鎌倉大町
散策:2004年11月下旬
【低山ハイク】 鎌倉大町
概 要 鎌倉市と逗子市の境にある名越切通から鎌倉大町を廻るようにして衣張山へと続く尾根筋を歩きます。 標高100mほどの低い丘陵に、緩やかな尾根道が続いています。 見晴らしのいい所が何ヶ所もあって、気分も爽快に歩いていけます。 天候に恵まれれば、箱根の山々の向こうには富士山までも望むことができます。
起 点 鎌倉市 鎌倉駅
終 点 鎌倉市 杉本観音バス停
ルート 鎌倉駅…若宮大路…安養院…安国論寺…富士見台…名越踏切…名越坂踏切…名越切通入口…名越切通…無縁諸霊之碑…法性寺分岐…大切岸…パノラマ台分岐…パノラマ台…水道施設分岐…子ども自然ふれあいの森…衣張山登り口…展望所…展望地…衣張山…犬懸橋…杉本寺…杉本観音バス停
所要時間 3時間30分
歩いて... それほどの登り降りもなくて、快適な尾根歩きができます。 この日は休日とあって多くのハイカーと出会いました。 普段着の家族連れや年配の夫婦連れもかなり見かけました。 気軽に出かけることのできる地元でも人気のあるコースのようです。
関連メモ 衣張山, 名越切通, 衣張山, 鎌倉回峰, 巡礼古道, 巡礼古道, 名越切通, 衣張山, 名越切通, 衣張山, 巡礼古道,
名越切通, 衣張山
コース紹介
鎌倉(かまくら)駅
鎌倉駅(JR横須賀線)の東口から歩いていきます。
若宮大路
バスターミナルの先の広い道を50mほど進んでいくと若宮大路があります。 左手に行くと、段葛を通って鶴岡八幡宮へと続いていますが、 今回は交差点の横断歩道を渡って右手へと進んでいきます。
日本の桜名所100 若宮大路
若宮大路の桜は、大正7年、鶴岡八幡宮の段葛に植えられたのを手始めに、 かまくら緑の会がその帯を伸ばし、神奈川県・鎌倉市の協力を得てきました。 遠い昔から春毎に桜は日本の人々の心に語りかけてきました。 若宮大路を訪れる人にこの桜が喜びとやすらぎをもたらしますように。
 (神奈川県、かまくら緑の会、日本さくらの会、日本花の会)
郵便局を過ぎていくと横須賀線の陸橋があります。 このまま若宮大路を進んでいくと由比ヶ浜や材木座海岸へ行けますが、 今回は陸橋の手前を左折して線路沿いの道を進んでいきます。
安養院
滑川に架かる大町橋を渡り、踏切のそばのT字路を左手に進んでいきます。 八雲神社への入口を見送って更に進んでいくと、左手に安養院があります。 境内には、当山開山の尊観上人お手植と伝えられる天然記念物の槇の木があります。 樹齢約700年の立派な大木でした。 また山門や境内にはツツジが植えられ、季節になるとツツジの花で飾られます。 本堂の裏手には、浄土宗名越派開祖尊観上人の墓と伝えられる塔と、 安養院開基の北条政子の墓と伝えられる塔があります。 坂東33ヶ所の札所にもなっているようで、この日も巡礼姿の人が沢山お参りに来ていました。
安養院
祇園山長楽寺安養院と号し、開山は願行房憲静で、開基は北条政子です。 最近では田代寺などとも呼ばれています。 本尊は阿弥陀如来です。ここの田代観音は坂東33ヶ所観音霊場の第3番の札所です。
−浄土宗−
境内禁止事項
一、信仰なき散策者の立入
一、喫煙、飲食
一、ものを食べながら飲みながらの入場
一、動・植物の捕獲、採取
境内では静かに行動して下さい。
安養院を出て更に車道を進んでいくと、道が二手に分かれています。 角にある「←安国論寺入口」の案内板に従って、左手の道を進んでいきます。
安国論寺
手打そば処を過ぎていくと十字路があります。 その正面が安国論寺になります。 石段を登り山門をくぐって境内へ入っていきます。 山門の手前には「境内霊場案内」の大きな図が掲示されているので参考にしましょう。 山門を入った先に「境内霊場案内」のコピーが置いてあったので、一枚頂いてから本堂へと向かっていきます。
安国論寺
妙法華経山安国論寺と号し、日蓮聖人松葉ヶ谷御小庵の霊跡です。 日蓮聖人は凡そ20年間に互って当地に滞在し、法華経とお題目とその宗教的信念を宣教されました。 境内一円は松業ヶ谷と称し、日蓮聖人の御小庵御法日朗上人御茶毘所、熊王大善神尊殿、 南面窟(松葉ヶ谷焼討法難の跡)、硯の井戸、妙法桜(天然記念物)などがあります。 寺名は、日蓮聖人がここで書かれた「立正安国論」に因んでおります。
日蓮上人草庵址
建長5年(皇紀1913)日蓮上人房州小湊ヨリ来リ此地ニ小庵ヲ営ミ始メテ法華経ノ
首題ヲ唱へ正嘉元年(皇紀1917)ヨリ文応元年(皇紀1920)ニ及ビ巌窟内ニ籠リ
立正安国論一巻ヲ編述センハ即チ此所ナリト云フ
 (鎌倉町青年団)
石畳の道を進んでいくと本堂があります。 本堂の前にあるカエデが綺麗に色付いていました。
お願い
境内維持のため、ゴミは各自必ずお持ち帰り下さい。 ビール・酒など飲酒はお断りいたします。
 (当山)
日蓮上人御茶毘所
先ほどの案内図によると、左手に富士見台があるとこのとなので、ちょっと立ち寄っていきましょう。 本堂の右手にある藤棚の左側の垣根の間から墓地を抜けていくと、日蓮上人御茶毘所があります。 その右手から続く山道を登っていきます。
南面窟を過ぎていくと次第に道幅も狭まってきます。 横木の階段をひと登りすると尾根に着きます。 ここから右手に伸びる尾根道を進んでいきます。
平和の鐘
雑木林の中の緩やかな尾根道をしばらく進んでいくと、突然に鐘楼が現れます。 勝手には撞かないようにとのことです。
立正安国の梵鐘
人間国宝 香取正彦先生 鋳造
この鐘は立正安国と世界平和を祈念し、お題目と立正安国の文字は日蓮聖人の御真筆と拝写して造りました。
 (松葉ヶ谷のお祖師さま 安国論寺)
鐘は定刻に撞きますので、勝手に撞きませんようにお願い致します。
富士見台
鐘楼の左手から更に尾根道を進んでいくと、小高くなった所にある富士見台に着きます。 危険防止のためか、青色の手摺りで周りが囲まれていました。 富士見台からは鎌倉の街並みや材木座海岸を一望できる景色が広がっていました。 この日は霞がかかっていて、遠くの方はよく見えませんでしたが、 条件がよければ、名前の通りに、箱根や富士山までも見えるのでしょうか。
境内一円(指定喫煙所除く) たき火・喫煙禁止
※違反すると消防法により罰せられます。
 (鎌倉市消防本部)
富士見台からは石段を降っていきます。 かなり急な石段ですが、両側に手摺りが設置されているので安心です。 石段を降りきると熊王殿の脇に出ます。 そこから左手にある山門をくぐって安国論寺を後にします。
名越踏切
安国論寺を出て左手に進んでいきます。 小さな社を見送って進んでいくと県道311号に出ます。 左へ曲がった所にある鎌倉警察署名越交番の先には横須賀線の名越踏切があります。 踏切を渡ったすぐ左手に小川沿いの小道があるので、そこへ入っていきます。
名越坂踏切
横須賀線と小川に挟まれた道を進んでいくと、名越坂踏切の分岐があります。 踏切を渡ってすぐ右手に町内会の掲示板があります。 そこに張り付いている「まんだら堂あと 法性寺方面→」の標識に従って、 右手に伸びる線路沿いの道を進んでいきます。
しばらく進んでいくと、道が二手に分かれています。 そばにある「←名越切通し」の標識に従って、右手の坂道を登っていきます。 かなり傾斜がある爪先上りの坂道で、 それほど長くはないのですが、息が切れてしまいそうになります。
急坂を登っていって人家が途切れると、道が分かれています。 正面の道はすぐ行き止まりになるので、崖面の上に続く右手の道を進んでいきます。 崖の下には横須賀線が通っていて、名越トンネルの入口がポッカリと口を開けています。 振り返って鎌倉の街を眺めていると、横須賀線では運行していない回送の特急電車が通っていきました。
名越切通入口
庚申塔を左に見ながら細い道を進んでいきます。 右手にコンクリートの壁が続く道を過ぎていくと、名越切通への山道が始まります。 古い歴史があるようで、苔むした石段がしばらく続いています。 日陰になっているためかヒンヤリとしていて、両側にはシダ類がびっしりと生えていました。
名越切通
名越切通の道を4分ほど進んでいくと、道幅が少し広がって傾斜も緩やかになってきます。 道の真ん中にある大きな岩の先に「国指定史跡 名越切通し」の標識が立っています。 切通しの道はこの先へと続いていますが、ここから左手に戻るようにして登っていく道を進んでいきます。
山火事注意 なごえ2
緊急時はこの番号をお知らせください。
 (逗子市消防本部)
無縁諸霊之碑
名越切通の道から分かれて山道を進んでいくと、すぐに広くなった場所に着きます。 広場には「無縁諸霊之碑」が建っていました。 以前に来たときにはここで多くの猫を見かけたのですが、今回は一匹もいませんでした。 碑の右手から続く山道を進んでいきます。
法性寺分岐
右手に鉄線柵が続く尾根道を進んでいきます。 やがて民家が現れるとコンクリート壁が続くようになります。 諸霊の碑から4分ほど進んでいくと分岐があります。 右手は法性寺の裏山にある墓地へと降っていく道ですが、 角にある道標「大切岸,ハイランド方面」に従って、左手に続く尾根道を進んでいきます。
石廟
尾根道を進んでいくと、すぐの所の雑木林の中に石廟がありました。 そばには「市指定 石造建造物 石廟 二基」と記された標柱が立っていました。 何が祀られているのでしょうか、説明等は見当たりませんでした。
大切岸
この尾根筋は鎌倉市と逗子市の境になっているようです。 雑木林の中に緩やかな尾根道を進んでいきます。 「ここから先は民有地」の看板を過ぎていくと、右手が開けた場所があります。 切り立った崖のようになっていて、前後の道標からすると、ここが「大切岸」のようです。 方向からすると逗子市の小坪地区でしょうか、眼下には住宅街が広がっていました。 手前には畑地の跡らしい所がありました。 後からきた壮年の女性グループが、 「以前は畑だったのよね、ここ。ほら、あそこに小屋があるでしょ」などと言い合っていました。
ここから先は民有地です。 危険箇所もありますので注意をしてください。 また、タバコやゴミ等のポイ捨ては絶対にしないでください。
 (逗子市、土地所有者)
崖の上の細い道を過ぎていくと、ふたたび雑木林の中を行くようになります。 3分ほど進んで短い石段を登っていくと、道の真ん中に杭が何本が立っていました。 ここで道が二手に分かれています。 そばにあった道標「ハイランド方面」が正面の道を指しています。 右手に戻るようにして登っていく道もありますが、特に何も示されてはいませんでした。
右手の道を行くと…
後日に右手の道を歩いてみました。 1分半ほど登っていくと、ベンチがひとつ設置されて開けた所があります。 これから向かうパノラマ台の向こうには、 鎌倉の街や海や江ノ島、その奥には箱根から丹沢の山々を一望できる景色が広がっています。 その先へと更にひと登りすると、これから向かう水道施設の裏手の一段高い所に出ます。 柵がしてあって施設の中には入ることはできませんが、衣張山などを見ることができます。 その辺りが頂上になっていて、その先からは降り道になります。 歩きやすい道を10分ほど降っていくと、久木8丁目1番地の分岐道の付近に出ます。 逗子市消防本部の「山火事注意 ひさぎ」の看板No.13〜No.16も設置されていて、 ハイキングコースとしても利用されているようです。 (「巡礼古道」, 「巡礼古道」, 「名越切通」, 「衣張山」を参照)
パノラマ台分岐
杭の先へと進んでいくと道幅が広がってきます。 すぐに左手に道が分かれていきます。 角にある案内標柱によると、正面は子ども自然ふれあいの森への道で、 左手に伸びているのはパノラマ台への道とのことです。 パノラマ台ってどんな所なのだろうと思って、ちょっと立ち寄っていくことにしました。
パノラマ台
雑木林の中を進んでいくと、横木の階段を登るようになります。 階段を登り切ると急に視界が開けてパノラマ台に着きます。 畳四畳半ほどの狭い所で、周りは柵で囲まれていて、ベンチがひとつ設置されています。 先ほどの壮年女性グループも来てきて、何やらワイワイとおしゃべりをしていました。
手前の低い樹木が気になりますが、360度の大パノラマが広がっていました。 標高は低いのですが、「パノラマ台」の名に恥じない素晴らしい眺めです。 鎌倉の街や海や江ノ島を始め、ぐるりと周囲を見渡すことができます。 左手の方には逗子の海も陽を浴びて輝いていました。 歩いてきた道の向こう側には何やら電波塔のような物が立っていました。 その左手の方にはピークがあり、人影も見えていました。 これから向かう衣張山のようです。 遠くはかすんでいて余りはっきりとはしなかったのですが、 雲の上に頭を出した富士山が微かに見えていました。
水道施設分岐
元の道に戻って先へと進んでいくと、2分ほどで簡易舗装された道に出ます。 そばには小さな石のお地蔵さんが佇んでいました。 まん丸の頭をしてちょっと首を傾げています。 先を行く壮年女性グループが「わぁ見てぇ可愛い、マルコメみたい」と言い合っていました。 ◇どっちへ行けばいいの? ◇右には何にもないわよ、水道施設だったかがあるだけ ◇へえぇよく覚えてるわね… などと話しながら左手へ歩いていきました。 道標がないのでしばらく悩んだ末、その「水道施設」とやらも一度は見ておくかと、 私は右手の道を進んでいきました。
愛犬家のみなさまへ
犬の係留・糞尿の始末は県条例により義務づけられています。 ルールを守って誰でも気持ち良く利用できる公園にしましょう。
 (鎌倉市)
簡易舗装された坂道を2分ほど登っていくと、柵の向こうに電波塔のようなものがありました。 先ほどのパノラマ台から見えていた所のようです。 柵にくくりつけてあった注意書きによると、水道局の施設のようです。 柵の手前はちょっとした広場になっていて、鎌倉の街や海を見渡せます。 パノラマ台よりは劣りますが、かなりの眺めが広がっていました。 ベンチも設置されているので、しばらく眺めを楽しんでいきましょう。
あぶない! はいらないで!
 (神奈川県企業庁水道局)
投げ捨て禁止
ゴミは持ち帰りましょう。 来たときよりも美しく ゴミみつけたら拾ってね。
 (鎌倉凧の会)
眺めを楽しんだら、先ほどの分岐まで引返していきます。 正面には小高い山が見えています。 頂上は樹木が薄くなって平らになっています。 これから向かう衣張山のようです。 分岐まで戻って、そのまま簡易舗装された道を降っていきます。
子ども自然ふれあいの森
雑木林の中の簡易舗装された道を緩やかに降っていくと、左手に道が分かれていきます。 そのまま正面の道を進んでいってもすぐに同じ所に出ますが、 左手の道を通って雰囲気のいい林を抜けていきましょう。
犬のリードは必ず着けましょう。 犬の放し飼いは条例で禁止されています。
 (鎌倉市)
鳥はともだち
ヒヨドリヒヨドリ科 全国に分布し、人家付近や林で最も普通。スズメの2倍位の大きさで、尾が長く灰色の体。 春、秋に群れで移動する。ピーヨピーヨと騒がしく鳴く。
キジバトハト科 ヤマバトとも呼ばれる。明るい茶色で首に黒と青白いしま模様がある。 デデッポーとのんびりした声で鳴き、地面をこのこの歩いて餌をとる。
カワラヒワアトリ科 河原や林などで普通。スズメ大の鳥で、オリーブ色の丸味をおびた体形。 飛ぶと翼に黄色の帯が目立つ。キリリコロロ、その合間にビィーンビィーンとさえずる。
シジュウカラシジュウカラ科 林に普通の鳥で、巣箱をよく利用する。スズメ大で、よく動きまわる。 黒い頭に白いほお、胸から腹に黒いネクタイ状の模様。 ジュクジュク、ツーピーツツピーなどと鳴く。
オナガカラス科 低地から山地の村落や木の多い市街地に普通。灰色の体、水色の長い尾に黒の頭。 10羽ほどの群れで生活し、雑食性。グェーグェー、キュイキュイと鳴く。
ムクドリムクドリ科 畑や芝生に普通。スズメより10cm位大きい。くちばしと脚のオレンジ色、飛んだときの腰の白が目立つ。 秋から冬に大群をつくる。キュルキュル、リャーリャーと鳴く。
トビワシタカ科 翼を広げると160cm位のタカの仲間。全国に普通。 特に海岸や湖沼近くに多く、魚や小動物の死んだものを食べる。 体は黒褐色で、鳴き声はピーヒョロヒョロヒョロ。
スズメハタオリドリ科 最も身近にすむ鳥。茶褐色の体。顔は白く、ほおに黒い斑がある。 チュンチュンと鳴いて、地上のえさを食べる。繁殖期には昆虫を多く食べる。
モズモズ科 スズメよりやや大きい。かぎ状のくちばしをもち、頭が大きく、尾が長い。 とまっているとき、尾をゆっくり回す。秋にキィーキィキィキィと高鳴きをする。
ウグイスヒタキ科 やぶやササの中にいて、姿はあまり見せない。スズメ位の大きさで、地味な茶褐色の体。 繁殖期にはホーホケキョと鳴く。冬の地鳴きはチャッチャッ。
コジュケイキジ科 下草の多い林などに数羽の群れですみ、地上で餌をとる。 ハトよりやや小さい。体は丸く、愛らしい。鳴き声はよく響き、チョットコイ、チョットコイと聞える。
アオバズクフクロウ科 初夏の青葉の頃、神社や寺などの木の多い林にやってくる。 ハト位の大きさ。夜行性で、昆虫や小鳥などを食べる。ホッホー、ホッホーとくり返して鳴く。
ハシボソガラスカラス科 雑食性で、全国に普通。 都市部よりも開けた農耕地を好む。ハシブトガラスよりやや小型でくちばしも名の通り細い。 ガアガアと濁った声で鳴く。
メジロメジロ科 全国で普通に見られ、常緑広葉樹林に多い。 スズメよりやや小さい黄緑色の体で、目のまわりが白い。 甘い物が好きで、ウメやツバキの花の蜜を吸う。チー、チーと鳴く。
ホオジロホオジロ科 全国で見られ、明るい林や草地を好む。スズメ大の鳥で茶色の体。 顔は黒と白の斑(雌は褐色と白)。チチッチチッと鳴き、木のてっぺんで胸をそらせてさえずる。
紅葉した樹木を愛でながら林を進んでいくと、かまくら幼稚園の裏手に出ます。 この辺りは「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」になっています。 ここから、左手の開けた景色を愛でながら柵沿いの散策路を進んでいきます。
緑を大切にしましょう。
 (鎌倉市)
鎌倉市子ども自然ふれあいの森
この森は、子どもたちが自然やお年寄りをはじめとする人々とのふれあいを通して、 さまざまな体験ができる場として整備したものです。 みんなで仲良く、大切に使いましょう。
きまり
1.樹木や野鳥をかわいがりましょう。
2.火の使用はやめましょう。
3.騒音など、近所に迷惑となるようなことは、やめましょう。
4.ゴミは持ち帰りましょう。
5.犬の糞は、飼い主が始末しましょう。
6.危険なことは、やめましょう。
7.施設は、大事に使いましょう。
 (鎌倉市教育委員会 青少年課)
衣張山登り口
散策路のY字形分岐を左・左と進んでいくと、衣張山への登り口があります。 「衣張山12分」を示す道標に従い、左手の山道を登っていきます。
あなたの注意により、緑は守られます。
 (鎌倉市消防本部)
よく整備された山道が続きます。街に近いというのに、結構深い森の雰囲気を残しています。 4分ほど登っていくと尾根筋に着きます。 衣張山へは尾根筋を左へ進んでいきますが、右手に展望所があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
展望所
右手にほんの10mほど行くと、樹木の間にぽっかりと開いた所があります。
歴史的風土 妙本寺・衣張山特別保存地区
この地区内で建築、木竹の伐採、土地形質変更等を行なう場合は、事前に許可が必要です。
 (神奈川県横須賀三浦地区行政センター)
先の方へ出てみると、ハイランドの街なみや「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」が眼下に見下ろせます。 その向うには、遥かに逗子の海も見渡せます。
展望地
展望を楽しんだら、引返して尾根道を進んでいきます。よく踏まれた緩やかな道が続きます。 やがて現れる横木の階段を登っていくと、5分ほど進んでいくと小ピークに着きます。 ここが衣張山の山頂かとも思える程の広い場所で、 石塔の前に置かれた丸い石には「ここが鎌倉山頂上です」とも書かれていました。 ほんとうのところは何という名前なのでしょうか。 西側が開けていて、すばらしい展望が得られます。 鎌倉の街並みや由比ヶ浜の向うに、江の島が望めます。 ベンチも設置されているので、ひと休みしていきましょう。
このピークの名前は「浅間山」との情報もありますが、 この200mほど北側にあるピークと合わせて、両方とも「衣張山」と云うようです。 衣張山はほぼ同じ高さのピークが二つ並んだ双耳峰になるようです。 パノラマ台の東側の水道設備がある通称「水道山」と呼ばれているピークが 本来の浅間山なのだそうで、間違われるのは「浅間山の位置取り違え事件」が根底にあるようです。
展望地の真ん中にある木の袂には、石仏と石塔が佇んでいます。 周りにはお願い事などを書いた丸い石がたくさんありました。 以前来た時には3体並んでいたのですが、その内の1体「しあわせ地蔵」がなくなっていました。 誰かが持ち去ってしまったのでしょうか。
しあわせ地蔵さま はやく帰ってください。合掌
鎌倉800年祭開眼 平成8年2月3日節分
行方不解 平成16年1月23日
すばらしい展望を堪能したら、大きな樹木の生える尾根道を更に進んでいきます。 最後に横木の階段を登ると、展望地から2分ほどで衣張山の頂上に着きます。
衣張山 (標高120m)
衣張山の山頂は、先ほどの展望地よりも広くなっています。 緑に囲まれた鶴岡八幡宮の屋根の先に大船観音が遠望できます。 その南側には鎌倉の海が広がり、江ノ島も見えていました。 先ほどのパノラマ台では微かに見えていて富士山も、この時にはすっかり霞んで見えなくなっていました。 ベンチも設置されているので景色を堪能しましょう。 この日は休日とあって多くの人がやってきていて、お弁当を広げながら展望を楽しんでいました。
大きな木の袂には、先ほどの展望地と同じような石仏と石塔がありました。 石仏1つに石塔が2つ、数まで同じですが、何か意味でもあるのでしょうか。 先ほどの展望地とは違ってここのは持ち去られることもなく、3体とも無事に揃っていました。 衣張山一帯には、鎌倉時代の史跡が多く残っています。
山頂からの展望を堪能したら下山しましょう。 山頂広場の奥へと続く小路を進んでいくと、道が二手に分かれています。 どちらを行っても同じ所に出ますが、 木に括り付けてある「展望コース」と書かれた小さな道標に従って、右手の急な階段を降っていきます。
樹木が邪魔をして展望は今ひとつですが、その名の通りに、以前には見晴らしがよかったことはうかがえます。 石切り場跡の洞穴を過ぎていくと、大きな岩の下に石塔が幾つも並んでいました。
石塔を過ぎていくと、頂上から左手に降ってきた道を合せて、植林帯の中の急な道を降るようになります。 北斜面で湿気が多いのか、これまでの明るい尾根道から一転して、シダに覆われた林床が続くようになります。 道が濡れていてすべり易い所もあるので、足元に注意して降っていきます。 欝蒼とした森は、どことなく深山の趣きがあったりします。
小さな木橋を渡って更に降っていくと、頂上から10分ほどで森を抜けて住宅地へ出ます。 民家の間に続く坂道を緩やかに降っていくと十字路があります。 右手の道を行くと竹寺としても有名な報国寺があります。 左手の道は釈迦堂切通へと続いていますが、今回はまっすぐに進んでいきます。 角にあった案内板によると、この左右に続く道は「田楽辻子のみち」と呼ばれているようです。
田楽辻子(でんがくずし)のみち由来
鎌倉時代に呼ばれていた小路で、路名の由来は、路ぞいの釈迦堂前に 田楽師が住んできたためと伝える。 辻子は通りぬけのできる小路のことで、十字路を辻という。 「吾妻鏡」などの田楽にまつわる記事に基づいて現在の道筋をたどると 筋替橋を起点として宝戒寺裏から滑川を渉り、大御堂ヶ谷・釈迦堂ヶ谷の 入口をへて宅間ヶ谷に出て六浦を合流する小路と考えられる。
犬懸橋
滑川沿いの坂道を緩やかに降っていきます。 降り坂なのに川はこちらへ向かって流れていて、何か変な感じがしたりします。 十字路から4分ほど進んでいくと、滑川に架かる犬懸橋があります。 街の方が放流しているのでしょうか、滑川には錦鯉が沢山泳いでいました。 金沢街道に出て左折していくと、100m足らずの所に杉本観音バス停がありますが、 正面左手に坂東札所第一番の杉本寺があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
砂防指定地 滑川
この土地の区域内において宅地造成・家屋の新築・土採取等の行為をする場合は、 神奈川県知事の許可が必要ですから藤沢土木事務所に御相談下さい。
 (神奈川県)
杉本寺
石段を登り仁王門を過ぎていくと本堂への石段がありますが、 丸みを帯びて苔むしていて危険なのでしょうか、通行止めになっていました。 その代わりとして、左手に新たな石段ができていたので、そこから登っていくと本堂があります。 茅葺の趣きのあるお堂です。 境内にはお経がびっしりと書かれた前掛けをした六地蔵もありました。 季節とあって、境内のいちょうの木も綺麗に黄葉していました。
坂東札所第一番 鎌倉最古仏地天台宗 大蔵山杉本寺 略縁起
当山は天平6年(734)の春、光明皇后の御願により大臣藤原房前と僧行基(行基菩薩)に命じ堂宇建立し、 行基自ら刻むところの十一面観世音を安置された。 次に、仁寿元年(851)に僧円仁(慈覚大師)当山に参籠して十一面観世音を刻み安置し、 また寛和2年(985)僧源心(恵心僧都)が花山法皇の命により十一面観世音を刻み安置し、 併て坂東第一番の札所と定め、法皇自ら御順礼有り、夫れより今日に至るまで貴賎の順礼絶えず。 時に文治5年11月23日の夜、隣屋より火災起り、類焼の際、本尊三体自ら庭内の大杉の下に火をさけられたので、 それより杉の本の観音と今日迄呼ばれたと「吾妻鏡」は伝えている。 …後略…
 (杉本寺案内書きより)
杉本寺伽藍復興大勧進御案内
縁起にあるますように、当山は天平6年(734)光明皇后の御願により、 行基菩薩が開山となられ、自ら一刀三礼され、十一面観世音菩薩を本尊として奉安し創建されました。 爾来坂東第一番の観音霊場として日夜祈念修法されて参りましたが、 鎌倉・室町時代の大化、兵火に遭い、江戸期に於いては、一時期無住の時もあり、 後の明治の排仏毀釈、又震災等により寺運も衰微し、七堂伽藍も観音堂等を除き、悉く倒壊してしまいました。 昭和48年より伽藍復興大勧進の一つとして茅一束運動を勧めて参りましたが、 全国はもとより遠くハワイ欧米の方々も含め多くの皆様のご協力、ご協賛により浄財を得まして、 左記のごとく円成の運びと相成りました。これもひとえに御本尊の御加護と皆様の御信仰の賜物と、 住職並びに世話人一同厚く御御礼申し上げます。 引き続き勧進を勧めて参りますので、今後も皆様のご協力ご協賛を切にお願い申し上げます。
 (住職、世話人一同)
杉本観音(すぎもとかんのん)バス停
杉本寺を出て、金沢街道を右手に少し進んでいくと杉本観音バス停があります。 鎌倉駅(JR横須賀線)まで、鎌倉駅行きバスにて8分、 1時間に5本前後の便があります。
鎌倉の道路は休日には大変渋滞するので、定刻よりもかなり時間がかかります。 鎌倉駅まで2kmもないので歩いていってもいいでしょう。 分れ道を経て鶴岡八幡宮の前から若宮大路を通っていくと、30分とかかりません。