高松山
散策:2004年01月上旬
【低山ハイク】 高松山
概 要 高松山は丹沢山塊の南西部に位置し、山北町と松田町の境界にあります。 市街地に近い所にありますが、田畑が続く林道から緑濃い森へ入っていくと、 山深い丹沢の自然が残っていたりします。
起 点 山北町 山北駅
終 点 山北町 山北駅
ルート 山北駅…高松山入口バス停…安洞橋…ビリ堂分岐…林道終点…ビリ堂…高松山…尺里峠…山ゆりの滝…ビリ堂分岐…山北駅
所要時間 5時間50分
歩いて... 高松山の山頂は広い草地になっていますが、周りが樹木に囲まれていて展望は望めません。 コースの半分ほどは簡易舗装された林道を歩きます。 山の南側を歩くため、夏場だと汗をたっぷりと搾られそうです。
関連メモ 高松山北尾根
コース紹介
山北(やまきた)駅
山北駅(JR御殿場線)から歩いていきます。
改札口を出て、右手にある「山北駅前大通り」のゲートをくぐって、線路沿いの道を進んでいきます。
真直ぐに12分ほど進んで行くと、国道246号から分かれてきた車道が左手から合流します。 そのまま車道を進み、山北中学校入口バス停、水上バス停と過ぎていきます。
酒匂川の清流を大切にしましょう!
この川や水路の水は水道の源です。
ご協力、よろしくお願いしま〜す。
 (酒匂川水系保全協議会、神奈川県内広域水道企業団)
高松山入口バス停
滝沢橋と尺里橋を渡っていくと、山北駅から20分ほどで高松山入口バス停があります。 その左角にはJAあしがらの白い建物があります。
山北駅か新松田駅からバスで来ることもできます。 山北駅からは、[山45][松61][松62][松63][松64][松75]新松田駅行きバスにて5分、 1時間に1本から3本程度の便があります。
新松田駅からは、[山45]山北駅行きバス、[松61][松62]西丹沢行きバス、 [松63][松64]中川行きバス,または,[松75]大野山登山口行きバスにて11分、 1時間に1本から3本程度の便があります。
JAあしがらの手前に、左手に入っていく道があります。 そばにある「高松山・第六天」の道標に従って、この道を進んでいきます。
農地・河川に空カン、空ビンなどの投げ捨てはやめましょう!
 (あしがら農業協同組合、あしがら農協農政対策協議会)
民家の立ち並ぶ道を進んでいくと、やがて東名高速道路の高架橋の下に着きます。 左手には上の台橋があり、その袂には「左 高松山入口、右 第六天」の道標があります。 このまま尺里川の左岸を進んで行っても、 橋を渡って50mほど進んだ所のT字路を右折して行っても同じ所に着きますが、 橋は渡らずにこのまま左岸を進んで行きます。
田畑が続くのどかな田園風景を楽しみながら、尺里川沿いに進んでいきます。
みんなで作ろうきれいな環境
不法投棄取り締まり実施中
 (神奈川県、松田警察署、山北町)
安洞橋(やすぼらはし)
しばらく進んでいくと、青い色をした安洞橋が見えてきます。 左岸の道はこの辺りで終りなので、この橋を渡っていきます。 橋を渡った所に石仏が佇んでいて、赤い花が一束供えてありました。 これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。 先ほどの上の台橋を渡ってくると、この安洞橋の所に着きます。

ふれあいあいさつ運動標語
おはようの その一言で お友達おはようと 元気いっぱい あいさつを
おはようと 声をかけあう ことばだよおはようと 大きな声で ごあいさつ
あいさつを 心がけたら 大きな声でこんにちは ちゃんと言おう あいさつを
あいさつは 心をむすぶ はじめだねあいさつで 生まれるものは 笑顔だね
おはようと 声をかければ きもちいいおはようと 朝一番の 大声で
おはようと 元気な声で がんばろうおはようと あかるい声で あいさつを
おはようと 朝から元気 子どもたちおはようと 声をかければ うれしいな
おはようと 元気な声で ごあいさつおはようと みんなの心を つなげるよ
おはようと 明るい声で ごあいさつあいさつは 市民とふれあう 第一歩
あいさつは こころのおちつく ことばだよ一日のはじまりは おはようから
みんなで元気よく あいさつしよう元気にあいさつ たのしい一日
おはようの その一言が言えないと なぜか心がさみしいな
 (向原地区社会福祉協議会ふれあい部)
ビリ堂分岐
安洞橋を渡って右折し、のどかな風景が続く尺里川の右岸を進んでいきます。 4分ほど進んでいくと、T字路があります。 正面にはお地蔵様が並んでいます。 角にある道標「ビリ堂」に従って、左手の道を進んでいきます。
この付近で熊を目撃したという情報がありました。
まだ近くに生息している可能性がありますので、ご注意ください。
 (山北町)
竣工記念
総工費 123,795,000円也
道水路延長 4213.0m
足柄平野に面し、蜜柑栽培の適地として古くから発展してきたが、 当地区は降雨の為浸水や崩壊を起し、 段々畑の維持補修に年々多大の出費と労力を余儀なくされた。 其の為、災害を防ぎ経営の合理化と土地保全道水路の整備に組合員の議をへて、 昭和42年農地保全事業並びに小規模農道整備事業として改良区を設立し、 昭和44年に着工の運びとなり、国県町の指導の下に、 吾等蜜柑価格の低迷にもかかわらず心血を注ぎ、 10年有余の歳月に耐て目的を達成したので、 茲に感謝をこめて記念碑を建立し、偉業を永久に伝えるものである。
 (昭和52年10月吉日 安洞土地改良区)
山の南斜面に広がるミカン畑の中の道を緩やかに登っていきます。 今歩いてきた里を左下に見下ろしながら5分ほど進んでいくと、 「警笛鳴らせ」の道路標識の立つY字路があります。 道標はありませんでしたが、 右手に戻るようにして続く道は見送り、正面の道を進んでいきます。
次第に広がってくる山北町の景色を眺めながら、竹林や梅園を過ぎていきます。
作業小屋を数戸過ぎていくと、8分ほどでT字路があります。 左手の細い道は尺里へ降る道で、ビリ堂へは右手に大きく曲がっていく道を登っていきます。
林道終点
更に8分ほど進んでいくと、林道が突然終っています。 その右手には「ビリ堂1時間、高松山1時間30分」の道標があります。 その道標に従い、ここからは右手にある山道を登っていきます。
駐車禁止
Uターン用地に付、駐車はご遠慮下さい。
杉や竹が時々混じる雑木林の山道を登っていきます。 展望のきかない山道を15分ほど登っていくと送電線の鉄塔があります。 山道から右手に数m登った所にある鉄塔の下は草が刈り取られていて、 ちょっとした広場のようになっています。 ベンチ等は設置されていませんが、バス停から1時間強歩いてきたので、 眼下に広がる山北の街を眺めながら、ちょっと休憩していきましょう。
山火事用心!
 (足柄上消防組合、日本損害保険協会)
山道に戻って更に登っていきます。 杉林を過ぎていくと、5分ほどで再び送電線の鉄塔があります。 送電線がT字に交わっていて、先ほどのよりも少し大きな鉄塔です。 ここも草が刈り取られていて、ちょっとした広場のようになっています。 ここからも山北の街が見下ろせます。
眺めを堪能したら、道標に従って、ビリ堂を目指して更に山道を登っていきます。 杉林の中を8分ほど登っていくと、左手に石像がふたつ佇んでいました。 この石像の謂れの説明板などは見当たりませんでしたが、 下記「ビリ堂のいわれ」にある馬頭観音12体の中の一つなのかも知れません。
緑を大切にしましょう
火の用心
石像を後にして、更に杉林の中を登っていきます。
神奈川県「水源の森林づくり」契約地(水源協定林)
水資源を大切にしましょう。
 (神奈川県環境農政部水源の森林推進課)
杉林の中を10分ほど登っていくと、右手が伐採されて少し開けた所があります。 金網沿いの道を登っていくと、小さな峠に着きます。 ここに「ビリ堂10分、高松山40分」の道標があります。 ここからビリ堂までは平坦で歩きやすい道になります。
ビリ堂 (標高678m)
杉林の中の平坦な道を進んでいくと、やがてビリ堂に着きます。 ビリ堂といってもお堂がある訳ではなく、大きな木の袂に石像がふたつ立っているだけです。 ベンチなどは設置されていませんが、倒木がベンチ代わりに置いてあるので、 腰を掛けて休憩していきましょう。 ここから高松山の頂上まではあと30分です。
ビリ堂のいわれ
ビリ堂は、東方面の観音沢と西方面の太田沢の尾根筋に位置している。 このハイキングコースは、昔から花女郎路といわれ、 山北・ビリ堂・高松山・ヒネゴの頭・遠近沢と割沢の尾根筋を通り、八丁集落に通じる路であった。 ここは、夜になると動物達(鹿、猪、穴熊、狸、狐)の運動場となっている。 春は叡山スミレ・みつば、夏はてんなんしょう・オオバギボウシ、 秋はフシグロセンノウ・モミジ傘・つりがねにんじん、 冬はカンアオイの野草が咲き乱れる花の山である。 ビリ堂のいわれ由来は、一番びり、最後にある観音堂のため、ビリ堂といわれる。 この馬頭観音は、文化10年(1813)に尺里の人々が近村の人と協力して、 村内安全、五穀豊穣を祈って建立した12体の8番目に位置している。 また、歌碑が嘉永4年(1851)に念仏講中の手によって建立された。 歌碑は、 「朝日はや、びり堂山の観世音、庭の千草も、花となるらん」 と刻まれていた。 歌碑は、山伏修験者がここの風景を詩ったとされている。 一方、東南方面の天狗沢は、昔からマンガン鉱の宝庫であり、神縄断層の一部となっている。 ここのお山は、花の百名山(田中澄江)の一つになっており、楽しい山である。 高松山の自然を楽しんで、ゆっくり、お歩き下さい。
 (荏畑SKY CAMP:TE)
杉林を10分ほど登っていくと、小さな木柵が見えてきます。 その左手は大きく崩れていて、涸れ沢のようになっています。
やがて上側が明るくなってくると、土が流れて崩れかけた急な道を登るようになります。 痩せ気味の斜面には木の根がむき出しになったりしていて、 道が少し分かり難くなっていますが、横木の道を辿っていけば迷うことはないでしょう。
急な道を15分ほど登っていくと稜線に着きます。 「高松山頂5分」の道標に従い、広くて緩やかな右側の尾根道を山頂へと進んでいきます。
高松山 (標高801m)
明るい雑木林の中の尾根道を5分ほど進んでいくと、高松山の山頂に着きます。 山頂は広い草地になっていますが、ベンチなどは設置されておらず、 「頂上」を示す道標がひとつ立っているだけです。 周りが樹木に覆われいて、展望はほとんど期待できませんが、 ここで昼食を摂りながら大休憩をしましょう。 遮るものが何もないので、夏場だと帽子が欠かせないところです。
山の雰囲気を十分に堪能したら、道標「第六天」に従って降っていきます。 山頂からの降り道は二つありますが、道標がどちらを指し示しているのか今ひとつはっきりとしません。 道標の近くにある道を指しているようにも思えますが、その道は山林管理用なので、 正面の先の方にある筋がついた所から降っていきましょう。
降り道はかなりの急坂で、くさりが付けられています。 注意しながら降っていきましょう。 4分ほど降っていくと、先ほどの管理用の道と合流します。 そこに「立入禁止」の立札が立っていました。 どうせなら、山頂の所にも立てておいてほしいものです。 試しに管理用の道の方も歩いてみましたが、そちらの方が緩やかで歩きやすくなっていました。
急坂を降りきると、緩やかで広い尾根道が続くようになります。 熊笹が生える桧の林を降っていきます。
自然環境保全地域
自然を大切にしましょう
建築物の新改築、土地の形質変更等は届出が必要です。
 (神奈川県)
20分ほど降っていくと、正面が開けて見晴らしが良くなってきます。 更に2分ほど進んでいくと、左手に折り返すようにして降っていきます。
作業小屋として使われているらしい古いバスが置いてある畑の横を降っていくとT字路があります。 正面にある道標によると、左手は第六天への道で、右手は尺里・高松山入口バス停への道です。 コースは右手の道を降っていくのですが、第六天まで15分とのことなので、 名前に惹かれて、左手の道をちょっと歩いてみました。
第六天とは
第六天とは仏教用語で、 一切衆生の生死輪廻する3種の世界(欲界・色界・無色界)のうちの欲界の 六天(四王天・とう利天・夜摩天・兜率天・化楽天・他化自在天)の六番目の 他化自在天のことで、多くの眷属を率いて仏道の妨げをなすところから、 第六天の魔王とも言われているようです。 第六天は戦国時代までは仏教(特に密教)の神(魔王)として信仰されていましたが、 江戸時代になると神道の第六天神(記紀神話の中で天地を創った神々の六番目)である 面足尊・惶根尊と和合し、国土生成・祈願成就・夫婦和合・五穀豊穣の神へと、 その性格を変えていったようです。
尺里峠
片側が開けて見晴らしがよく、広くて緩やかな道が続いています。 7分ほど進んでいくと十字路がありました。 そばにある道標によると、ここが第六天で、 左手は田代向への道、右手は尺里への道とのことです。 左手前にあるこんもりとした丘の上までの階段があったので登ってみると石像がありました。 正面の尾根道に関する記載もないことだし、 少し近すぎるようですがこれが第六天の石像だろうと思い、ここまでで引返すことにしました。
後で分かったことですが、この十字路は尺里峠といい、 正面の尾根道をこのまま少し進んでいくと、第六天の小ピークがあるようです。
尺里峠から道標に従ってそのまま尺里へと向かってもいいのですが、 今回は先ほどのT字路まで引返して、尺里・高松山入口バス停への道を降っていきます。
山北の街を眼下に見下ろしながら簡易舗装された道を15分ほど降っていくとT字路があります。 道標によると左が第六天となっているので、 先ほどの尺里峠から降ってくると、ここに来るのかも知れません。 道標に従い、右折して尺里を目指して更に降っていきます。
安全登山の四原則
1.無理のない計画
2.危険は避けて
3.枝道に入らない
4.仲間から離れない
 (まつだけいさつ)
右手に緩やかにカーブする所にある「左へ戻るような分岐」を見送って進んでいきます。 別荘風の建物を過ぎていくと、先ほどのT字路から7分ほどで、またT字路があります。 道標によると、左へ10分ほど行くと高松山分校があるようですが、 右折して尺里を目指して更に降っていきます。 曲がった先に公衆トイレが設置されていました。 この辺りから、高松山分校の生徒が作った看板があちこちに見られるようになります。 ベニヤ板に鳥の絵と共にメッセージが書かれています。 鳥たちが話しをしているという想定になっていました。
たかまつをきれいにしよう。(キジバト)高松山分校
少し進んでいくと、眼下に九十九折の道が現れます。 右・左と交互に曲がりながら、高度をどんどん下げていきます。
ゴミをすてると鳥や虫がかなしむよ。(コゲラ)高松山分校
ゴミがあるとたかまつがよごれるよ。(マヤガラ)高松山分校
ゴミがないときもちいいよ。(イカル)高松山分校
ゴミはもってかえってね。(ツバメ)高松山分校
山ゆりの滝
小さな橋を渡り、名もない滝を過ぎていくと、か細い山ゆりの滝がありました。
水の音に 誘われて見る ゆりの滝
たかまつにカンやビンをすてないでください。(ツグミ)高松山分校
ゴミをなげるときたない。(キセキレイ)高松山分校
わたしたちの高松をゴミすて場にしないで。(シジュウカラ)高松山分校
ビリ堂分岐
更に進んでいくと、やがて尺里川を左手に見ながら降るようになります。 高松橋を過ぎ、砂防ダムを3つほど過ぎていきます。 水道局の施設を過ぎ、天狗沢橋を過ぎていくと、 山ゆりの滝から15分ほどでビリ堂分岐に着きます。 ここからは、もと来た道を、高松山入口バス停を経て山北駅へと戻っていきます。
山火事に注意しましょう
山林内でのたき火やたばこの投げ捨ては山火事のもとです。 ご注意ください。 緑の山をみんなで守りましょう。
 (神奈川県)
山を大切に
やまいも、山菜、きのこ、たけのこ等を無断でとらないで下さい。
 (山北町森林組合)
山北(やまきた)駅
山北駅(JR御殿場線)から家路につきます。 国府津駅(JR東海道線)までの便は、夕方には1時間に2本ほどあります。
 土日曜 14:44 15:05 15:39 16:02 16:42 17:20 17:41 17:59 18:38