天狗岩
散策:2004年01月中旬
【低山ハイク】 天狗岩
概 要 天狗岩は青梅の街の南側にある低い山ですが眺めは素晴らしく、 青梅市街地や奥多摩の山々を一望できる絶景地です。 息が切れるような急な登りもなく、気軽に出かけることができる所です。
起 点 青梅市 青梅駅
終 点 青梅市 青梅駅
ルート 青梅駅…住吉神社…延命寺…宗建寺…調布橋…天祖神社分岐…二ッ塚…駒木町分岐…馬引沢峠…赤ぼっこ…天狗岩…駒木町分岐…釜の淵公園…鮎美橋…青梅駅
所要時間 5時間50分
歩いて... 金網が続いている所ではちょっと興ざめな気分にもなりますが、 天狗岩からの眺めを楽しみにして歩きましょう。 陽の当たらない場所では、前夜に降った雪が薄っすらと積もっていて、 条件は余り良くない日でしたが、それでも何人かのハイカーには出会いました。
関連メモ 天狗岩
コース紹介
青梅(おうめ)駅
青梅駅(JR青梅線)から歩いていきます。
二ッ塚・馬引沢峠を経て赤ぼっこと天狗岩に登って、また青梅駅へ戻ってきます。
青梅駅を出て、線路沿いに続く道を立川方面へ進んでいきます。 少し先にある十字路を直進して行くと、突き当たりにこんもりとした森があります。 石段を登っていくと住吉神社の本殿の前に、 右手の路地を進んでいくと本殿の下にある参道にでますが、 先ずは、石段を登っていってお参りをしていきましょう。
住吉神社
青梅市指定史跡 住吉神社
応安2年(1369)延命寺を開山した季竜が、創建と同時に季竜の故郷である摂津国の 住吉明神をこの地に祀ったのが始まりと伝えられる。 旧青梅村の総鎮守であり、祭神は上筒男命、中筒男命、底筒男命、神功皇后である。 例祭は4月28日(江戸時代は3月27,28日)、また、5月2,3日には12台の山車巡行が行われている。 変形春日造(背面入母屋造)の本殿は、正徳6年(1716)に建立され、 棟札には泉州(大阪府南部)出身の大工名等も記載されており、上方建築の影響がみられる。 また、拝殿、幣殿の再建は、文政7年から天保6年頃と推定され、江戸時代に立てられた本殿・ 幣殿・拝殿が一体として残り、たいへん貴重である。 さらに境内地には、稲荷神社、八坂神社、大鳥神社をはじめ櫛笥大納言隆望卿・女歌碑、 小林天淵筆塚碑等があり、青梅宿の町人文化の高さを今も伝えている。
 (青梅市教育委員会)
参道を降り鳥居を二つくぐっていくと旧青梅街道にでます。 左折して50mほど行った右手に「延命寺」の石標が立っています。 この道を降っていくと、すぐの所に延命寺があります。
延命寺
延命寺の入口には小さな五重塔のがありました。
この五重塔は当市小野其治氏が先年最愛の児を幼くして亡くし、 その菩提を弔うため、ここにこれを建立したものです。 塔内には厄除の観音さまをおまつりしています。
 (延命寺)
延命寺を後にして更に坂道を降って行くと、十字路の先に宗建寺の裏口があるので、 ここから宗建寺の境内に入っていきます。
宗建寺
宗建寺の境内にも小さな三重塔が建っています。 青梅には多摩七福神というのがあるそうで、そのマップが貼ってありました。 この宗建寺も、先ほどの延命寺もその中に含まれています。
多摩(青梅)七福神まっぷ
玉泉寺(ぎょくせんじ)弁財天さま福徳財宝、家内和合臨済宗
聞修院(もんしゅいん)寿老人さま長寿、富責、招福曹洞宗
宗建寺(そうけんじ)毘沙門さま開運厄除、学業成就臨済宗
延命寺(えんめいじ)大黒天さま商売繁盛、子孫受育臨済宗
清宝院(せいほういん)恵比寿さま除災招福、商売繁盛真言宗
地蔵院(じぞういん)布袋さま堪忍、和合臨済宗
明白院(めいばくいん)福禄寿さま福徳、財、長寿曹洞宗
調布橋
宗建寺の山門を出て右手に降っていくと青梅街道にでます。 十字路を直進して300mほど進んで秋川街道にでると、その右手に調布橋があります。
調布橋
むかしよりこの地は織物がさかんであり、明治22年の市町村移行にあたり、 上長淵、下長淵、友田、河辺、千ヶ瀬、駒木野の六村落が、織物にちなみ調布村として村制を、 施行する事となりました。当時人々はこの少し下流にあった「千ヶ瀬の渡し」により多摩川を往来し、 二ッ塚峠を経て五日市と青梅を結ぶ道として利用していました。 しかし、水かさが増すと舟がとまってしまうことから、調布村有志が力を合わせ、 幅九尺(2.7m)の吊橋を大正11年に完成させ大変便利になりました。 その後、昭和10年になりこの吊橋は東京府によって、当時の最新の技術によるブレストリブアーチ橋 (幅8m)に架替えられました。美しい姿のこの橋は、東京都の著名橋として、 以後58年余に渡り多くの人々に利用され、たいへん親しまれてきましたが、 寄る年波には勝てず架替えられることとなりました。 吊橋から数え三代目となる本橋は、上路式鋼逆ローゼ橋(幅16m)で、歩道整備、拡幅が行われ、 さらに多くの人びとに利用され、親しまれることを願ってここに完成したものであります。
 (東京都)
多摩川に架かる調布橋を渡っていきます。 右手には御岳山や大岳山を眺められ、眼下には清涼な多摩川の水が流れています。 調布橋を渡った所にあるガソリンスタンドの手前に右へ分かれる道がありますが、 それは見送ってまっすぐに進んでいきます。
150mほど行った所の信号を右折して更に150mほど進んでいくと、 長淵七丁目バス停の先の左手に青梅警察署の上長淵駐在所があります。 その手前にある道を左に入っていきます。
すぐに道が二手に分かれていて、その真ん中には古い石標が立っています。 文字が擦れていてよく分かりませんが、「右御嶽道、左五日市道」と書かれているようです。 ここは左の道を進んでいきます。
由来
今から何百年もの昔、右御嶽道、左五日市道、遠くて厳しい道程りのため、 安全を願い往く人、来る人、村人達がそのたびに、この場所で無事を祈ったと言われます。 また、厄除として今でも願い事に心ある人が見られます。
 (武蔵国多摩郡長淵村字若美子、上長淵第三自治会)
しばらく行って坂道を登ると、少し不揃いの十字路がありますが、そこをそのまま直進して行きます。 陶房十二号館を過ぎ、グランドを右手に見ながら進んでいくと、正面に青味がかった民家があります。
民家の手前の十字路を右へ10mほど進んでいくと、左手に山道が続いています。 これが天狗岩への登山口です。 道標などはなく、小さな車止めがひとつ設置されているだけです。 ここからは土の道になりますが、前夜に降った雪が薄っすらと積もっていて、 土は余りみえませんでした。
山火事注意
たき火・たばこのあとしまつ
 (青梅市、青梅消防署、青梅市消防団)
雑木林の中の谷筋の緩やかな道を5分ほど進んでいきます。 植林帯を抜けて更に5分ほどいくと、道が二手に分かれています。 本道は左手の道ですが、少し荒れ気味なので右手の道を進んでいきます。 いずれの道を進んでいっても、この少し先で合流します。
天祖神社分岐
分岐道が合流して更に4分ほど進んでいき、正面が開けて明るくなるとT字路に着きます。 何かの施設の建設予定地なのでしょうか、正面は切り開かれて広々としていました。 ここに道標があり、左手は「墓地公園・天祖神社」への道ですが、 「二ッ塚・馬引沢峠」に従って右手の道を進んでいきます。 ここからは尾根筋の道になります。 日当たりの良い場所では前夜の雪も解けていて、歩きやすくなっていました。
(左手の道は「天狗岩」を参照)
雑木林を抜けていくと植林帯が続くようになります。 尾根筋の道ですが、展望はほとんどありません。
二ッ塚
20分ほど進んでいくと二ッ塚に着きます。 二ッ塚で道が分かれています。 正面は日の出町大久野への道ですが、馬引沢峠・天狗岩へは右手の山道を降っていきます。
二ッ塚物語
今から何百年もの昔、峠の麓に貧しい母と娘が住んでいました。 不幸にして不治の病にかかった母親は、山に生きたまま埋められることを願い、 親思いの娘の一緒に葬られることを涙ながらに願って、この地に埋められました。 それ以来二つの塚と呼ばれ、薄幸の親子をしのんで心ある村人が掃除や土盛りをして、 今も供養しているのです。
 (明るい街づくり五日市連絡協議会)
野の坂の 春の木立の 葉がくれに 古き宿見ゆ 武蔵の青梅 牧水
牧水も 行きし峠の 木もれ陽に まゆみの赤き 梢をあおぐ
この付近には、測量のための杭が設置されております。 現地調査のため非常に大切なものです。 引き抜いたり、破損したり、しないようにして下さい。
 (東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合、調査会社 国際測地株式会社)
二ッ塚からは左手に金網が続くようになります。 軽いアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。
あぶないからはいってはいけません!
10分ほど進んでいくと、左手の樹木の間から、 多摩地域廃棄物エコセメント化施設の広い建設現場が見えるようになります。
「馬引沢峠0.4km」の道標を過ぎていくと「馬引沢峠0.3km・天狗岩1.5km」の道標があります。 金網沿いの道はその先へも続いていますが、 道標に従ってここで金網から離れて右手に降っていきます。
駒木町分岐
2分ほど進んでいくとT字路があります。 右手は畑中・駒木町への道で、帰路にここから青梅駅へ戻っていきます。 天狗岩へは道標「馬引沢峠0.2km・天狗岩1.4km」に従って左手に鋭角に曲がっていきます。
馬引沢峠
植林帯を進んでいくと、再び金網が左手に続くようになります。 「馬引沢峠0.1km」の道標を過ぎていくと、やがて馬引沢峠に着きます。 馬引沢峠で道が分かれています。 右手は明治橋への道で、天狗岩へは道標「天狗岩1.3km・梅の公園4.7km」に従って、 そのまま金網沿いの道を進んでいきます。
立入り禁止
工事中につき危険なため、立入りを禁止します。 万一、入って事故にあった場合の責任は負いかねます。
 (東京都三多摩地域廃棄物処理組合)
馬頭観音
馬引沢峠から金網沿いの道を3分ほど進んでいくと、道端に馬頭観音が佇んでいました。 旅人の安全を願って祀られたようです。
更に金網沿いの道を進んでいくと、5分ほどで道標の立つK字形の分岐があります。 ここで道標「天狗岩0.8km・梅の公園4.2km」に従い、戻るようにして右手の道を進んでいきます。
すぐに送電線の鉄塔の下に着きます。 左右が切り開かれていて日当たりがいい場所で、奥多摩方面の山々も展望できます。 これまでの展望のない道から急に明るい場所に出て、何だかホッとした気持ちになります。
更に尾根道を進んでいくと5分ほどで横木の階段が現れます。 それを登りきると分岐があります。 天狗岩へは正面の道を行くのですが、右の道を100mほど行くと赤ぼっこがあるので立ち寄っていきましょう。
山火事注意
自然はみんなのもの。 自然を守りましょう。
 (日の出町消防団)
赤ぼっこ (標高410m)
三等三角点のある赤ぼっこは北側が開けていて、青梅の街を見渡せます。 しばらく展望を楽しんでいきましょう。
守ります、山の緑と防火のマナー!
山火事注意
 (東京都、東京消防庁、森林国営保険)
先ほどの分岐まで戻り、道標「天狗岩0.5km・梅の公園3.9km」に従って、尾根道を進んでいきます。
尾根道を5分ほど進み、小さな坂を登っていくと分岐があります。 正面は和田橋・梅の公園への道ですが、 天狗岩へは道標「天狗岩0.2km」に従い、右手の道を進んでいきます。
(正面の道は「天狗岩」を参照)
燃やすまい、水のふるさと緑の資源
山火事注意
 (東京都、東京消防庁、森林国営保険)
天狗岩
尾根筋から横木の階段を降って登り返せば、岩がゴロゴロした天狗岩に着きます。 先の方へ突き出た岩場です。 細長くてそれ程広くはないので、譲り合って休憩しましょう。
天狗岩からは、青梅市街や青梅丘陵が一望できます。 西側には、高水三山や大岳山から御岳山へ続く山並みも展望できます。
駒木町分岐
来た道を駒木町分岐まで引返し、道標「畑中・駒木町」に従い、左手の道を進んでいきます。 すぐ先で、そのまま尾根筋へ続く道と、谷筋へ降りていく道に分かれています。 道標がないのでどちらへ行けばいいのか迷いますが、 今回は右手の谷筋へ降りていきました。
杉林や雑木林の中に続く広い道を12分ほど降っていく駒木野林道に出ます。 道標は見当たりませんでしたが、左手に進んでいきます。 ここからは広い林道が続きます。
駒木野3林道
この道路は、青梅市が管理する林道で、原則として森林施業以外でも車両通行はできません。 また一般の道路と異なり、路肩や法面の保全、落石防止等の処置が十分ではありませんので、 次のことを遵守して通行してください。
1.車両速度は時速20キロメートル以下とし、スリップ・落石等に十分注意して 安全に通行してください。
2.林道を汚損したり、見通しの悪い場所での駐車、ごみ等の不法投棄、 その他林道の維持管理に支障を来す恐れのある行為を禁止します。
3.林道に関する問合せは、青梅市役所へご連絡ください。
 (青梅市)
しばらく林道を進んでいくと車止めのクサリがあります。 車止めを越えて更に進んでいくと、左から林道が合流してきます。 作業場のフェンスの横を過ぎ、右手に小川が続くようになると、 林道に出て10分ほどで住宅街に着きます。
山林作業用の林道です。林業関係者以外の車両の通行は禁止します。 万一事故があっても一切責任は負いません。
 (青梅市、青梅市森林組合)
住宅街に出たら右手の川沿いの道を進んでいきます。 道なりに5分ほど進んでいくと吉野街道に出ます。 その手前には、馬頭観世音・延命地蔵尊・子育地蔵が並んでいます。
みんなで、ほたるを守りましょう
 (ほたるを守る会、青梅市、駒木連合自治会)
吉野街道を右折して駒木町会館を過ぎていくと150mほどで信号機のある交差点があります。 ここを左折して300mほど行くと、かんぽの宿「青梅」の先に釜の淵公園の入口があります。
釜の淵公園
釜の淵公園は多摩川に突き出た所にある公園で、 林内の遊歩道や古民家や郷土博物館があり、多摩川に降りていける所もあります。
お願い
この公園では、次のことを守ってください。
1.花や木を折ったり、鳥や生き物をつかまえてはいけません。
2.ゴミや空カンなどは、持ち帰りましょう。
3.園内のゆうぐなどは、たいせつにつかいましょう。
4.犬をはなしたり、あぶないことをしてはいけません。
5.犬などのふんは、必ず飼い主が始末しましょう。
6.他人にめいわくをかけることは、やめましょう。
7.次のことをするんは、許可が必要です。
  ・集会、展示会などをすること。
  ・バイク、自動車などを乗り入れ、または駐車すること。
  ・物品販売等の営業行為や、広告宣伝活動をすること。
  ・公園の現状を変えたり、用途以外に使用すること。
 (青梅市)
旧宮崎家住宅
この住宅は、もと北小曾木村字夕倉(現・青梅市成木8丁目)という山村にあったものを、 青梅市釜の淵公園内に移築復原したものです。 ごく平均的な一般農民が住んでいた民家で、建築様式から見て19世紀初頭のものと推定されています。 イロリのあるヒロマには間仕切りがなく、接客、団らん、食事、炊事などの生活の中心的機能が 一体となった大きな部屋になっています。ヒロマの左端にある押板と呼ばれる座敷飾りは、 床の間の祖形と考えられ、現在の床の間のような使われ方をされていました。 ザシキ、デイと外縁の間にある3本溝の敷居は1枚の明障子と2枚の雨戸が入るようになっています。 しかし、度袋がなくて雨戸がしまえないので、昼間でも室内は暗い感じになります。 入口のすぐ左側には風呂場があり、その造りから、畑仕事から帰ってきた人が、 そのまま土を洗い流したことがうかがわれます。
入場無料
危険物の持込み、酒気をおびての入場は固くお断りします。
青梅市郷土博物館
郷土博物館では、青梅の歴史や文化などがパネルで紹介されているので、 ちょっと勉強していきましょう。
入場無料
開館 午前9時、閉館 午後5時、休館 月曜日
次の事はご遠慮ください。
・酒気をおびての入館
・館内での飲食
・ペットをつれての入館
・水着での入館
鮎美橋
釜の淵公園からは、多摩川に架かる白い吊橋の鮎美橋を渡っていきます。
鮎美橋を渡って左手に進み、正面の細い路地を登っていくと青梅街道にでます。
青梅街道を左折した先の最初の信号を渡り、その前の坂道を登っていきます。 最初のT字路を左折していき、小さなクランクを左・右と曲がっていくと、 やがて旧青梅街道の青梅駅前交差点に出ます。
青梅(おうめ)駅
青梅駅(JR青梅線)から家路につきます。 立川駅(JR中央線)まで、1時間に5本から6本程度の便があります。