外輪山周回歩道
散策:2004年08月中旬
【低山ハイク】 外輪山周回歩道
概 要 外輪山周回歩道は、芦ノ湖の西側に続く古期外輪山の尾根筋に続いています。 起伏もそれほどはなくて歩きやすいコースで、神奈川県と静岡県の県境にもなっています。 尾根筋からは芦ノ湖をはじめとして中央火口丘や富士山などを見渡せる素晴らしい眺めが広がっています。
起 点 箱根町 箱根町バス停
終 点 箱根町 桃源台バス停
ルート 箱根町バス停…駒形神社…箱根旧街道…道の駅箱根峠…十二丁園地…海平…山伏峠…三国山…湖尻峠…小ピーク…芦ノ湖展望公園…長尾峠分岐…芦ノ湖…湖尻水門…芦ノ湖キャンプ村…桃源台バス停
所要時間 7時間10分
歩いて... 天気がいいと富士山が綺麗に見えるコースなのですが、 この日は曇り勝ちで、残念ながらほとんど見えませんでした。 湖尻峠まではかなり歩きやすくなっていましたが、 その先の小ピークまでは夏草が生い茂っていて薮漕ぎをしながらの登りとなりました。
関連メモ 芦ノ湖西岸歩道
コース紹介
箱根町(はこねまち)バス停
小田原駅(JR東海道線)東口のバスターミナルから、 小湧園経由箱根町行きバスにて60分、 1時間に2本から3本程度の便があります。
本コースはかなり長丁場になっています。 箱根湯本駅の手前までは道路がかなり渋滞することもあって、 できる限り早い便に乗りましょう。
バスを降りて、その先へ続く国道1号を進んでいきます。 箱根関所南の信号を直進していくと、芦川入口バス停のすぐ先にY字路があります。 角にある「毘沙門天・駒形神社」の標識に従って、右手の道へ入っていきます。
駒形神社
民家の続く道を3分ほど進んでいくと、左手に駒形神社があります。 赤い鳥居をくぐり、短い石段を登っていくと本殿があります。 右手には、箱根七福神のひとつの毘沙門天の祠もありました。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。
駒形神社(駒形大神)
駒形神社は、天御中主大神、大山祇神と素戔鳴命を祭神とした箱根宿の鎮守です。 箱根神社の社外の末社として荒湯駒形権現とも称し、神社の創立はかなり古いものと思われます。
駒形神社
一、御祭神 駒形大神(天御中主神、素戔鳴命、大山祇神)、蓑笠明神(事代主命)
一、例祭日 八月三日
一、鎮座地 箱根町箱根芦川290番地
一、由緒 当社は元荒湯駒形権現社と号し、古来関東総鎮守箱根大権現と称された箱根神社の社外の 末社(枝宮)で町内の鎮守様です。 創立年月沿革等不祥ですが、相模風土記に「往古此の辺りが神領の頃、箱根派修験比丘等凡そ六百軒住居し、 駒ヶ岳(神社から湖を通して真正面に見える山)より駒形大神を勧請し、お祀り申し上げた」と在り、 永い歴史を持つお社で、家内安全・子孫繁栄・厄除開運・商売繁盛に高い御神徳をお持ちの神様として 尊崇されています。
神拝作法
再拝二拍手一拝
まず二拝(深いお辞儀を二度行う)
次に二拍手(拍手を二回打つ)
次に祈念(願事、唱詞を申し上げる)
次に一拝(深いお辞儀を一度行う)
唱詞
祓へ給へ 清め給へ 守護り恵み 幸へ給へ(はらへたまへ きよめたまへ まもりめぐみ さきはへたまへ)
「まごころ」を込めてお参りしましょう。
 (駒形神社)
元の道に戻って先へ行くと、すぐに道が二手に分かれています。 車道は右へ曲がっていくのですが、道標「外輪山歩道・山伏峠・箱根旧街道」に従って、 左手の細い道へ入っていきます。 そばには「芦ノ湖西岸歩道」の案内板がありました。 今回の外輪山周回歩道は芦ノ湖西岸歩道とほぼ並行して湖尻水門まで続いていますが、 岸辺を歩く芦ノ湖西岸歩道に対して、この周回歩道は外輪山の尾根筋を歩いていきます。
芦ノ湖西岸歩道
この道は、森林浴並木道の名でも親しまれる起伏の少ないハイキングコースです。 ここから湖尻まで約4時間、白浜を過ぎると車も通らず、箱根地域で最も静かな散策が楽しめます。 道の山側はよく手入れされたスギなどの人工林、湖水側は見事な天然林です。 植物相は多様で、暖温帯特有の常緑カシ類と冷温帯を代表するブナなどの巨木が並んで見られる 不思議な森があったりします。 春にはヤマザクラやマメザクラなどの花が咲き、さまざまな野鳥のコーラスでひときわ賑やかです。 夏には、道沿いにシシウドなどの野草が咲いて、チョウなどの昆虫が優雅に舞いを見せてくれます。 秋には、各種のカエデが赤や黄色に色づいて、青空に映えます。 冬は日当たりがよく、雪が降ってもすぐに消え、道下の入り江には寒い西風を避けて、 カモの仲間がたくさん集まります。
自然はみんなのもの みんなでたいせつに
折らない、取らない、汚さない!
自然の動植物はとらない
野生動物をおどろかさない
釣り糸・釣り針は捨てない
ゴミは持ち帰ろう 歩行中禁煙 焚き火禁止
 (神奈川県)
細めの道を少し進んでいくと、車止めの手前に石仏が沢山並んでいました。
芦川の石仏・石塔
芦川のはずれ箱根峠にのぼる旧街道の道端には庚申塔、六地蔵など、いくつかの石仏・石塔があります。 江戸時代箱根を越えて、西に東に向かう旅人は、 恐らく村はずれにあるこの石仏・石塔に旅の安全を祈ったことでしょう。
 (箱根町)
箱根旧街道
車止めを過ぎると、箱根旧街道の石畳が続いています。 歩き始めは、コンクリートで補強された小路が並行していますが、 やがてそれも途絶えて、石畳だけの道になります。 国道1号の下をくぐり、笹竹や立派な杉の木が生える道を緩やかに登っていきます。 旧街道についての解説が記された看板が所々に立っていたりします。
箱根町湯本茶屋〜箱根
江戸幕府は、元和4年(1618)、それまでの官道であった湯坂道を廃し、 湯本の三枚橋から須雲川に沿い畑宿を通り、二子山の南側を経て、 箱根に至る山路を広げ世に箱根八里越えと伝えられる小田原から三島に至る街道を作った。 この街道は、寛永12年(1635)、参勤交代の制度ができて、一層、交通が盛んとなり、 そのありさまは、詩歌、物語等にも多く歌われた。 延宝8年(1680)幕府の手により、石畳の工事が完成した。 その後文久3年(1863)、改修工事が行われた。 当時、平均3.6メートルの道幅の中央に約1.8メートル幅に石が敷き詰められていたという。 この地点から箱根峠の間、約500メートルにわたり石畳が現存している。
 (文化庁、箱根町教育委員会)
向坂
芦ノ湖湖畔の箱根宿を過ぎますと、再び山にさしかかります。 この坂が向坂です。 坂の入口に石仏群があり、往時の杉並木も石畳も残っていて、味わい深い坂です。
赤石坂
国道1号を挟んで両側に石畳と杉並木が残っています。 道を下れば旧箱根宿の一つであった芦川の集落に、道を上れば相模の国と伊豆の国を分ける箱根峠に達します。
釜石坂
この坂道に残る杉並木は、芦ノ湖畔のドンキン地区・吾妻嶽地区・箱根関所付近の新谷地区と並んで、 箱根旧街道に現存する江戸時代の杉並木です。 四つの地区を合わせて、約420本の老杉が残っています。
風越坂
江戸時代の延宝8年(1680)、箱根旧街道に石畳が敷かれました。 当時、石畳が敷かれた場所は坂道だけで、集落の中や平坦な所には、石畳は敷かれませんでした。
やがて、苔むした横木の階段が現われます。 その階段を登ると国道1号に出ます。 ここに箱根旧街道の標柱と案内板がありました。 ここからは道標「外輪山周廻歩道 200m先左側」に従って、国道を右手に歩いていきます。 道標の袂には「山伏峠・三国山方面 外輪山周廻歩道案内図」があり、 国道から山道への登り口が図示されているので参考にしましょう。
国指定史跡 箱根旧街道
江戸幕府は、延宝8年(1680)、箱根旧街道に石を敷き並べました。 この先から約400メートルはその面影を残しており、 国の史跡に指定されていて、箱根関所への近道ともなっています。
 (箱根町教育委員会)
挟石坂
箱根峠にかかる坂です。 峠は当時の浮世絵をみますと、伊豆の国を分ける標柱と、ゴロゴロした石、それに一面のカヤしか 描かれていません。まことに荒涼たる峠でした。 三島宿までは、ここからさらに四里(16キロ)近く、こわめし坂・自転坂などの難所が続きます。
道の駅 箱根峠
国道1号を少し進んでいくと、広くなった所に道の駅「箱根峠」があります。 芦ノ湖や駒ヶ岳・神山・二子山などを見渡せる眺めのいい場所です。 箱根町バス停から40分ほど歩いてきたので、ちょっと休憩していきましょう。
箱根関所の歴史
箱根関所は、芦ノ湖に屏風山が迫り、最も平地が狭い場所にあります。 箱根関所が開かれたのは、江戸時代、元和5年(1619)のことといわれています。 徳川幕府によって全国に設置された53か所の関所の内、新居(静岡県)・碓氷(群馬県)・木曽福島(長野県)とともに 四大関所の一つとして重要視され、明治2年(1869)、関所制度が廃止されるまで、 人質として江戸に置いた大名の妻子の帰国を取り締まるため、「出女」に対し厳しい監視の目を光らせました。 箱根関所の周辺の山々は、地元の人たちも立ち入りを禁止されており、また、木柵が設けられるなど、 厳重な警備がなされていました。 さらに、箱根は東海道で江戸に最も近い要害の地として、箱根のほか、根府川(小田原市)・矢倉沢(南足柄市)・ 仙石原(箱根町)・川村(山北町)・谷ヶ村(山北町)にも関所を置くなど、 箱根山全体で江戸の防衛にあたりました。
箱根峠の境木
箱根宿のはずれから、向坂・赤石坂・釜石坂・風越坂・挟石坂と呼ばれる坂道を登ると箱根峠に至ります。 この峠の付近に、「伊豆相模両国境」と標示した標示杭が立てられていました。 標示杭は、道の反対側にももう一つあって、小田原藩領と三島代官の支配する幕府領との境を示していました。 このあたりの地名は「境木」、往時の様子がしのばれます。
 (箱根町)
芦ノ湖
芦ノ湖が生まれたのは、約2万6千年まえと言われています。 噴火による堆積物で早川がせき止められ、仙石原を含め、 現在の芦ノ湖より4倍も広い、古芦ノ湖が誕生しました。 古芦ノ湖の水位は現在より50cmほど高く、早川のほか須雲川へも水を落としていましたが、 小塚山付近の浸食が進み、早川への流れが増すにつれ水位が下がり、須雲川への流れが止まりました。 そして、今から3千年前大涌谷の爆発で起きた神山の山崩れによって、 古芦ノ湖は仙石原と現在の芦ノ湖に分離され、下流に位置する仙石原は水が早川へ流出し、 干あがって湿原となりました。
箱根外輪山
箱根火山は、富士火山帯に属し、新旧二つの外輪山と中央火口丘からなる三重式火山で、 三期に分けた火山活動のうち、第一期の活動で三国山・丸岳・明神ヶ岳など古期外輪山が、 第二期の爆発により浅間山などの新期外輪山が形成され、 第三期(6万6千年〜現在まで)の火山活動によってできたのが、正面に見える神山・駒ヶ岳・二子山などの 中央火口丘です。
道の駅の先にある横断歩道を渡った所にある横木の階段を登っていきます。 そばには「外輪山周廻歩道」の標識が立っています。 ここから外輪山周回歩道が始まります。
十二丁園地
横木の階段を過ぎて笹竹の回廊を2分ほど登っていくと、正面が開けた十二丁園地に着きます。 傾斜地にある広場になっていて、ここから見える景色の案内板やベンチが設置されています。 先ほどの道の駅よりも少し高い所にあるので展望は広がりそうですが、 手前の樹木に邪魔をされて、趣きも今ひとつといった感じでした。
芦ノ湖のすがた
周囲約20km
面積7.1km(長さ6.6km、幅0.35km)
標高723m
深度435m
透明度4〜7m
(芦ノ湖に生棲する主な動物)
魚類ワカサギ、ブラックバス、ニジマス、ナマズ、コイ、フナ、オイカワ、ウグイ、ヒメマスなどです
鳥類マガモ、コガモ、オシドリ、キンクロハジロなどです
現在、この位置に立って、前面にひらけた湖や山並を眺めると、 箱根火山のおいたち・特徴が模式的によくあらわれております。 箱根火山は富士火山帯に属し、新旧二つの外輪山と中央火口丘からなる三重式火山です。 三回にわたる火山活動の内、第一回目の大爆発で多量のガスや軽石が噴出されて中央部が陥没して凹み、 カルデラ(火口原)が形成されました。 その時、周囲に残ったのが、三国山・丸岳・明神ヶ岳などの古期外輪山です。 二回目の爆発によって、浅間山などの新期外輪山ができました。 三回目の火山活動により生じたのが、前面に大きく見える神山・駒ヶ岳・二子山などの中央火口丘です。 (約3万年前)最後の大爆発で神山の一部が崩れ、巨大な山崩れが、仙石原・湖尻方面に押出されて、 今の仙石原高原を生み、早川をせきとめて、現在の芦ノ湖が誕生しました。 箱根の、このような火山活動が始まったのは、今から20〜30万年前のことです。
箱根は国立公園です。 動物の捕獲および植物の採取は禁止。 たき火やタバコのポイ捨て禁止。 ゴミは持ち帰りましょう。
 (神奈川県自然環境保全センター)
十二丁園地から杉林を進んでいきます。 「三国山」、「登山道」、「外輪山歩道」などの道標が適所に設置されていて、 迷うようなことはありません。 比較的緩やかな山道が続きます。 小さな沢をふたつほど渡っていくと、開けた場所がありました。 森の中にポッカリと開いた空間のようでした。 見通しのない山道を10分ほど歩いてきた後なので、何だかホッとした気分になったりします。
山火事注意!
タバコの火の始末
 (環境庁、神奈川県)
更に杉林の中を進んでいくと、右側が開けて芦ノ湖が見渡せる場所がありました。 景色を眺めながら、「手前の杉がもう少し低ければ…」と思ったりもします。
少し進んでいくと、谷筋に続く横木の階段を登るようになります。 結構長く続いていて、急いで登ると息が切れそうになります。 途中で途切れたりしながら続く横木の階段を8分ほど登っていくと分岐があります。 左手は作業用通路で、道標「登山道」、「三国山」が示す右手の階段を更に登っていきます。
雑木や笹竹の山道を6分ほど登っていくと、急に開けた尾根筋に出ます。 防火帯なのでしょうか、ここからしばらくは広い道になります。 道標「山伏峠」に従って、右手へと登っていきます。
海平 (標高942m)
広い道を5分ほど登っていくと、「海平」と書かれた標識が立っています。 ピークはもう少し先ですが、ここが海平なのでしょうか。 振り返ると、ゴルフ場などの景色が広がっていました。 天気がいいと富士山が綺麗に見えるとのことですが、 残念ながら、この日は雲がかかっていて見えませんでした。
ピークを越えていくと正面が開けてきます。 自動車専用道路「芦ノ湖スカイライン」を見ながら降っていきます。 料金所を過ぎて、しばらくは車道と並行する道を進んでいきます。 正面の山はこれから向う山伏峠です。 右手には駒ヶ岳・神山・二子山などの中央火口丘が見えています。 広々として気分も最高の所ですが、車道があって趣きも今ひとつといった感じです。
小さな木橋で谷を渡り、広々とした草原を5分ほど進んでいくと、 山伏峠が正面に大きく見えるようになります。 右前方には芦ノ湖の湖面も見えています。
車道に近づいた辺りから再び山道になります。 杉林や雑木林や笹竹の中の道を進んでいきます。 多少のアップダウンはありますが、息が切れる程のことはありません。
歩道利用の皆さん
箱根は国立公園です。 植物・当物の採取は禁止されています。 木や草花を大切にしてください。 ごみ・空かん・ビン類は捨てずに持ち帰りましょう。
タバコの吸ガラ、マッチの燃かすの投げ捨てやタキ火は絶対にしないで下さい。 美しい箱根を守るために皆さんの協力をお願いします。
 (環境庁、神奈川県)
樹木・草花を採らないで
山道を30分ほど進んでいくと、再び車道のそばに出ます。 右手には芦ノ湖の素晴らしい景色が広がっています。 足を止めてしばらく眺めを味わっていきましょう。
芦ノ湖風景林
畑引山国有林は、国民の保険及び休養の用に供するために、 昭和55年4月1日に、レクリエーションの森に指定された森です。 入林にあたっては自然を大切にゴミは持ち帰りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
山伏峠 (標高1035m)
車道と分かれて笹竹の中の道を3分ほど進んでいくと、正面が開けて山伏峠に着きます。 道の駅「箱根峠」から1時間40分ほどで到着です。 車道もそばまできていて、車でここまで来る人も大勢いたりします。 茶店「レストハウス レイクビュー」もあるので、休憩していきましょう。 小さな牧場もあって、人馴れしたヤギや鶏が飼われていたりします。
お客様へのお願い
広場での事故に関しましては、当店では責任を負いかねますので、充分にご注意ください。 ヤギと鶏は、食べ物を見ますと飛びついてきたり、向かってくることがございます。 小さいお子様には、あまり近づかないよう充分にご注意ください。
 (レイクビュー店主)
山伏峠の右手にも、芦ノ湖や駒ヶ岳・神山・二子山などの素晴らしい眺めが広がっています。 この先の丘の上からは富士山の眺めが素晴らしいとのことですが、 この日は曇り勝ちだったこともあって、登ってみるのは止めておきました。
茶店の右手奥にある道標「三国山・湖尻」に従って、 前の丘を右へ巻くようにして進んでいきます。 「湖尻峠4.9km」の道標も立っていました。 地図を見ると、この小高い丘が本来の山伏峠のようで、 標高1035mというのはこの丘の高さのようです。
山腹に続く雑木林の中の道を5分ほどんでいくと、 大きな岩のそばに突如として「山伏峠」の標識が立っています。 平坦な道の途中にあって「峠」という感じはまったくしませんが、 その昔には、この辺りに峠越えの道が通っていたのでしょうか。
落石注意
落石の虞れあり 立止まらないで!
標識から少し行くと、笹竹が生い茂る広めの道になります。 背丈もそれ程はないので、見通しも良くなってきます。 3分ほどで車道の脇をかすめていきます。 横木の階段を登って数分進んでいくと雑木林になります。 「三国山1.8km」や「湖尻峠4.0km」の道標を過ぎていきます。
笹竹の道を過ぎていくと、再び雑木林の道になります。 かなり歩かれているコースなのか、緩やかでしっかりとした道が続いています。 35分ほど進んでいくとベンチが設置されている所がありました。 この10mほど先にももうひとつありました。 特に見晴らしがいいという所ではありませんが、 ベンチに腰をかけてちょっとひと休みしていきましょう。 ここから三国山の頂上まではもう少しです。
三国山 (標高1102m)
ベンチのある所から8分ほど雑木林を緩やかに登っていくと、三国山の頂上に着きます。 山伏峠の茶店から1時間10分ほどで到着です。 「三国山 標高1101.8m」の標柱と、三等三角点があります。 ちょっとしたピークですが、周りは樹木に被われていて、残念ながら展望は得られません。 小広くなった山頂にはベンチも幾つか設置されているので、ここで昼食タイムにしました。
三国山からは、その先へと続く道を降っていきます。 雑木林の中の道を15分ほど降っていくと、ベンチが設置されている所がありました。 10mほどの距離をおいて3つ並んでいました。 登り側の同じような所にもあったことを思うと、 「頂上を前にして一息入れていこう」ということで設置されているのでしょうか。
雑木林や笹竹の中を25分ほど緩やかに降っていくと、急に道が広くなります。 そばには「湖尻峠0.3km」の道標が立っています。 湖尻峠まではもう少しです。
湖尻峠 (標高850m)
緩やかな坂を越えていくと、景色が広がって湖尻峠に着きます。 三国山から50分ほどで到着です。 湖尻へは道標「深良水門15分」に従って右手へ降っていくとのですが、 今回は正面にあるなだらかな山を越えていきます。 何だか高そうな山で、ここまで歩いてきた身には辛そうで、ちょっと気持ちが萎えてしまいそうです。
湖尻峠(850m)
「うみじり峠」と詠むのが正しいのです。 昔は駿河(静岡県)への峠道なので、駿河津峠と呼ばれていました。 江戸時代には箱根の関所を守るために、旅人の通行は禁止されました。 この峠の下を箱根用水が通っています。
三国峠国有林
一、森林を愛しましょう。樹木はみんなの資源です。
一、山ではたき火に注意しましょう。
一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう。
一、山のエチケットを守りましょう。
 (東京神奈川森林管理署)
道標「乙女峠」が車道の向こう側にある山道を指しています。 自動車に注意しながら車道を横切って山道を登っていきます。 これまでの道とは違って余り歩かれていないのか、 道には草や笹が生い茂っていて、薮漕ぎしながら登っていく所も多々あります。 野アザミでしょうか、棘々しい草が生えていて、 長ズボンをはいていましたが、痛い思いをしたりもしました。 しかし足元の道はしっかりと続いているので、見失わないようにさえすれば、迷うことはありません。 所々に「ハイキングコース 長尾峠・丸岳」と記された看板も立っていたりします。
振り返ると、今降ってきた三国山や芦ノ湖の湖尻付近が見下ろせる素晴らしい景色が広がっています。
小ピーク (標高1018m)
車道から25分ほど登っていくと小ピークに着きます。 特に名前はないようですが、「目標杭」と刻まれた石標が立っていました。 周りの樹木が邪魔をして、ここからの展望は今ひとつといったところです。 ここで道が二手に分かれています。 裾野市の設置した「第1基点入口」の看板が左手の道を示していますが、 道標「長尾峠70分」が示す右手の道を降っていきます。 向こう側の山の上には、これから目指す芦ノ湖展望公園が見えています。
芦ノ湖展望公園
雑木林を抜け、笹竹の中を抜けて降っていくと、8分ほどで芦ノ湖展望公園に着きます。 左手の箱根スカイラインを通って、ここまで車で来ることもできるようで、 多くの人が展望を楽しんでいました。 左手に富士山がチラッと見えていましたが、すぐに雲に覆われてしまいました。
芦ノ湖展望公園からも素晴らしい眺めが広がっています。
長尾峠分岐
公園の少し先で道が二手に分かれています。 正面の尾根筋に続く道は長尾峠への道で、湖尻水門へは右手の道を降っていきます。 道標によると、ここから長尾峠まで60分、湖尻水門までは20分とのことです。 道標の袂には「長尾峠コース案内図」もありました。 道標のある分岐の手前から右手へ向う道もあるので、ちょっと分かりにくかったりします。
たき火・たばこに注意
 (神奈川県)
笹竹や雑木林の中の急坂を降っていきます。 途中で樹木が途切れて見晴らしのいい所が2ヵ所ほどあったりします。
長尾峠への道標から30分ほどで、ゴルフ場そばの車道に降り立ちます。 「長尾峠・湖尻峠ハイキングコース登り口」の道標と長尾峠コース案内図があります。 ここで外輪山周廻歩道も終わりになります。
芦ノ湖
車道を横切って公園を抜けて芦ノ湖の畔へと降りていくと、 湖畔に打ち寄せる波が心地よい音をたてています。 ベンチも設置されているので、芦ノ湖を眺めながら最後の休憩をしていきましょう。 芦ノ湖の向こう側が、出発地点の箱根町バス停のある所です。 こうして眺めてみると、結構歩いてきたものだとの感慨に耽ったりします。
湖尻水門
左手にある湖尻水門を通っていきます。
芦ノ湖は、おおよそ3千年昔、箱根の火山活動によって早川がせき止められて出来たといわれています。 江戸時代、この芦ノ湖の水を深良村(現静岡県裾野市)の灌漑用として導水する工事が行なわれ、 寛文10年、深良水路が完成しました。 同時に、湖の水位を保つため甲羅伏と呼ばれたり石張り余水吐が早川への流出口(現在地)に設置されました。 この甲羅伏は、高さ5尺のところに横幅5間の排水口を設け、その上に土俵を3段に積み置き、 増水時には水圧で土俵が流され排水口が開く仕組みで水害に備えていました。 やがて、石張り余水吐の破損が進み、 昭和27年に甲羅伏に代わり□□□で開閉する10門の水門を持った旧湖尻水門に改造されました。 この水門も35年の歳月とともに老朽化し、 昭和62年からは遠隔操作により自動開閉する近代的な水門に改築する工事に着手し、 平成2に新しい湖尻水門が完成しました。 甲羅伏は、時代とともに近代的な水門へと移り変わってきましたが、 先人の努力や芦ノ湖の歴史を伝える意味で、ここに湖尻水門の由来を書き残します。(一部判読不能)
つり案内
・つりをされる方は事前に遊漁証を購入して下さい
・遊漁期間 3月1日より11月30日迄
・遊漁時間 日の出より日没まで ★夜間のつりは禁止
・3月1日より5月31日まで、岸釣りで、仕掛けの長さが竿先から15m以上の餌ぶっ込み釣り浮き釣りは禁止
・3月1日より5月31日まで、三ッ石から亀ヶ崎を結んだ以西はルアーフライエリア、餌釣りは禁止
・その他規則とマナーを守って釣りをお楽しみ下さい
 (芦之湖漁業共同組合)
芦ノ湖キャンプ村
湖尻水門を渡って右手に50mほど行った所に短い石段があります。 そこを登ると芦ノ湖キャンプ村です。 バーベキュー場やバンガローなどが建ち並んでいる中の道を進んでいきます。 レストランを過ぎ、明るい木立の中を真直ぐに進んでいくと、道標の立つ十字路があります。 道標「桃源台400m・湖尻900m」に従ってそのまま真直ぐに進んでいってもいいのですが、 右手の道を通って芦ノ湖沿いを歩いていきましょう。 観光船乗場の左手にある建物を抜けていくと、桃源台バス停があります。
桃源台(とうげんだい)バス停
小田原駅(JR東海道線)まで、小田原駅東口行きバスにて60分、 1時間に6本程度の便があります。 15時過ぎまでは、途中の箱根湯本駅(箱根登山鉄道)止りの便もあります。
箱根の道路はよく渋滞します。 上記の時間よりも余計にかかることを考慮しておきましょう。