丸岳
散策:2004年12月中旬
【低山ハイク】 丸岳
概 要 丸岳は箱根の芦ノ湖の西側に連なる外輪山のひとつです。 山頂からは、西側には裾野まで広がる富士山を、南東側には箱根の中央火口丘やカルデラや芦ノ湖などを 一望できる素晴らしい景色が広がっています。 乙女峠から丸岳を経て、長尾峠から芦ノ湖展望公園までの尾根コースを歩きます。
起 点 箱根町 仙石バス停
終 点 箱根町 桃源台バス停
ルート 仙石バス停…金時神社入口バス停…公時神社…乙女峠登口…乙女峠…丸岳…富士見台…長尾峠…仙石原分岐…富士見ヶ丘公園…湖尻水門分岐…芦ノ湖展望公園…湖尻水門…芦ノ湖キャンプ村…桃源台バス停
所要時間 5時間30分
歩いて... この日は天候に恵まれ、裾野まで広がる綺麗な富士山を見ることがでました。 箱根のカルデラには朝霧がたち込めて、中央火口丘が海に浮かぶ島のようにも見える幻想的な光景にも出会えました。 樹間からの素晴らしい景色を眺めながらの尾根歩きコースです。 息が切れるほどの急坂もなくて、爽やかな気分で歩いていくことができます。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
仙石(せんごく)バス停
小田原駅(JR東海道線)の東口のバスターミナルから、 桃源台行きバス,または,湖尻行きバスにて45分、 朝夕は1時間に3本程度、日中は1時間に2本程度の便があります。 箱根湯本駅(箱根登山鉄道)まで電車でいくと、もう少しバスの便数が増えます。
バスに乗って宮城野を過ぎていくと、行く手の谷間には何やら白いものが一面に漂っていました。 煙りにしては広範囲に広がっているし何だろうと思っていたら、 よく晴れた朝のために発生した朝霧が漂っているのでした。 バスを降りると仙石原は一面の霧の中で、ヒンヤリとして少し肌寒さを感じる程でした。
バスを降りた所にT字路があります。 左手へ曲がっていく道は桃源台や湖尻へと続いていますが、今回は国道138号を直進していきます。 3分ほど進んでいくと、道端に道祖神とその解説がありました。 「道祖神の由来」の題にはなっていますが、後半は「どんどん焼」の説明になっています。 句読点がない記述になっていて読みづらいので、自分なりに句読点を入れてみました。 意味を充分に解せずに間違った所に入っているかも知れません。
道祖神の由来
民間信仰の一つで賽神(さいのかみ)道陸神などともゆい、 猿田彦の神話や中国の道祖神信仰などが結合し、多様な民間信仰が発生。 本来、疫病や悪霊の侵入防止の為、村の入口や道路横に祭られたが、 生殖器崇拝となり、子孫繁栄と五穀豊穣を祈った信仰からも来たと言われる。 仙石原地区では舟形光背に双体、光背に双体、立像を浮彫りにして双体、 向かって右側は笏を持ち左側は合掌している道祖神で、 昔は町道の(合流地点三角地点)脇に祭られていたが、 現在は道路の拡巾工事により移動祭られている。
どんどん焼については古く平安時代に多く小正月(1月14日15日)の火祭りを言い、 太い孟宗竹(昔は真竹)を真中に芯としてお飾りを周囲に積みあげ燃やす祭で、 年中行事の一つであり、疫病防止、縁結びの神、安産、旅行安全、子供の神。 特に昔から厄除の神として、男子42才、女子19才・25才・33才の祈願や、 燃やしている中に子供が書初めを投げ入れ、高くまい上がると成績が上がる、 焼いたダンゴを食べると風邪をひかない等言い伝えが残って居る。
金時神社入口バス停
金時登山口バス停・太郎平バス停と過ぎていくと、 仙石バス停から10分ほどで金時神社入口バス停があります。 乙女峠への登り口はこのまま車道を進んでいくのですが、 このすぐ右手に公時神社があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。 バス停の先には大きな「公時神社 入口」の石標があり、 そのそばにある道標「金時山75分(金時神社経由)」が右手の道を指しています。 「金時」は「公時」とも書くようです。 正面にはこれから向かう箱根外輪山が連なっているのが見えますが、 朝霧が間にあって白くぼんやりとしていました。
短い金時沢橋を渡った先に分岐があります。 ここを右手に少し登っていくと公時神社があるので往復してきましょう。 そばには「ハイキングコース案内図」がありました。 今回歩く乙女峠から丸岳・長尾峠を経て芦ノ湖展望公園までのルートも載っています。 それによると、乙女峠登口…40分…乙女峠…35分…丸岳…25分…長尾峠…65分…芦ノ湖展望公園…20分…湖尻水門、 となっていて、併せて185分、3時間ちょっとの見当(休憩時間含まず)になります。
コースタイムは健康な成人男子の標準時間です。あくまで参考として、 休憩時間を含め十分に余裕をもった計画をお立てください。
自分で出したゴミは、必ず自分で持ち帰りましょう。
 (箱根町観光産業課)
登山者の皆様へのお願い
一、登山計画書の提出
 ・パーティー名
 ・登山コース
 ・住所氏名
 ・連絡先
 ・携帯電話番号
を忘れずに投函箱に入れてください。
二、登山の注意事項
 ・登山コースを歩き、わき道枝道は避けましょう。
 ・体調が悪くなったら、休んで下山しましょう。
 ・天候が急変したら安全な場所で待機しましょう。
足場が悪い場所がありますので、ゆっくり注意して登山してください。
 (箱根町観光産業課、小田原警察署)
公時神社
公園のように整備された道を少し進んでいくと、ちょっとした広場があります。 その先の短い石段の上にある鳥居をくぐっていきます。 更に鳥居をくぐり、その先にある石段を登ると公時神社の本殿があります。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。 境内には大きな「まさかり」が奉納されていました。
公時神社
御祭神は坂田公時。平安時代の武将源頼光の四天王の一人といわれた。 幼名を金太郎といい、怪力の持ち主で熊と相撲をとったと童謡にある。 強健で、武勇に優れた人物として五月人形にもなり、 子どもの神、健康の神として広く崇められている。 毎年5月5日、この地で「公時祭り」が行なわれている。 金太郎伝説に関る事物として、宿石、菜畑、蹴落石、手鞠石、鯉が渕、姥子などがある。
公時神社から先ほどの案内図のあるT字路まで引返し、そこを右折していきます。 旧公時橋の菅原橋を過ぎていくと国道138号に出ます。 右折して朝霧に煙る車道を進んでいきます。
乙女峠登口
車道を7分ほど進んでいくと乙女口バス停があります。 その少し先に、石碑とお地蔵さんが立っています。 ここにも公時神社の手前にあったのと同じような「ハイキングコース案内図」があります。 ここから道標「乙女峠40分」に従って、朝霧に煙る山道を乙女峠へと登っていきます。
乙女峠登口(峠迄十三丁)
孝女「おとめ」ノ父ノ病平癒祈願ノ為、三ヶ月夜間駿河竹ノ下地蔵尊ニ詣デ、 満願ノ日、父ノ身替リトナリテ遂ニ此峠ニ倒ル(伝説)
富士ノ眺望最モ荘厳秀廉ノ極ヲナス
 (箱根振興会)
・草木を折ったり、持ち帰ったりしないようにしましょう。
・自分で出したゴミは必ず自分で持ち帰りましょう。
 (箱根町観光産業課)
小さな橋を渡ったすぐ右手から山道が始まります。 そばには箱根町の設置した「ハイキングコース ←乙女峠 国道138号→」の案内書きがあります。 この先の杉林を抜けるまでの間にはロープが張られ、案内書きも点々と設置されていて、 ルートが分るようになっています。
山火事注意
貴重な自然を火災から守りましょう。
 (箱根町消防本部)
杉林は土が抉れて根がむき出しになっていたりして、少々歩きにくくなっています。 その昔にはしっかりとした道だったような形跡も伺えますが、 長年の風雨のためかなり荒れていて分りにくくもなっています。 そのためハイカーが迷わないようにと、ロープ張りと案内書きでガイドしているものと思われます。
そんな杉林も8分ほどで終って、正面にコンクリートで囲まれた沢が現れます。 ここから右手に続く雑木林の中を登っていきます。 大きな石がごろごろとしていて歩きにくい箇所もあったりします。
道を塞ぐようにしてある大きな岩の先に石仏が佇んでいました。 乙女峠を越えていく人々の安全を見守ってくれているのでしょうか。 振り返ると朝霧が箱根のカルデラ一面に広がって幻想的な光景でした。 左右に折れ曲がりながら、石ごろごろの道を更に登っていきます。
緑は森呼吸 山火事注意
たばこ・たき火はよく消そう!
 (神奈川県、森林国営保険)
乙女峠 (標高1005m)
乙女峠登口から35分くらい登っていくと乙女峠に到着します。 ここは箱根外輪山を越えていく鞍部になっています。 右手の道を登っていくと金時山へ50分、左手の道を登っていくと丸岳へ35分、 正面の道を降っていくと御殿場方面のバス停へ30分とのことです。 茶屋も一軒あります。 「長尾峠コース案内図」や、ごてんば乙女掲示板に「箱根山のハイキングコース」などもあるので参考にしましょう。
乙女峠 (1005m)
昔、仙石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先の地蔵堂に日参し、 満願の日に父親の病気は治りましたが、彼女は雪に埋もれて死んでしまった、と伝えられています。 彼女の霊を哀れみ、乙女峠と呼んでいます。
 (箱根町)
木組みの展望台があるので、その先に広がる雄大な富士山を眺めましょう。 この日は天候に恵まれ、裾野まで広がる雲ひとつない姿を望むことができました。 展望台の手前には写真展望台があり、 「ここから展望台に立つ人と富士山を一緒に撮影できます」とのことです。 心憎いほどの演出ではあります。 そばにあった「御殿場観光マップ」には、御殿場市観光12選、御殿場市富士見十景などが紹介されていて、 この乙女峠も富士見十景に選ばれています。
富士見十景
長尾峠、乙女峠、印野御胎内清宏園、平和公園、富士山新五合目、大野原宏園、天神山、駿河台、のんと橋・もみじ橋、御殿場市温泉会館
金時山への登山道をほんの10mほど登ると、テーブルやベンチが設置された場所があります。 そこの南東側が開けていて、箱根のカルデラや中央火口丘を見渡すことができます。 この日は朝霧がカルデラ一面にたちこめ、 中央火口丘が海に浮かぶ島のようにもみえる幻想的な光景が広がっていました。
乙女峠からの景色を堪能したら、道標「丸岳・長尾峠」に従って、茶屋の左手から伸びる尾根道を進んでいきます。 この尾根道は神奈川県と静岡県の県境になっています。
熊笹が生い茂る道を緩やかに登っていきます。 所々で道幅が狭くなっている所もあったりしますが、道はしっかりと続いていて、迷うようなことはありません。 各所に道標が設置されているので、安心して歩いていけます。
注意
各自のゴミは各自でお持ち帰り下さい。
しばらく進んでいくと次第に熊笹も低くなって、快適な尾根道が続くようになります。 左右の樹木の間から見える富士山や中央火口丘などを愛でながら歩いていきます。 小さなアップダウンはあるものの、息が切れるほどの所はありません。
たき火・たばこに注意
 (神奈川県)
再び熊笹が高くなってくると横木の階段が現れます。 その階段を2分ほどで登っていくと、その先に電波塔が現れます。 右手には富士山が綺麗に見えていました。
丸岳 (標高1156m)
電波塔の左手に続く道を進んでいくと、すぐに丸岳の頂上に着きます。 乙女峠から40分ほどで到着しました。 西側には富士山を、南東側には中央火口丘やカルデラ・芦ノ湖などを見渡すことができる絶景が広がっています。 テーブルやベンチも設置されているので、すばらしい景色を眺めながらしばらく休憩していきましょう。
乙女峠では一面に漂っていたカルデラの朝霧も、この時にはすっかり晴れていて、 仙石原の街並みを見下ろすことができました。 陽を浴びて芦ノ湖も輝いていました。 外輪山の向こう側にも山並みが薄っすらと連なっているのが見えました。 方角からすると、伊豆半島の中ほどにある山並みなのではないかと思われますが、 残念ながら写真にはうまく写ってはいません。
丸岳
古期外輪山の一つです。 東側は急なカルデラ壁で、仙石原を眼下に望み、壁下部には箱根火山の初期噴出物が見られます。 西側には、標高1097.3メートルの溶岩円頂丘の寄生火山を持っています。
 (箱根町)
丸岳の西側には富士山が綺麗に見えていました。 ゴルフコースなのでしょうか、左下の辺りに茶色の部分が広がっています。 何だか素晴らしい景色が深手の傷を負ったように思えたりします。 裾野辺りには雲が少し湧きはじめていました。これから次第に増えていくのでしょうか。
丸岳からの眺めを堪能したら、道標「長尾峠25分」に従って、その先へと進んでいきます。 左手にはカルデラや芦ノ湖、前方にはこれから向かう箱根外輪山の山並み、 右手には愛鷹連峰の山々を愛でながら、熊笹の生える道を進んでいきます。 外輪山と愛鷹連峰との間は霞んでいてはっきりとは見えませんでしたが、三島や沼津の辺りだと思われます。 途中で笹の背丈が高くなって欝蒼としている所もあったりしますが、 道はしっかりと続いていて迷うようなことはありません。
愛鷹連峰(あしたかれんぽう)とは…
愛鷹連峰は、裾野市・沼津市・富士市・長泉町の3市1町にまたがる周囲およそ60kmの峰々の総称で、 越前岳(1504m)、位牌岳(1475m)、袴腰岳(1248m)、愛鷹山(1187m)、大岳(1260m)、 呼子岳(1313m)、鋸岳(1296m)などから成っています。
丸岳から15分ほど降ってくると、手摺りが設置された横木の階段が現れます。 長年の風雨のためか、道はかなり痛んでいました。 足もとに注意しながらゆっくりと降っていきましょう。
富士見台
横木の階段を降りきって、その先の熊笹が生い茂る道を進んでいくと、少し開けた場所があります。 右手には林道が並行して通っていました。 ここに木組みの富士見台がありました。 「富士山と芦ノ湖が見えるのはここだけ」とのことです。 富士見台に登ってみると、確かに、西側には綺麗な富士山が、南東側には芦ノ湖が見渡せました。 先ほどから湧きはじめていた雲が次第に上へと登ってきて、富士山の頂上付近まできていました。
富士見台を後にして、熊笹の生い茂る山道を緩やかに降っていきます。 雑木が目だつようになると、富士見台から4分ほどで道が二手に分かれています。 正面の道の方が広くなっていますが、角にある案内標識「長尾峠」が左の道を指しています。 右手の広い道の方が本来の道のようにも思えますが、案内標識に従って左手の道を降っていきます。 左手の細い道をいくと、芦ノ湖が綺麗に見下ろせる景色が広がっていました。 4分ほど進んでいくと、広い方の道と合流します。 合流した所には案内標識は見当たりませんでした。 逆向きに登ってくる場合には、広い方の道を歩くことになるのだろうと思われます。
長尾峠
左右の道が合流して更に4分ほど進んでいくと、少し道が広がってきます。 そこにポツンと長尾峠の標識が立っていました。 丸岳から35分ほどで到着しました。 尾根道の途中にあって「峠」という雰囲気はしませんでした。 その昔にはそれらしくなっていたのでしょうか。
仙石原分岐
長尾峠から笹竹に囲まれた道を降り気味に進んでいくと、すぐに分岐があります。 左手は仙石原へ降っていく道で80分とのことですが、 道標「湖尻峠90分」に従って、正面の尾根道を進んでいきます。 道標には乙女峠にあったのと同じ「長尾峠コース案内図」があるので、 これからのコースを確認しておきましょう。 湖尻峠の手前にある分岐で尾根道と分かれて湖尻水門へと降っていきます。 その分岐までは65分とのことです。
笹竹に囲まれた道を緩やかに降っていきます。 7分ほど降っていくと、長尾峠駐車場・展望台への道が右手に分かれていきます。 「展望台」と聞いては興味を惹かれますが、今回はそのまま直進していきます。 更に4分ほど降っていくと、右手に箱根スカイラインが見えてきます。
箱根スカイラインの料金所のそばを過ぎていくと、2分ほどで鞍部に着きます。 道の脇に続いていた笹竹が途切れて車道へ出ることができます。 先ほどから湧きはじめていた雲がかかってはいましたが、 車道越しに綺麗な富士山を望むことができました。
景色を楽しんだら、更に先へと進んでいきます。 小さなアップダウンはありますが、息が切れるほどの坂道ではありません。 樹間から見える富士山を愛でながら、熊笹や雑木が生い茂る尾根道を進んでいきます。
小さなアップダウンを繰り返しながら20分ほど進んでいくと、再び車道が接近してくる鞍部に着きます。 ここからも車道に出られて、富士山を望むことができました。
富士見ヶ丘公園 (標高1015m)
鞍部から熊笹の生い茂る坂道をひと登りすると富士見ヶ丘公園に着きます。 長尾峠から50分ほどで到着しました。 この公園は鞍部を挟んで二つに分かれています。 この先の方が見晴らしがいいので、一気にそこまで歩いていきましょう。
富士見ヶ丘公園 (標高1022m)
鞍部を過ぎて少し登り返すと芝生の広場になっています。 振り返ると、左手には富士山が、正面にはこれまで歩いてきた箱根外輪山が、 右手には中央火口丘が一望できる景色が広がっていました。 先ほどから湧きはじめていた雲が次第に増えてきて、残念ながら富士山の山頂は雲に隠れてしまいました。 ちょうどお昼時になったので、この雄大な景色を眺めながら、シートを広げて食事タイムにしました。
景色を堪能したら、更に先へと進んでいきます。 笹竹の生い茂る尾根道を進んで小さなピークを越えていくと、正面には芦ノ湖が見えるようになります。 眼下に続く笹竹の道の先には、これから向かう芦ノ湖展望公園が見えています。
湖尻水門分岐
富士見ヶ丘公園から12分ほどで分岐に着きます。 道標「湖尻水門20分」に従って左手の道を降っていくのですが、 先ほどから見えていた芦ノ湖展望公園がこの先すぐの所にあるので、ちょっと往復してきましょう。
芦ノ湖展望公園 (標高1005m)
芦ノ湖展望公園からは、芦ノ湖をはじめとして、それを取り巻く、 大涌谷・冠ヶ岳・神山・駒ヶ岳・大観山・鞍掛山・三国山の峰々を一望することができます。 反対側には富士山も見えています。 「箱根スカイライン展望案内図」もあるので参考にしましょう。 箱根スカイラインがすぐ横まできているので、ここまで車でも登ってくることもできます。
展望を楽しんだら、先ほどの分岐まで引返して、湖尻水門へと降っていきます。 最初は笹竹が生い茂る道ですが、やがて雑木林へと変わっていきます。 途中には、樹木が途切れて芦ノ湖を見渡すことができる場所が3ヶ所ほどあります。 かなり傾斜が急なので、滑らないように注意して降っていきます。
次第に大きくなる湖尻の街並みを見下ろしながら降っていくと、分岐から20数分で車道に降り立ちます。 車道を左手へ曲がり、箱根湖畔ゴルフコースのクラブハウスを左手に見ながら進んでいきます。
湖尻水門
すぐ先にある湖尻新橋の手前に、一般車両通行止めの道が右手へ分かれていきます。 この道を進んでいくと湖尻水門があります。 そばには広場もあるので、芦ノ湖を眺めながら最後の休憩をしていきましょう。
芦ノ湖は、おおよそ3千年昔、箱根の火山活動によって早川がせき止められて出来たといわれています。 江戸時代、この芦ノ湖の水を深良村(現静岡県裾野市)の灌漑用として導水する工事が行なわれ、 寛文10年、深良水路が完成しました。 同時に、湖の水位を保つため甲羅伏と呼ばれたり石張り余水吐が早川への流出口(現在地)に設置されました。 この甲羅伏は、高さ5尺のところに横幅5間の排水口を設け、その上に土俵を3段に積み置き、 増水時には水圧で土俵が流され排水口が開く仕組みで水害に備えていました。 やがて、石張り余水吐の破損が進み、 昭和27年に甲羅伏に代わり□□□で開閉する10門の水門を持った旧湖尻水門に改造されました。 この水門も35年の歳月とともに老朽化し、 昭和62年からは遠隔操作により自動開閉する近代的な水門に改築する工事に着手し、 平成2に新しい湖尻水門が完成しました。 甲羅伏は、時代とともに近代的な水門へと移り変わってきましたが、 先人の努力や芦ノ湖の歴史を伝える意味で、ここに湖尻水門の由来を書き残します。
 (一部判読不能)
つり案内
・つりをされる方は事前に遊漁証を購入して下さい
・遊漁期間 3月1日より11月30日迄
・遊漁時間 日の出より日没まで ★夜間のつりは禁止
・3月1日より5月31日まで、岸釣りで、仕掛けの長さが竿先から15m以上の餌ぶっ込み釣り浮き釣りは禁止
・3月1日より5月31日まで、三ッ石から亀ヶ崎を結んだ以西はルアーフライエリア、餌釣りは禁止
・その他規則とマナーを守って釣りをお楽しみ下さい
 (芦之湖漁業共同組合)
芦ノ湖キャンプ村
湖尻水門を渡って右手に50mほど行った所に短い石段があります。 そこを登ると芦ノ湖キャンプ村です。 バーベキュー場やバンガローなどが建ち並んでいる中の道を進んでいきます。 レストランを過ぎ、明るい木立の中を真直ぐに進んでいくと、道標の立つ十字路があります。 道標「桃源台400m・湖尻900m」に従ってそのまま真直ぐに進んでいってもいいのですが、 右手の道を通って芦ノ湖沿いを歩いていきましょう。 観光船乗場の左手にある建物を抜けていくと、桃源台バス停があります。
桃源台(とうげんだい)バス停
小田原駅(JR東海道線)まで、小田原駅東口行きバスにて60分、 1時間に6本程度の便があります。 15時過ぎまでは、途中の箱根湯本駅(箱根登山鉄道)止りの便もあります。
箱根の道路はよく渋滞します。 上記の時間よりも余計にかかることを考慮しておきましょう。