瀬上市民の森
散策:2004年02月上旬
【横浜市民の森】 瀬上市民の森
概 要 横浜市の南部に、円海山や大丸山を取り巻くようにして一団の緑地帯が広がっています。 瀬上市民の森はその中の一つで、深い谷に佇む瀬上池を中心とした森です。 しっとりとした谷と明るい尾根歩きを楽しめます。
起 点 横浜市 山手学院入口バス停
終 点 横浜市 みどりヶ丘住宅バス停
ルート 山手学院入口バス停…池の下広場…瀬上池…池の上休憩所…漆窪休憩所…大丸広場…いっしんどう広場…中尾根休憩所…池の下広場…道場丸広場…尾根道…梅沢山休憩所…見晴し台…馬頭の丘休憩所…馬の背休憩所…みどりヶ丘住宅バス停
所要時間 3時間30分
歩いて... 周囲を尾根で囲まれた谷あいに佇む瀬上池を中心として散策路が巡っています。 谷筋から尾根にかけて点在する休憩所や広場、尾根筋からの素晴らしい展望、 そして広くて緩やかな尾根道と、森の散策を堪能できるお薦めのコースです。
関連メモ 鎌倉アルプス, 瀬上池, 鎌倉アルプス, 瀬上池, 相武尾根, 氷取沢, 相武尾根
コース紹介
山手学院入口(やまてがくいんいりぐち)バス停
大船駅(JR東海道線)東口ターミナルから、 [船07]栄プール行きバス、[船08]金沢八景駅行きバス,[船09]みどりが丘住宅行きバス,または, [船15]本郷車庫行きバスにて13分、1時間に5本程度の便があります。
別ルート
この市民の森へは他からも来ることができます。 港南環境センターバス停から尾根筋へ入るコース、氷取沢市民の森を経由して来るコース、 鎌倉アルプスから金沢市民の森を経由して尾根伝いに来るコースなどが代表的です。
バス停のすぐ先の交差点を左折して50mほどいくと十字路があります。 ここを右折して、鼬(いたち)川の支流の瀬上沢沿いの道を進んでいきます。
瀬上沢沿いに300mほど進んで小さな上口橋を過ぎると、 県道23号と環状3号とを結ぶ道路の下をくぐっていきます。 以前にはこの道路はまだなくて、この付近には田畑が広がっていました。 この道路が出来て風景もすっかり変わってしまい、昔の面影がほとんど残っていないのが残念です。 これも時代の流れなのでしょうか。
道路の下をくぐっていくと道が右に曲がる所で二つに分かれています。 まだ整備が終わっていないようで、並行して続いているのでどちらを進んでもいいでしょう。 そばには「道路改修記念」の石碑が立っていました。 これは新たにできた広い車道のことではなくて、昭和初期の農道の改修を指しているようです。 それにしても以前とは随分と雰囲気が変わってしまいました。
瀬上沢沿いに歩いていくと、堰の横の岩に穴があいていました。 膝をついて行けば大人でも通れそうな大きさでした。 水を流すための穴のようには見えませんが、何のための穴なのでしょうか。
少しいくと、先ほど分かれた道が交差しています。 右手の広い道が近年になってできた道で、 左手の沢沿いの道が以前からあった道です。 まだかろうじて残っていて往時の雰囲気を保っていますが、 この道がなくなってしまうのも時間の問題かもしれません。 この先で再び合流するのでどちらを進んでもいいのですが、 少しでも雰囲気を味わうため左手の道を歩きましょう。
道が再び合流した所を真直ぐに横切っていくと畑地が広がっています。 小さな橋を渡って瀬上沢を左手に見ながら進んでいきます。 この辺りにはまだ開発の波も届いていないようで、往時の雰囲気が残されています。
居住者の迷惑にならないよう、静かに散策してください。
 (栄土木事務所、栄区役所)
最後の民家を過ぎていくと、再び小さな橋で瀬上沢を渡ります。 この辺りから次第に雰囲気が出てきます。 車止めを越えて市民の森へと進んでいきます。
これより先は瀬上沢小川アメニティの通路ですので、車両は進入しないで下さい。
 (栄土木事務所、栄区役所、栄警察署)
アメニティになっている瀬上沢を右手に見ながら進んでいきます。 以前にはこの辺り一帯には水田が続いていましたが、 今ではもう米作りは行われていないようで、田んぼも埋ってしまい荒れた状態になっています。 瀬上沢小川アメニティの案内図がありました。 そばには「守ろう・大切な自然」の解説板もありました。
瀬上沢小川アメニティ
「瀬上市民の森」の瀬上池を水源として、四方を山に囲まれ田園の中を流れる"やとのかわ"の 形態が保たれた小川です。 珍しい動植物も多く、特にほたるは市内有数の生息地として知られ、 発生時期は、6月初旬から"げんじぼたる"、6月中旬から"へいけぼたる"の乱舞を 観賞することが出来ます。市内最高峰の「大丸山(156.8m)」「円海山(153.3m)」への ハイキングコースの登山口ともなっています。
 (横浜市下水道局河川管理課)
守ろう・大切な自然
横浜では自然と生き物にふれあう事業を進めています。
アゲハチョウ 黄色と黒の模様がはっきりした大きくてきれいなチョウ。ミカンの仲間の木に卵を生む。
コクワガタ 雑木林で生活する。名前のように小型の黒いクワガタ。牙もあまり大きくない。
シロスジカミキリ 灰色の体に黄色いすじがあり、長い触角の大きなカミキリ。キイキイという音を出す。
アブラゼミ 茶色の大きなセミ。数も多く、夏になると「ジリ、ジリ、ジリ・・・」とよく鳴く。
メジロ スズメより小さな黄緑色の小鳥。名前のように目に白い輪がある。動きは早くすばやい。
キジバト デデッポッポポーと、のどかに鳴く。翼にはウロコ模様、首筋に青い斑点が目だつ。
オナガ 名前のように長い尾。黒い頭に、水色の背、翼、尾がきれい。リューイなどと鳴く。
キセキレイ 黄色い腹がきれいなセキレイの仲間。スマートは体で尾をリズミカルに振るのがクセ。
ミズスマシ 水の中で生活する昆虫。黒くて光沢のある体をしている。目は水中用と空中用の4つ。
ヨシノボリ 川の中流から上流、湖沼で生活をする。頭が大きく、体には不規則な模様がある。
コイ 池や河川の下流で生活する。黒っぽい体に大きめの口、太いヒゲがある。
オニヤンマ(ヤゴ) 日本でもっとも大きなトンボの幼虫で、水中で生活し、直腸の内側に鰓があり呼吸する。
ミズキ 荒れ地にまっさきにはえてくる木。[花期]5月〜6月、[果期]10月〜11月。
クヌギ 日本一りっぱなドングリ。[花期]4月〜5月、[果期]10月。
ケヤキ ホウキ形の雄大な樹形。[花期]4月〜5月、[果期]10月。
コナラ 雑木林の代表種。秋の紅葉が美しい。[花期]4月〜5月、[果期]10月〜11月。
 (栄土木事務所、監修:(財)日本野鳥の会)
しばらく進んでいくと「円海山周辺の市民の森案内図」があります。 横浜市の南部一帯の緑地帯にある市民の森などが紹介されています。 この一帯の森の各ポイントにはA2とかE4のような番号の付いた標識が設置され、 この案内図で今どこにいるのかが分かるようになっています。 先頭の記号は各ルートを表していて、AからHのルートがあります。 この案内図は横浜市のホームページにも掲載されています。
円海山・大丸山を歩いてみませんか
この一団の緑地帯は横浜市のみどりの七大拠点のひとつに数えられ、 横浜市では貴重なみどりとなっています。 自然の中をのんびりと散策してみましょう。
 A:ビートルズトレイル E:瀬上市民の森ルート
 B:氷取沢市民の森ルート F:峯市民の森ルート
 C:氷取沢-いっしんどうルート G:六国峠ハイキングコース
 D:光明寺-梅沢山ルート H:金沢市民の森ルート
・自転車はゆっくり SLOW BICYCLE
・犬はつないで KEEP DOGS ON LEASH
・ポイすて禁止 DO NOT LITTER
 (横浜市、市民の森愛護会)
横浜雙葉小学校の瀬上自然教室を過ぎていくと、 「なかよしたんぼ」と「トンボ池」がありました。
さまざまな生き物が住める環境を作るため、この瀬上谷戸には水田と湿地を復元しました。 ここではヘイケボタル・トンボなど水辺の生き物を育てながら体験学習をしています。 みなさんも生き物をかわいがってください。
・池、たんぼには入らないようにしましょう。
・むやみに生き物を採るのはよそう。観察したらもとにかえそう。
・子供たちがはだしで作業します。ゴミやガラス、空き缶などを投げ込むのは絶対にやめよう。
この池やたんぼの管理作業は、上郷高校生物部と横浜雙葉学園が受け持っています。
 (瀬上市民の森愛護会、横浜市)
(上郷高等学校は、2009年4月に港南台高等学校と再編統合して横浜栄高等学校になりました)
少し進んでいくと「池の下広場」の看板が下がった広場があります。 ここから馬の背休憩所と道場丸広場への道が分かれています。
池の下広場
池の下広場は道に沿って細長く広がっています。 看板の「瀬上池・池の上休憩所」に従ってこのまま直進していくと東屋があります。 ここにも「円海山周辺の市民の森案内図」があります。 また、谷戸に関する綺麗な解説図もありました。 ちょっと勉強していきましょう。
円海山・大丸山を歩いてみませんか
円海山と大丸山を中心とする緑地では、市内でも最大クラスのまとまった緑地として 多くの自然を残しています。古くから親しまれてきた金沢文庫から鎌倉天園にまでつながる 六国峠ハイキングコースをはじめ、自然観察センター、金沢動物園等があり、 地域の人々に親しまれています。
【谷戸】 豊かな自然と人とのつながり
山々から湧き出す細く清らかな流れが集る小さな谷間では、 人々が豊かな水を利用して稲を育てていました。 裏山の雑木林では薪を集め、炭を焼き落葉で畑の肥料をつくりました。 ススキを刈って屋根を葺いた民家が並んでいました。 1960年頃までは、横浜でもそんな風景を普通に見ることができました。 人々が時間と手間をかけてできた雑木林や果樹林、竹林、田畑などの多様な環境には多くの植物が育ち、 昆虫や小動物にも魅力のある、えさ場や住みかになっていました。
竹林 竹馬やカゴなど道具をつくる。竹の子ほり(春)。
雑木林 薪や炭を集める。落葉で肥料をつくる。山菜やキノコ採り、花摘み。
野菜をつくる。モンシロチョウなどの昆虫が集まる。
小川 洗濯など生活に利用。魚とり、ホタル狩り、水遊び。
野原/カヤ場 屋根を葺くススキ(カヤ)をとる。草摘み、花摘み、鳥や虫が多い。
田んぼ 米をつくる。ヘビやカエルが住む。
ため池 農業用水の確保。トンボ、ゲンゴロウなどの昆虫が多い。
スギ・ヒノキの植林 家などの材料になる。木材を売って現金収入をえる。
 (横浜市)
円海山風致地区
円海山風致地区は、円海山・北鎌倉近郊緑地保全区域を中心とし、 栄・金沢・磯子区の3区に広がる地域です。市内で最も豊富な自然が残されており、 横浜市の緑の七大拠点のひとつです。峰・氷取沢・釜利谷・瀬上そして金沢の五つの市民の森をはじめ、 金沢自然公園や自然観察センターなどがあり、多くの市民に親しまれています。 又、周辺の住宅地も、この自然景観と調和をはかるため、緑を多く取り入れて、 良好な住環境を形成しています。 この地区において、建築物・工作物の新築・増改築、色彩変更、または土地形質変更、 木竹・土石類の採取等を行なう場合は、事前に横浜市長の許可が必要です。
これまで続いてきた瀬上沢もここで終りになります。 この先には岩に開いた穴があり、そこから瀬上池の水が流れてきています。 瀬上沢の始まりの場所でもあります。
ゴミのお持ち帰りのお願い
瀬上市民の森ではゴミの散逸を防ぐため、やむおえずゴミ箱を設置しておりますが、 基本的にはすべてのゴミは各自で持帰りをお願い致します。 ご協力をお願い致します。
 (瀬上市民の森愛護会)
自然を大切にしよう
・歩行中の喫煙等火災の原因になるようなことは御遠慮下さい。
・小鳥や昆虫等の小動物を大切にしましょう。
・付近の畑に入ったり、樹木を傷つけたりしないで下さい。
・ゴミは持ち帰りましょう。(ゴミは自然の土にかえりません)
・犬はきちんとつないで散歩させて下さい。フンは飼主が始末しましょう。
・バイクなどでは、乗り入れないで下さい。
 (横浜市)
瀬上池
案内板の右手にある短い階段を登ると瀬上池が広がっています。 周りを深い森に囲まれたひっそりとした池です。 暖かな季節には釣りをする人を見かけたりしますが、今回は誰も見かけませんでした。
危険ですので近寄らないでください。
 (南部農政事務所、瀬上市民の森愛護会)
この附近は深くなっています。これより中に入らない事。
円海山近郊緑地特別保全地区
この地区は、円海山・北鎌倉近郊緑地保全区域のうち特に優れた自然環境を有する部分です。 その環境を将来にわたって保全するため、首都圏近郊緑地保全法に基づき、 特別保全地区として指定しました。 従って、この地区の建築物・土地の形質変更・木竹の伐採等はできません。
面積 約100ha
 (横浜市緑政局緑政部緑政課)
瀬上池の左手に続く散策路を通って池の上休憩所へ向かいます。 途中で水面近くまで降りていける場所があります。 ここから今きた方向を眺めると、白い煙りを出す横浜市環境事業局港南工場の煙突が山の上に見えています。
池の上休憩所
瀬上池の奥には池の上休憩所があります。 藤棚もあって、季節になると綺麗に彩られます。
大切な自然を火災から守ろう
 (栄消防署、栄消防団、栄火災予防協会、防火協会栄支部)
池の上休憩所は、湿地帯のようになった瀬上池の奥の部分を挟んで2つに分かれていて、 その間を木道がつないでいます。 作られてからかなり年数が経つのか、木道は少々傷みが目立つようになっていました。
【森】 はらっぱから森ができるまで
この草地を放っておくと、どうなるのでしょう?
一年草のはらっぱ 芽を出して花を咲かせタネを付けるまで一年間で一生を終える草花が多い草地です。
多年草のはらっぱ 根を張って次の年にも花を咲かせる草花が多くなってきます。
低木の林 鳥などに運ばれた種子が芽をだして低い木が生えてきます。
落葉広葉樹林 色々な落葉樹が生えるようになり、動植物が豊富な林になっていきます。
雑木林(落葉樹) 下草刈り、落葉かき、伐採など林の手入れをすると雑木林として保たれます。
常緑広葉樹林 落葉樹の中に常緑樹が混じるようになり、やがては常緑樹だけの林になります。
 (横浜市)
火災から市民の森を守ろう
 (栄消防署、瀬上市民の森愛護会)
漆窪休憩所
池の上休憩所から左手の林を抜けていくと漆窪休憩所があります。 谷あいにあるひっそりとした場所です。 風が吹き抜けていかなくて暖かいのか、日向ぼっこをしている初老の方を見かけました。
生物保護区につき立入禁止
 (市民の森愛護会、横浜市)
大丸広場
漆窪休憩所の正面の道を行くと尾根筋に出ますが、 左手の横木の階段を登っていくと大丸広場があります。 散策路に沿って続いているかなり広い場所です。 小鳥たちも豊富のようで、バードウォッチングをしているグループを見かけました。
山への立入禁止
 (南部農政事務所)
広場の奥から横木の階段を登っていきます。 右・左と折れながら登っていくと、やがてなだらかな道になります。 そこで大勢の緑地保全ボランティアの方々が間伐などの作業をされていました。
緑地保全ボランティア(グリーンキーパー)作業中
栄区では、人の手が必要となっている緑地の適切な管理保全を図るため、 緑地保全ボランティア(グリーンキーパー)を育成しています。 今日は、間伐・枝打ちが行なわれていない人工林(スギ・ヒノキ林)の間伐実習を行なっています。
 (栄区役所区政推進課)
どうして間伐を行うの?
この森は、もともとあった木を切り、スギやヒノキなど木材となる木を植えた「人工林」と呼ばれる森です。 人工林では、確実に材となる木を得るために、初めは多くの苗木を密集して植えますが、 木が大きくなるにつれて、曲がった木、二股に分かれた木や弱った木を取り除く「間伐」という作業を行い、 丈夫な木だけを残して大きく育てます。 また、節のない材木にするために、「枝打ち」という作業を行い、幹の低い部分の枝を切り落とすなど、 常に手入れが欠かせないことから、人の管理によって成り立ってきた森と言えます。 戦後の復興期には、今後、木材の需要が増していくと考えられたため、 多くの山々でスギやヒノキが植えられました。 その後、輸入材の急増により木材価格が下落し、立派な木を育てても経済的に成り立たなくなったことから、 このような人工林は手入れをされなくなりました。 人工林は間伐や枝打ちがされないと、幹や枝が密集し、もやしのように細い木ばかりになります。 また、林床に光が行き渡らなくなり、下草や潅木が育だたず、土が露出してしまいます。 このような森林は、他の動植物が暮せないばかりか、台風などによりすぐ木が折れたり、 保水力が乏しく、根の張りも弱いため土砂崩れなどを誘発します。 間伐をして木を間引いてやり、地面に光を当て、草や広葉樹の潅木を生やさせることにより、 枯れた草や広葉樹の落ち葉が土を肥やしたり、そこに集まる昆虫の遺骸、鳥や動物たちのふんが 木の養分となったりします。また、木々がしっかりと根を張れば治山のためにもよく、 沢水も安定して流れます。
散策路・広場以外の立ち入りはできません。
 (横浜市緑政局)
歩行禁煙。毒ヘビ(マムシ)に注意。
間伐作業を見ながら進んでいくと、やがて尾根道で着きます。 この尾根道はいっしんどう広場から天園へと続いていて、 一団の緑地帯の背骨にあたるビートルズトレイルです。 ここから左折して広くて緩やかな尾根道をいっしんどう広場へと進んでいきます。
いっしんどう広場
尾根道をしばらく進んでいくといっしんどう広場に着きます。 ベンチや東屋も設置されていて休憩するのにはいい所です。 手前の樹木が邪魔をしていますが、梢の向うに街並みが見えます。 ここにも「円海山周辺の市民の森案内図」があります。 また、森に関する解説板もあるので、勉強していきましょう。
【森】 森と人間とのつながり
雑木林 雑木林は、昔から薪・炭や肥料を提供する林として人々の生活を支えてきました。 逆に落葉かきや下草刈りや伐採など人が手を入れると陽の当たる地面には多くの植物がはえ、 昆虫をはじめ様々な生き物が集まる豊かな林になりました。
針葉樹林 スギ・ヒノキは、家や道具の材料として盛んに植林されてきました。 円海山にも多くのスギ林やヒノキ林が残っていますが、最近は林業にかかわる人が減って 放置される林が増えています。
常緑広葉樹林 今、円海山には落葉樹や常緑樹などいろいろな種類の木が生えています。 しかし人が手を入れないでいると、いづれは森全体が常緑広葉樹の林に変わっていきます。
森は古くから人間の生活に密接にかかわってきました
「枝を切っては又育つのを待って切る」を繰り返す。 半永久的なエネルギー資源となります。
昔は炭焼き小屋がどこにもありました。 炭は最近では水の浄化にも使われています。
落葉 腐ると自然に良い土になり、家畜の糞とあわせて田畑の肥料をつくったりします。
森林浴をしてみよう
スギやヒノキの林を歩くと良い香りがします。 これは「フィトンチッド」とよばれる殺菌作用のある成分のためで、体にもよいとされています。 思いきり息を吸い込み、森林浴してみましょう。
森と水と土
日本の森林面積は約263,000ku、平均1cmの水がしみこんでいるとしても約25億トンもの水が その土にたくわえられているのです。 30%は蒸発して又雲をつくり、70%は森の柔らかい土に吸収され地下に浸透して、 時間をかけて流れ出ます。
 (横浜市)
コン炉の使用禁止
タキ火厳禁
案内板の右手に続く横木の階段を降って、いっしんどう広場から中尾根休憩所へと向かいます。
出ます … まむし
捨てません … たばこ
しません … 火遊び、焚火
貴重な緑を守りましょう。
 (磯子消防署、氷取沢市民の森愛護会、横浜市緑政局)
サバイバルゲーム厳禁
ここは市民の森です。他の利用者に迷惑のかかる行為は厳禁です。
 (横浜市緑政局)
歩く道、吸わない・捨てない・汚さない
 (磯子消防署)
中尾根休憩所
横木の階段が終って、杉林や笹竹の中を過ぎていくと、中尾根休憩所に着きます。 尾根道が少し膨らんだ程度の狭い所です。 ここに市民の森の案内板があります。 これまでの「円海山周辺の市民の森案内図」とは違って、 この市民の森だけの案内図になっていて、何だか好感が持てます。
瀬上市民の森
この市民の森は、横浜市が山林所有者の方々のご好意により山林を使用させていただき、 市民の憩いの場として利用させていただくものです。 この森は緑を守り、自然をこわさないよう必要最少限の施設しか整備してありません。 散策道をはずれますと危険箇所もありますので、利用にあたっては十分注意して下さい。
・所在地 横浜市戸塚区上郷町838番地ほか
・面 積 約43.2ヘクタール、 土地提供者 36名
・管理団体 瀬上市民の森愛護会
利用者で守ること
・林内でのたきびは禁じます。喫煙は所定の場所でお願いします。
・樹木、草花の採取は禁じます。また農作物を取らない。田畑に入らない。
・土地所有者に迷惑になる行為はしない。
・利用時間は日の出から日没までです。
中尾根休憩所から更に降っていきます。 谷筋で日当たりが悪いためか、林床にはシダが生い茂っていました。 そんな中を降っていくと、やがて池の下広場の端に着きます。
池の下広場
元来た瀬上池の脇を通り東屋を過ぎていくと、「池の下広場」の看板が下がった所に着きます。 ここから標識に従い、道場丸広場を目指して、右手の横木の階段を登っていきます。
ここからの池の利用は危険です。立ち入らないで下さい。 池の利用は、池の上広場でお願いします。
道場丸広場
横木の階段が終わって道が広くなってくると、間もなく道場丸広場に着きます。 道のそばにある小さな広場です。正面には電波塔が見えています。 ここにも中尾根休憩所にあったのと同じような市民の森の案内板がありますが、 表側が樹木に覆われていて、見ることができなくなっていました。
いい天気に誘われたのか、トランペットの練習をしている人がいました。 家庭では音が煩くて練習できないのでしょうが、 こういう場所に人工的なものを持ち込まれると、何だか雰囲気が壊れてしまいそうです。
火気の使用はしないで下さい。
広くなった道を登っていくと、程なくして尾根道に着きます。 ここを右折して尾根道を通り、いっしんどう広場を経て梅沢山休憩所へと向かいます。
竹林を過ぎていくと、目の前が開けて見晴らしのいい場所があります。 しばらく足を止めて、本コース一番の展望を堪能しましょう。 後ろ側にある横浜市環境事業局港南工場の煙突と同じような煙突が向こうの方にも見えています。 鎌倉天園の近くにある横浜市環境事業局栄工場の煙突で、 これらの煙突をつなぐようにして尾根道が続いています。 こうして眺めていると、この一団の緑地帯の広さを実感できます。 住宅街にはポツンポツンと島状に小山が続いています。 送電線の鉄塔を立てるために宅地開発を免れて取り残され、このような光景になったようです。 何だか海に浮かぶ小島のように思えてきます。
市民の森利用者の方へ
農家の方が大切に育てている作物です。 田畑には絶対に入らないでください。
 (横浜市)
瀬上市民の森周辺の民地・耕作地に立ち入らないで下さい。 作物や植物を採ってはいけません。
 (瀬上市民の森愛護会)
森の谷底には瀬上池が小さく佇んでいます。
瀬上池が見えますか?
瀬上池を囲んでいる林は、水を調整する働きをしています。 雨水は、スポンジ状の土と樹木自体に貯えられ、時間をかけて下へ染み出してきます。 そのため大雨が降っても、いっぺんに水が流れる事はなく、水が急に枯れてしまうこともありません。 昔その水を農業用に貯めていたのが瀬上池です。
ひよどり団地へ降っていく道を左に分けていくと車止めがあります。 左手にはランドマークタワーや横浜港などを見渡せる景色が広がっています。
注意
カスミ網の使用は禁止!
 (神奈川県)
尾根道
車止めから少し行くと、いっしんどう広場に着きます。 ここから梅沢山休憩所への分岐までは、広くてよく整備された尾根道を歩いていきます。 これまにも何度となく通った道ですが、来る度に心地よい気持ちにさせてくれる尾根道です。 氷取沢市民の森への分岐を過ぎていくと「鉄の道」の解説板があります。
武蔵と相模の国境 鉄の道
この尾根道はその昔、武蔵の国と相模の国の国境の一部で、 「たたら師」(昔、鉄をつくっていた職人たち)が通った道でもありました。
たたら 昔の人は「たたら」という製法をつかい、木炭を混ぜた蹉跌を粘土でできた炉で熱して溶かし、 鉄をつくっていました。円海山のまわりでも古い「たたら」の遺蹟がいくつか発見されています。
道ばたの石仏たち ハイキングコースを歩いていると石仏たちがあります。 昔の人たちはどんな思いでこの道を歩いていったのでしょうか。
道祖神 峠・村境・道ばたで悪疫の侵入を防ぎ、旅人を安全に導く神として古くから信仰されてきました。
馬頭観音 昔は馬は農作業や運送などに欠かせないものでした。人々は死んだ馬の供養塔を建て馬の安全と成長を祈りました。
庚申塔 中国から伝わった「庚申信仰」は、江戸時代にその地の風習と結びついて広まりました。 信仰の対象として各地に塔が建てられました。
大切な自然を火災から守ろう
 (栄消防署)
「かながわの美林50選 円海山周辺の森」の標識を過ぎていくと、 やがて梅沢山休憩所への分岐があります。 鎌倉天園へは左手の尾根道をいきますが、 今回は道標「馬頭の丘休憩所・馬の背休憩所」に従い、 右手の道を梅沢山休憩所へと進んでいきます。
梅沢山休憩所
分岐を過ぎてほんの少しで梅沢山休憩所に着きます。 ここにも市民の森の案内板があります。 すぐそこまで住宅街が迫ってきていて、森の中という雰囲気は余りありません。
見晴し台
梅沢山休憩所から広い尾根道を2分ほど進んでいくと見晴し台があります。 散策路から少し右手に外れたこんもりとした高みにあります。 できた当初は周りの雑木も少なくていい眺めだったのかも知れませんが、 今では周りに樹木が生い茂り、残念ながら「見晴し」は余りよくありません。
笹竹の中に続く広い尾根道を進んでいきます。 風もなくて日差しも暖かく、陽だまりハイクを楽しみながら歩いていきます。
馬頭の丘休憩所
明るい尾根道を進んでいくとT字路があります。 その角に馬頭の丘休憩所があります。 ベンチがいくつか設置されている小さな休憩所で、 周りは樹木に覆われていて展望は得られません。 ここにも「円海山周辺の市民の森案内図」があります。
馬頭の丘休憩所からも緩やかで広い尾根道が続きます。 途中で池の上休憩所への道が分かれていきますが、そのまま尾根道を進んでいきます。
少し行くと池の下広場への分岐がありますが、更に尾根道を進んでいきます。 この辺りから、左手には栄区の街なみが見えるようになります。
馬の背休憩所
やがて右手のこんもりとした高みにある馬の背休憩所に着きます。 案内板らしいものがありましたが、表面が剥がれていて全く読むことはできませんでした。
花や虫はみんなの宝
大事にしましょう
馬の背休憩所からは左手が開けた明るい尾根道を降っていきます。 住宅街のそばまで降りてきた所に市民の森の案内板がありました。 こちらから市民の森に入るコースを選んだ時には、大いに参考になるでしょう。
犬はつないで散歩させましょう。
 (市民の森愛護会、横浜市)
畑地に降りて戻るようにして左に曲がっていくと、 「瀬上市民の森入口」と書かれた標識が立っています。 これで市民の森は終りになり、こからは住宅地の中の道を真直ぐに進んでいきます。
みどりヶ丘住宅(みどりがおかじゅうたく)バス停
上郷台共同住宅集会所や東上郷第一公園を過ぎてその先の十字路を二つ過ぎていくと、 みどりヶ丘住宅バス停があります。
大船駅(JR東海道線)東口ターミナルまで、[船09]大船駅行きバスにて19分、 1時間に2本程度の便があります。
港南台駅(JR根岸線)まで、[港93]港南台駅行きバスにて15分、 1時間に1本程度の便があります。
2006年4月に来てみると「みどりが丘バス停」という名前に変更になっていました。