鷹巣山
散策:2004年03月中旬
【低山ハイク】 鷹巣山
概 要 鷹巣山は箱根の駒ケ岳の東側に佇む山で、古い外輪山の内側にできた新期外輪山のひとつです。 鎌倉幕府によって開かれた鎌倉古道のひとつである湯坂路が通っています。 今回は、飛龍ノ滝から鷹巣山と浅間山を経て千条ノ滝へと降るコースを歩きます。
起 点 箱根町 畑宿バス停
終 点 箱根町 小涌谷駅
ルート 畑宿バス停…一里塚…飛竜の滝自然探勝歩道入口…夫婦桜…木橋…飛竜ノ滝…飛竜の滝自然探勝歩道出口…湯坂路…鷹巣山…小涌谷分岐…浅間山…宮ノ下分岐…鷹巣山分岐…千条ノ滝…小涌谷バス停…小涌谷駅
所要時間 3時間40分
歩いて... 畑宿から湯坂路までは急な登りになりますが、鷹巣山を経て浅間山へは広くてなだらかな湯坂路を歩きます。 駒ケ岳や神山を間近に見ることができ、天候に恵まれると富士山も望むことができます。 3時間ほどで歩ける短いコースですが、稜線からの素晴らしい眺めを楽しめます。
関連メモ 湯坂路, 箱根宿
コース紹介
畑宿(はたじゅく)バス停
箱根湯本駅(箱根登山鉄道)から、旧街道経由の上畑宿行きバス,または,元箱根行きバスにて15分、 1時間に2本程度の便があります。
バス停のそばに休憩処になっている東屋があります。 その前に「畑宿地区案内図」があります。 これから歩く飛龍ノ滝を経て鷹巣山へのコースも載っているので参考にしましょう。
畑宿
畑宿は、郷土の伝統工芸箱根細工が生まれ育ったところです。 畑宿で木地細工が作られた記録はかなり古く、小田原北条氏時代までさかのぼります。 江戸時代、畑宿は箱根旧街道の間ノ村として栄え、たくさんの茶屋が並び、 名物のそば・鮎の塩焼・箱根細工が旅人の足をとめました。
散策コースは、右手にカーブしていくバス通りを進んでいくのですが、 左手すぐの所に、箱根旧街道の石畳や一里塚があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
これより先は、国指定史跡箱根旧街道の石畳が残っていますので、 車輌の進入を禁止します。
 (箱根町教育委員会)
箱根旧街道
江戸幕府は元和4年(1618)、十六夜日記でも知られる旧来の湯本から湯坂山−浅間山−鷹ノ巣山−芦ノ湯を経て、 元箱根に至る湯坂路(現ハイキングコース)を廃し、 湯本の三枚橋から須雲川に沿い畑宿を通り二子山の南側を経て、元箱根に至る古い山路をひろげ、 世に箱根の八里越えと伝えられる街道を作った。 この街道は、寛永12年(1635)参勤交代の制度ができて、一層交通が盛んとなり、 そのありさまは詩歌、物語等にも多く歌われた。 延宝8年(1680)幕府の手によりはじめてこの街道に石が敷かれたが、 この石敷の道は現在も所々に在し、国の史跡に指定されている。 現在、残っている石畳は、文久3年(1863)2月、孝明天皇の妹、和宮内親王が14代将軍、徳川家茂のもとに 降嫁されるにあたり、幕府が時の代官に命じ、文久2年(1862)に改修工事を完成させたものだといわれている。 平均、約3.6メートルの道幅の中央に約1.8メートル幅に石が敷きつめられていたという。
一里塚
石畳を30mほど進んでいくと、道の両側に一つずつ一里塚があります。 東海道の一里塚の中でも、往時の形態を留めている唯一のものだということです。 おぼろげながら想像していたよりずっと大きなものでした。
箱根旧街道・畑宿一里塚
江戸時代、徳川幕府は旅人の目印として、街道の一里(約4km)ごとに「一里塚」をつくりました。 石畳の両側に残る畑宿の一里塚は、江戸日本橋から23里に当たり、 東海道中唯一その形態を留めるものです。 山の斜面にあるこの塚は、周囲を切土・盛土と石貼で平坦面をつくり、 直径が30尺(9m)の円形に石積を築き、礫を積み上げ、表層に土を盛って、 頂上に植樹したものであることが発掘調査から分かりました。 保存整備では、塚の構造を復元し、標識樹として畑宿から見て右側の塚には樅(もみ)を、 左側には欅(けやき)を植えました。
 (箱根町教育委員会)
箱根八里記念碑
箱根路や 往時をもとめ 登りしに 未来の展けて たのしかりけり 芹沢光治良
飛竜の滝自然探勝歩道入口
バス道路に戻り、その先へと進んでいきます。 右に大きく曲がりながら登り坂を進んでいきます。 畑宿寄木会館の立て看板を過ぎて左カーブを曲がりきると、 右手に「飛竜の滝自然探勝歩道」の案内板があります。 飛龍ノ滝・鷹巣山・浅間山・千条ノ滝までのコースが載っているので参考にしましょう。 案内板の前から右手に戻るようにして続くコンクリート舗装された坂道を登っていきます。
歩き始めてすぐの所に飛龍ノ滝の石碑が建っています。 「ひりゅう」は「飛龍」とも「飛竜」とも書くようです。
飛龍ノ滝(十五丁)
水勢盛ニシテ恰モ龍ノ飛揚スルガ如シ
 (箱根振興会)
歩道利用の皆さん
箱根は国立公園です。
植物・動物の採取は禁止されています。
木や草花を大切にしてください。
ごみ・空かん・ビン類は捨てずに持ち帰りましょう。
タバコの吸いガラ、マッチの燃えかすの投げ捨てやタキ火は絶対にしないで下さい。
美しい箱根を守るために皆さんの協力をお願いします。
 (神奈川県)
山火事注意
貴重な自然を火災から守りましょう。
 (箱根町消防本部)
夫婦桜
爪先上がりの坂道を4分ほど登っていくと、右手に「畑宿夫婦桜」がありました。
畑宿夫婦桜(連理の桜)
向かって右側の桜は2本のヤマザクラが1本となったもので、 根元と幹の2ヶ所でつながる「連理」を持つ非常に珍しいものです。 ここで言う「連理」とは、木の幹や枝が他の木の幹や枝と連なっているもので、 夫婦の深く睦ましい様子にたとえられ大変縁起が良いとされています。
【右側の桜】連理の桜(夫婦桜)
 ・周囲 4.2m
 ・樹高 約20m
 ・樹齢 約100〜150年
【左側の桜】
 ・周囲 3.1m
 ・樹高 約20m
 ・樹齢 約100〜150年
 (箱根町)
豊かな緑 山火事注意
たばこ・たき火は完全に消そう!
 (森林国営保険、神奈川県)
少し進んでいくと、舗装道路が左へ曲がっていく所で道が右側へ分かれていきますが、 道標「芦ノ湯」に従い、そのまま舗装道路を登っていきます。 この辺りの標高は480mとのことです。
3分ほど登っていくと、左手に水道施設があります。 ここからは土の道になり、勾配も少し緩やかになります。
大切にしよう 私たちの水道施設!
安心して飲める水をお届けしています。 ここには、大切な飲料水がたくわえてある重要な施設があります。 無断でこの中には入らないでください。
 (箱根町)
木橋
4分ほど進んでいくと、小さな木橋を渡ります。 この辺りから次第に山道へと変わっていきます。
山腹に岩がゴロゴロした道が続きます。 大きな岩が道に落ちてきている所や横木の階段もあったりします。 各所に「落石注意」の注意書きがありました。
たき火、たばこに注意
 (神奈川県)
木橋から18分ほど進んで沢に近づいてくると、 「飛竜ノ滝0.1km、芦ノ湯1.9km」の道標が立つ分岐に着きます。 ここは飛竜ノ滝の真下にあたる所で、滝を流れ落ちる水の音がすぐ近くに聞えています。
飛竜ノ滝へは、左手にある石橋を渡り、石ごろごろの階段を登っていきます。
飛竜ノ滝
飛竜ノ滝は上下二段に分かれているようですが、下から望めるのは下段の部分だけで、 上下合わせて40mあるという雄姿は残念ながら見ることはできません。
飛竜の滝
飛竜の滝は、上段15m、下段25mと二段に分かれて流下し、 その姿は、あたかも竜が飛揚するかの様な形から、この滝の名前がついたと言われています。 県下の滝では最大級の規模で、形態も勇壮な名爆であって、 鎌倉時代には、箱根権現信仰の行者が鎌倉街道の途上、この滝に打たれ身を清めたと伝えられております。
先ほどの分岐まで戻り、道標「芦ノ湯」に従って、石ごろごろの道を登っていきます。 横木の階段などもあってかなり急な登りになります。
途中で何度か分岐道がありますが、道標「芦ノ湯」に従って登っていきます。
やがて桧林の中に横木の階段が続くようになります。 8分ほど登っていくと、笹竹が生えて門のようになった所を過ぎていきます。
山火事予防
 (箱根町消防本部)
桧林の中の横木の階段を更に3分ほど登っていくと尾根筋に着きます。 正面の向こう側には稜線が見えています。 あれが鷹巣山から浅間山を経て箱根湯本まで続く湯坂路だろうと考えながら、 緩やかになった尾根道を左手へと進んでいきます。
飛竜の滝自然探勝歩道出口
4分ほど進んでいくと、湯坂路が通るT字路に着きます。 飛竜の滝自然探勝歩道はここで終わりになります。 ここにも最初の所にあったのと同じような「飛竜の滝自然探勝歩道」の案内図があります。 鷹巣山へはここを右へ進んでいくのですが、 左手に少し行って国道1号に出た所に湯坂路の標識があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
湯坂路
50mほど先の国道1号の所に「湯坂路(鎌倉古道)」の標識が立っています。 そばには「ハイキングコース案内図」があるので、 これからのコースを確認しておきましょう。 湯坂路を通って鷹巣山から浅間山まで行き、 そこから湯坂路を離れて千条の滝を経て小涌谷駅へと降っていきます。 各ポイント間の所要時間も記されているので安心できます。 鷹巣山まで15分、浅間山までは更に15分とのことです。
先ほどのT字路まで戻り、その先へ続く広くて緩やかな尾根道を進んでいきます。 この尾根道は防火帯としての役目もあるようです。
防火線(山火事延焼防止帯)
尾根ぞいの木の無いところは山火事の延焼を防ぐため設けた防火線です。 入山者の皆様、美しい自然を守るため、山火事の防止に御協力下さい。
 (神奈川県県有林事務所)
山火事防止
火の始末 山に来るたび 歩くたび
タバコの投げすてはやめましょう。
 (神奈川県箱根町)
緩やかで快適な尾根道が続いています。 ここが往時の湯坂路なのかと想いに耽りながら歩いていきます。 進むにつれて、左手には二子山・駒ケ岳・神山などが見えるようになってきます。
鷹巣山 (標高834m)
道の両側にアジサイの木が並ぶようになると、 T字路から13分ほどで鷹巣山の山頂に着きます。 山頂は小高くなっていて、テーブルとベンチが設置されています。 それと、ドラム缶2本の防火用水と「大日如来」と記された石碑もありました。
鷹ノ巣城跡
鷹ノ巣城は、秀吉の小田原攻めに備えて、後北条氏が築城した箱根山の諸城のひとつである。 天正18年(1590)秀吉の小田原攻めが始まり、同年3月下旬には、秀吉軍は箱根山に入ったが、 この時、秀吉に従って参陣した家康が、しばらくこの城に滞在したという記録もある。 しかし、その城跡については位置、規模など不明の点が多い。
 (箱根町)
手前の樹木に少し邪魔されてはいますが、駒ヶ岳や神山を望むことができます。
鷹巣山から浅間山へと向かいます。 緩やかな尾根道を進んでいくと、横木の階段が現れます。 土が流れ出していて段差がある上にかなり急な降り道なので、注意しながら降りていきます。 所々にコース保護のための「水切り」が斜めに設置されています。
ハイカーのみなさんへ
この水切りはコースを保護するためのものです。 一握りでも結構ですから、土砂の取り除きにご協力ください。
 (箱根町)
横木の階段を降りきって少し緩やかになると、今度は石畳の道になります。 雨の降った翌日などには滑りやすいので慎重に降っていきます。
山火事注意
火の用心!
たきび・たばこは確実に消して!
 (森林共済セット保険、神奈川県)
道が次第に緩やかになってくると、鷹ノ巣山林道とX字に交わる鞍部に着きます。 ここに「箱根県営林案内図」があります。 鷹巣山や浅間山周辺の道が書いてあるので参考にしましょう。
ここは箱根県有林の一部で、神奈川県が経営・管理をしております。
木の枝を折ったり草木を採るのはやめましょう。
 (神奈川県県有林事務所)
緑は友だち 山火事注意
自然を守りましょう。
 (森林国営保険、神奈川県)
小涌谷分岐
道標「浅間山」に従ってX字路を直進していくと、 すぐに「千条ノ滝・小涌谷」への分岐があります。 ここに「湯坂路コース案内図」があります。 各ポイント間の所要時間が記されています。 ちょっと擦れて読みにくくなっている部分もありましたが、 浅間山まではあと10分、浅間山から千条ノ滝までは25分とのことです。 道標「湯本・浅間山」に従って直進していきます。
草木を折ったり、持帰ったりしないようにしましょう。
自分で出したゴミは必ず自分で持ち帰りましょう。
コースタイムは健康な成人男子の標準時間です。あくまで参考として休憩時間を含めた十分に余裕のある計画をお立てください。
ここから先は自然が相手です。雨具、防寒具や山道用の靴など十分な装備で、安全なハイキングを楽しみましょう。
広い尾根道が続いています。 息が切れるほどの傾斜もなくて快適に歩いていけます。 多くのハイカーが歩くためなのか、道の真ん中が少し抉れています。 道の両側にアジサイの木が続くようになると、浅間山の頂上はもうすぐです。
アジサイの木が途切れると目の前が広くなった場所に着きます。 ここが浅間山の山頂部で、緩やかな傾斜のだだっ広い草地になっていて、 L字形に曲がるようにして続いています。 右手に曲がっていく角に「宮ノ下・小涌谷」への道を示す道標が立っています。 千条ノ滝へはテーブルの左手に続く道を進んでいくのですが、 このまま右手に曲がって少しいくと「浅間山」の標識がある所に着くので、立ち寄っていきましょう。
浅間山 (標高802m)
浅間山の山頂にはテーブルがひとつと解説板が設置されています。 地図やこれまでの案内図によると標高802mとなっていたのですが、この解説板では804mと書かれています。 どちらが正しいのでしょうか。 広い草地に囲まれて素晴らしい景色を眺めながらお弁当を広げましょう。
浅間山(804m)
古くは前鷹ノ巣山とも呼ばれ、鷹ノ巣城があったのは、この山ともいわれています。 江戸時代、富士山への信仰から浅間信仰が盛んとなり、 富士山の見えるこの山の中腹に浅間神社を祭るようになってから、浅間山と呼ばれるようになりました。
 (箱根町)
歩いてきた道を振り返ると、駒ケ岳や神山が見えます。 条件がいいとその向うに富士山も見えるとのことですが、 この日は雲がかかっていて残念ながら見えませんでした。 「浅間山」と名前のつく山は関東や中部地方の各所にありますが、 古くからの富士山信仰と関係が深く、必ず山頂から富士山を仰ぐことができるようです。 また「浅間神社」も同様で、甲斐や駿河では一の宮だったとのことです。
先ほどのL字の角まで戻り、テーブルの左手にある道を進んでいきます。 しばらくは笹竹の回廊が続きます。 傾斜も緩やかで、しっかりとした歩きやすい道です。
宮ノ下分岐
やがて笹竹が熊笹に変わってくるとT字路があります。 右手は宮ノ下駅へ降っていく道ですが、今回は道標「千条の滝」に従って左手の道を進んでいきます。
笹竹の中を3分ほど降っていくとやがて桧林に変わります。 崩れやすいのか、土が流れて根がむき出しになっていました。 その桧林も10数分で終わって雑木林に変わります。
雑木林を4分ほど降っていくと、道が少し広がってガレ場のような岩ごろごろの場所があります。 次第に谷川を流れるせせらぎの音が聞えるようになります。
鷹巣山分岐
3分ほど降っていくと、左手から道が合流してきます。 この道は鷹ノ巣山林道の先にあった小涌谷分岐から降ってきた道です。 道標「小涌谷15分」に従って、右手の沢沿いの道を降っていきます。
ほんの少しで、左前方に木橋が見えてきます。 橋の手前には大きな「箱根小涌谷櫻花碑」が建っていました。
箱根小涌谷櫻花碑  鎌倉 田邉松坡 題額
今よりは花は箱根と世にいはん嵯峨も吉野も昔なりけり とは大口大人が小涌谷の櫻花を詠みし名歌なり誠に陽春 四月此地に来りて一望せば萬朶の櫻花白雲の如く此歌の 真に人を欺かざるを見るべく又古歌にむかし誰かヽる櫻 の花植えて吉野を春の山となしけむとあるに思ひ合せて 箱根をば吉野に優る春の山となしヽ人の誰なるやを問ひ 此地にかヽる櫻の花植えしゆかしき人の先見を称せざる 者なかるべし吉野の地由来花木の美に加ふるに南朝義列 の遺址を以てす当山に忠臣義士の舊蹟多きと相似たり余 常に之が標彰を計り且我が高山園の櫻花も榎本氏寄送の 老櫻数株を加へて更に一段の煙景を添へたれば殊に石を 小涌谷に樹てヽ其櫻花の由来を紀すと云爾
大正十年十一月 底倉高山園主 澤田和義撰竝建
千条ノ滝
木橋を渡った所に千条ノ滝があります。 幅20mほどにわたって4mほどの高さを、幾筋にも分かれて水が流れ落ちています。 この黒っぽい岩は神山などからの火山泥流でできているそうです。 滝の前は少し広くなっていて、テーブルも設置されています。 湯坂路の出発地点にあったのと同じ「ハイキングコース案内図」がここにもあります。 この案内図によると、ゴールの小涌谷駅まではあと15分となっています。
千条の滝(ちすじのたき)
この滝は、蛇骨川上流に位置し、苔むした岩肌をつたって流れ落ちるさまは、 いく条もの糸のように見え、いつのころからか「千条の滝」と呼ばれるようになりました。 その名にふさわしく優しく幽玄な雰囲気をかもし出しています。
 (箱根町)
千条ノ滝からは、広くてなだらかな道になります。 蛇骨川第6水源、小涌谷第1配水池を過ぎていくと、5分ほどで正面が開けてきます。 左手には大きな「金型はこね荘」が建っています。 右手には草地が広がっていました。 ここからは舗装された道になります。
小涌谷バス停
少し先のT字路を右折して、民家の建ち並ぶ坂道を道なりに降っていくと、5分ほどで国道1号に出ます。 そこに小涌谷バス停があります。 箱根湯本方面へ1時間に9本程度の便がありますが、せっかくの箱根なので、 赴きのある登山電車に乗ってゴトゴトと揺られながら家路に着きましょう。
小涌谷(こわきだに)駅 (標高535m)
横断歩道を渡った先の道を左手に降っていくと、すぐに小涌谷駅(箱根登山鉄道)があります。 箱根湯本駅(箱根登山鉄道)や小田原駅(JR東海道線)まで、1時間に4本程度の便があります。
2輌や3輌編成の小さな電車が、標高535mの小涌谷駅から標高0mの麓までの急勾配の坂を、 スイッチバックをしながら一気に降っていきます。 スイッチバックの度に、前の運転手と後ろの車掌とが走って入れ替わっていました。 何となく長閑な雰囲気が感じられる電車です。
箱根を走る登山電車の特色
線路について
 1.小田原〜箱根湯本間は小田急電車が乗り入れているため3本のレールが敷かれております。
 2.箱根湯本〜強羅間の大部分が1,000分の80の急勾配のため途中3ヶ所でスイッチバックを行ないます。
 3.山の中腹を巡って走っているため半径30米という非常に小さい曲線が6ヶ所あります。
 4.電圧は小田原〜箱根湯本間が1,500ボルト、箱根湯本〜強羅間が750ボルトと異っております。
車輌について
 1.急勾配を運転するため1台の車輌に105馬力のモーターが4個備え付けられております。
 2.下り急勾配を運転するため一般のブレーキの他にレール圧着ブレーキ(非常用)が装備してあります。
 3.曲線が多いため車輪とレールの摩擦による抵抗を防ぐため水を散きながら走っております。
 4.急な下り勾配を運転するのに電気ブレーキを常用しております。そのために屋根の上に大きな抵抗器が取り付けてあります。
 (箱根登山鉄道)