多摩川
散策:2004年12月下旬
【街角散策】 多摩川
概 要 多摩川は、東京都と神奈川県の都県境を流れる川で、 奥多摩湖の更に上流の山梨県に端を発し、川崎市と大田区の間から東京湾へ注ぐ、延長138kmの一級河川です。 今回はその下流域である、川崎駅から稲田提駅までの右岸に続く土手を歩きます。
起 点 川崎市 川崎駅
終 点 川崎市 稲田提駅
ルート 川崎駅…堀川町交差点…さいわい歩道橋…河原町交差点…多摩川大橋…ガス橋…多摩川橋梁…丸子橋…東横線橋梁…等々力休憩所…新多摩川大橋…田園都市線橋梁…新二子橋…平瀬川…多摩川橋…船島稲荷神社…宿河原堰提…二ヶ領せせらぎ館…小田急橋梁…多摩水道橋…二ヶ領上河原堰提…相模原線橋梁…稲田堤駅
所要時間 5時間50分
歩いて... 多摩川の土手はサイクリングコースにもなっていて、 サイクリング,ジョギング,ウォーキングなどをする人々を数多く見かけました。 多摩沿線道路が並行して通っていて騒音が気になる場合は、 河川敷側の一段低い所に続く散策路を歩いていきましょう。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
川崎(かわさき)駅
川崎駅(JR東海道線)の西口から歩いていきます。
賑やかな東口と違って、西口は何だか裏口という感じでひっそりとしています。
西口を出て、線路沿いの車道を右手(品川方向)へ進んでいきます。 堀川町跨道橋を渡り、産業振興会館の前を過ぎていきます。
堀川町交差点
駅から真直ぐに700mほど進んでいくと、国道409号の堀川町交差点があります。 国道の向かい側の上の方に歩道があるようなのですが、そこへ渡っていく横断歩道が近くに見当たらなかったので、 交差点を左折して国道409号を少し進んでいきます。
さいわい歩道橋
国道409号を300mほど進んでいくと「さいわい歩道橋」があります。 歩道橋に上がって道路の反対側へと渡っていきます。
歩道橋の上からは多摩川を一望できます。 河口に近いため、この辺りでは多摩川の水量もたっぷりとあります。 多摩川は東京都と神奈川県の都県境にもなっていて、川の向こう側は東京都になります。
河原町交差点
歩道橋を渡ってその先へ400mほど進んでいくと河原町交差点があります。 国道409号は左手に続いていますが、ここから右手に続く多摩沿線道路沿いに進んでいきます。
多摩沿線道路沿いに少し進んでいくと、車道の右手に土手が現れます。 車道の横にも歩道が続いていますが、土手に登って土の道を歩いていきましょう。 土手を少し進んでいくと、「多摩川 右岸 海から7km」の標識が立っていました。 これから先1kmおきに、同様の標識が立っています。
戸手町交差点を過ぎて右へ曲がっていくと、右手には河川敷が広がるようになります。 ここから川風に吹かれながらの土手歩きが始まります。
多摩川を美しく
 (川崎市、建設省、河川環境管理財団)
多摩川大橋
小向の広い競馬練習場を過ぎ、「海から8km」の標識を過ぎていくと、 河原町交差点から25分ほどで、国道1号(第二京浜)が通る多摩川大橋があります。 土手をそのまま進んでいくと車道へ出てしまいます。 横断歩道がなくて向こう側へは行けないので、少し手前から河原側に続く道へ降りて、 橋の下をくぐっていきます。
右手の河川敷にはゴルフ場が続いています。 土手の下側にも散策路が続いています。 一段低い所にあるので、土手と並行して続く多摩沿線道路を走る自動車の音が遠のいていいのですが、 見晴らしは効かないので、橋をくぐるとすぐに土手に戻ってその先へと進んでいきます。 この土手は、多摩川大橋から上河原堰提まで続く「多摩川青少年サイクリングコース」にもなっていて、 サイクリングやジョギングやウォーキングを楽しむ多くの人々に利用されています。
歩行者とマラソン練習の方へ
サイクリング車の走行にご協力ください。
ガス橋
「海から9km」,「海から10km」の標識を過ぎていくとガス橋があります。 歩道橋はありますが、手前から橋の下をくぐっていきます。
橋史
古くは是れ多摩川の「平間の渡舟の地なり。 昭和4年度東京瓦斯株式会社ここに輸送管を架するに際し、 地元の要望を容れ、巡視用を兼ねて人道橋を並設せり。 瓦斯橋の名は之によって起る。 橋は木造幅員一米半に過ぎざりしも橋脚は後年の拡充を豫見して鉄骨鉄筋の本工事を以てす。 爾来戦前戦後30有余年、この橋が地方繁栄に寄興せし處甚大なり。 近年交通量の激増と車輌輸送の緊急を迎え、地元有志相図り新橋改設のため期成同盟を結成し、 悲願達成に努むること五数星霜、当局の理解と江湖の支援により昭和35年6月、 ここに延長387米の白虹を永く武相の空に描く。 茲に先覚の明を讃え関係各位の盡瘁を謝し後世のために由来を識す。
 (瓦斯橋拡張促進期成同盟委員会)
ガス橋の中ほどまで行って多摩川を写していると、 カモメでしょうか、白っぽい水鳥が群れを成して頭上を飛んでいきました。 そして樋管設備の上に降りて整列しました。 驚かさないようにそおっと近づいていって、鳥達の写真を写してみました。
多摩川橋梁
「海から11km」,「海から12km」の標識を過ぎていくと、JRの多摩川橋梁があります。 東海道新幹線と横須賀線の橋梁が並んで架かっています。 立ち止まってしばらく眺めていると、次から次へと沢山の列車が通っていきます。
丸子橋
多摩川橋梁を過ぎて河川敷が広がってくると、中原街道が通る丸子橋があります。 この橋に上がって左手へ500mほど行くと、東急東横線の新丸子駅があります。
東横線橋梁
丸子橋の下をくぐっていくと、すぐ先に東急東横線の橋梁があります。 引っ切りなしに電車が通過していきます。
等々力休憩所
「海から14km」の標識を過ぎていくと、休憩所がありました。 テーブルとベンチが設置された簡単な休憩所です。 川崎駅から2時間ほど歩いてきたので、ここで休憩していきましょう。 この辺りの土手には桜の木が植えられていました。 「多摩川さくらの会等々力土手桜植樹記念」の記念碑もあり、 植樹基金協賛者の名前がビッシリと書き込まれていました。
「海から15km」の標識を過ぎていきます。 土手に上はサイクリングコースにもなっているので舗装されていますが、 道端には短い草に混じって大きく育ったのも見かけました。 スカンポの仲間でしょうか、元気よく育っていました。 この時は冬枯れの季節でしたが、春になると沢山の草花で一杯になるのかも知れません。
新多摩川大橋
「海から16km」の標識を過ぎていくと、第三京浜が通る新多摩川大橋があります。
田園都市線橋梁
右手の河川敷に続く運動場などを進んでいくと、 「海から17km」の標識の先に、東急田園都市線の橋梁があります。 それと並行するように二子橋も架かっています。 土手から左手に線路沿いに150mほど行くと、東急田園都市線の二子新地駅があります。
丁度昼時になったので、河原の方へ行ってお弁当にしました。 川向こうには二子多摩川駅があり、ここで折り返していく電車があるようで、 橋の真中まで来てしばらく止まっている電車もありました。 そのうちに引返しえてホームへと入っていきます。 そんな光景を眺めながら、多摩川の川辺で昼食タイムです。
新二子橋
二子橋の下をくぐって少し進んでいくと、国道246号が通る新二子橋があります。
平瀬川
新二子橋を過ぎていくと、左手から平瀬川が多摩川へ流れこんできます。 ここで一旦土手は途切れます。 左手に並行して通っている多摩川沿線道路の東久地橋の下を抜けていくと、歩道橋のような平瀬橋があります。 そこを渡って右折し、多摩川沿いに戻ってきます。
川をきれいに 魚を大切にしよう
 (神奈川県内水面漁業振興会、川崎河川漁業協同組合)
再び土手に上がって進んでいきます。 「海から19km」の標識を過ぎていくと、河川敷にはパークボール場が続いていました。 どのようなゲームなのかは知りませんが、プレイしている人々を見ていると、 ゲートボールのような大きな玉でゴルフのようにコースを巡る競技のようです。
しばらく行くと、河川敷に畑や林が現れます。 日本ボーイスカウトの宇奈根キャンプ場もあったりします。
多摩川橋
「海から20km」の標識を過ぎていくと、東名高速道路が通る多摩川橋があります。
この附近でモトクロスを行なうことは一般の人々の自由使用の妨げになるので禁止します。
 (国土交通省 京浜河川事務所)
多摩川橋を過ぎていくと、畑地がしばらく続きます。 その先には私企業の名前が書かれたグランドが続いていました。 そこを過ぎていくと、河川敷の林へ向かって降りていく道がありました。 土手歩きばかりだと単調になるので、ちょっと林の中へ降りていきました。
河川敷を利用される皆様へ
最近、河川敷の利用についての苦情・相談などが寄せられています。 猫を捨てることはやめましょう。 猫を捨てた場合、動物の愛護及び管理に関する法律により罰せられます。 また、犬猫の放し飼いやふんを放置することは他の利用者に迷惑や危険を及ぼすこととなり、 罰則の対象となります。 多くの方が利用する空間だからこそ、お互いが気持ちよく利用できるように、 よりマナーを守りましょう。
 (国土交通省多摩出張所、多摩保健所)
林を抜けていくと、更に河原へと降りていくことができます。 川の流れのすぐ側まで行ってみると、その先には宿河原堰提が見えていました。
船島稲荷神社
川沿いに上流へ向かって進んでいくと、左手に船島稲荷神社がありました。 石の鳥居をふたつくぐっていくと、朱塗りの社殿がありました。 「稲荷」ということで、社殿の前には狐の石像が並んでいましたが、 どういう訳か、すべて金網で覆われていました。
多摩川の散歩道 舟島稲荷
舟島稲荷は、その昔、今の狛江市に道祖神猿田彦(村に悪魔や疫病が入りこまないように道を守る神)を 祀ったことに始まるといわれます。 この土地を開拓した私たちの祖先が、治水興農の氏神として祀ったものです。 また、ここは昔から沓稲荷とも呼ばれており、次のようないわれがあります。
昔、殿様が鷹狩に訪れたとき、愛馬が病に倒れ、この土地の伯楽(馬医)が手当てして、これを治しました。 信條深い白楽は精進のため、京都の伏見稲荷に参詣して分霊し、 馬学の発展と馬の健脚を祈願して馬のわらぐつを奉納した、というものです。
村の人々は願いごとがあると、拝殿に吊るしたわらぐつをひとつ持ち帰り、 願いがかなえられると、お礼に新しいわらぐつを倍にして返すのがならわしになっていました。 また、沓稲荷は百日咳除けの神様とも崇められており、百日咳が流行してもここのわらぐつを家の 出入口に掲げておくとかからなかったともいわれています。
船島稲荷社のゆかり
聖なる母多摩川の川辺に、古くは中の島、現在は舟島と云うふるさとがある。 此の地を開拓した我等の祖先は、提の近くに信仰の氏神として稲荷社を祀った。 治水興農の守護神として爾来幾百年、しばしば暴風雨水害に見舞はれ、度々境内を移したりした。 昭和12年、境内は決壊し、樹齢数百年に及ぶ神木は流され、社殿は水浸しとなるも、 常に霊験加護を信じ、神徳に浴さんとする氏子の信仰心を結集し、 社を復興して今日に到ったのである。 稲荷社の歴史は信仰をもちつつ自然と共に生きてきた吾等の祖先の足跡とも考えられる。 「日の本は神の国なり神まつる昔のてぶり忘るるなゆめ」と その歌にあるように、今も参詣人がたえないのである。 経聖初代不動教会長関山盛衆師も有力な信者の一人である。 先に氏子一同相計り、本殿を近代風に改築し、神徳を礼讃し、今亦拾周年を迎えるに当り、 玉垣をめぐらして神域を整え、景仰の誠を捧げ、遺風を顕彰しようとするものである。 茲に一文を草し、以て崇敬の念を表する所以である。
 (船島稲荷社改築拾周年記念委員会)
宿河原堰提
船島稲荷神社の上流側すぐの所に宿河原堰提があります。
危ない!!
このせきの上流3kmのところに中野島せきがあり、 ときどき、せきに貯った水を流し、この水が急に増えることがありますから注意して下さい。 また、このせきで人為的に放流するときは左記の通りサイレンで知らせますので、 そのときは危険ですから河原に降りないで下さい。
サイレン : ●→約1分 ●休止 ●→約1分
 (川崎市)
調査のご協力について(お願い)
多摩川を昔の姿に甦らせるべく、マルタウグイの放流を実施いたしました。 放流魚にはすべて標識を付着させてありますので、 捕れましたら、ぜひご連絡ください。 粗品をさし上げます。
 (川崎河川漁業協同組合)
二ヶ領せせらぎ館
宿河原堰提の左手には二ヶ領せせらぎ館があり、堰提や多摩川など、 この付近のことについて紹介されているので、立ち寄ってみましょう。 入口の所には、沢山の亀がポリ容器に入れられていました。 多摩川と関係がある亀なのでしょうか。 二ヶ領せせらぎ館の横には大きな電光掲示板があって、いろいろな紹介がされていました。
「宿河原堰情報センター 二ヶ領せせらぎ館」とは
宿河原堰情報センター"二ヶ領せせらぎ館"は、建設省京浜工事事務所が二ヶ領用水宿河原堰の 改築事業により建設した管理所(河川管理施設)の一部を「川の情報拠点」, 「多摩川エコミュージアム構想の情報センター」として地域住民に開放されるものです。 この施設は、市民が多摩川やエコミュージアムを日常的に楽しみ、体験できる場です。 また、「ふるさと資産・遺産」などの多摩川エコミュージアムに関する様々な情報を 受信・発信していく情報基地となることをめざしています。 1階は展示室、2階は会議室となっています。
「多摩川エコミュージアム構想」とは
多摩川エコミュージアム構想は、多摩川をはじめ、市内各地にある自然や歴史・文化・産業遺産などの 「ふるさと資産・遺産」を現地で展示・保全・継承することをめざしています。 また、資産・遺産に関わる様々な取り組みや市民活動などについても、 地域の人々や訪れる人たちと楽しみながら学び、将来へ引きついでいこうと考えています。 この構想は、市民・企業・行政のパートナーシップにより計画を進めており、 将来の運営もパートナーシップにより行うことをめざしています。
小田急橋梁
二ヶ領せせらぎ館の先にある二ヶ領用水を回り込むようにして進んでいきます。 「かわさき水辺の学校」にもなっている河川敷を過ぎていくと、小田急小田原線の橋梁があります。 新しく架け替えられたようで、古い線路や橋脚の一部がまだ残っていました。 橋梁の左手すぐの所には、小田急小田原線とJR南武線の登戸駅があります。
橋梁を過ぎていくと、土手道が一旦途切れて車道に変わります。 その手前から河川敷側に分かれていく道があるので、そちらを歩いていきます。 歩きだしてすぐの所に、売店が3軒ほど並んでいました。 その前が少し広くなっていて、川辺を眺めながら休憩している人も見かけました。 この付近には猫がたくさんいました。 売店のおじさんからラーメンを貰っていました。 いつも貰っているのか、おじさんが店から出てくると、周りから猫が集ってきました。
多摩水道橋
売店を過ぎていくと、津久井道が通る多摩水道橋があります。 橋の下をくぐって、グランドのネットの脇を過ぎていきます。
松林の横を過ぎていくと、再び土手と合流します。 「海から24km」の標識を過ぎていくと、右手に茂みが続いていました。 そこにも沢山の猫が佇んでいました。
二ヶ領上河原堰提
茂みを過ぎ「海から25km」の標識を過ぎていくと、やがて二ヶ領上河原堰提に着きます。 そばには「多摩川青少年サイクリングコース案内図」がありました。 多摩川大橋から続いてきた「多摩川青少年サイクリングコース」もここで終わりになります。
多摩川青少年サイクリングコース
この多摩川サイクリングコースは、幸区御幸公園から多摩区袋田提までの18.2kmの堤防を利用してつくられたものです。
コースの途中には、青少年広場・児童公園などの市立公園があり、休憩などに利用できます。
このコースは遊び場ではありません。□□□□で楽しくサイクリングしましょう。
 (神奈川県県民部青少年課調整班)
二ヶ領上河原堰提の先にある車道の布田橋を渡っていきます。 すぐに車道から右手の道へ降りて、川辺を歩いていきます。
すぐに広い土の道になって快適に歩いていけます。 川には屋形船が係留されていました。 まだ現用なのでしょうか。
相模原線橋梁
次第に道幅が広がってくると、京王相模原線の橋梁の手前までやってきます。 多摩川はこの先にもずっと続いていますが、今回はこの辺りで終わりにしようと思います。
川辺にある売店の裏手に続く道を進んでいくと、 京王相模原線の橋梁の手前に多摩沿線道路の「稲田提駅入口」の信号があります。 そこの横断歩道を渡って石段を降りた所に「菅渡船場跡」と刻まれた石碑が建っていました。 その昔にはこの辺りから向こう岸まで渡し船が通っていたのでしょうか。
稲田提(いなだづつみ)駅
石段の先に続く街路を真直ぐに進んでいきます。 600mほど進んでいくと、踏切の手前の左手に稲田提駅(JR南武線)があります。