武山
散策:2003年12月中旬
【低山ハイク】 武山
概 要 三浦半島の先端近くにある三浦富士・砲台山・武山を結ぶハイキングコースを歩きます。 武山の展望台からの眺めは最高で、東京湾と相模湾越しに、房総半島・伊豆大島・伊豆半島を一望できます。 空気の澄んだ日には富士山を望むこともできます。
起 点 横須賀市 津久井浜駅
終 点 横須賀市 津久井浜駅
ルート 津久井浜駅…高田橋…オレンジルート分岐…浅間神社鳥居…三浦富士…オレンジルート分岐…見晴台…砲台山分岐…砲台山…武山…展望台…高田橋…津久井浜駅
所要時間 4時間30分
歩いて... 散策した日は天気は良かったのですが、季節風が強くて寒い日でした。 それでも森の中の道では風も遮られ、初冬の陽だまりハイクを楽しめました。 低い山なので、暑い真夏は避けた方がいいかも知れません。
関連メモ 三浦富士, 三浦富士, 武山, 三浦富士, 武山, 武山
コース紹介
津久井浜(つくいはま)駅
津久井浜駅(京浜急行久里浜線)から歩いていきます。
改札口を出た所に「津久井周辺観光案内図」があるので、参考にしましょう。 三浦富士、砲台山、武山と訪ねて、この津久井浜駅へ戻ってきます。
美しい 北下浦の山と海
持ち帰りましょう ごみと思い出
  (横須賀市)
改札口の先にある道路を左折して線路の下をくぐると、道が右へカーブしていきます。 正面の細い方の道を進んでもこの先で同じ所に着くので、どちらの道を歩いてもいいのですが、 今回は右の広い道を進んでいきます。
右へ曲がっていくと、市民農園になっている畑地が広がっています。
津久井市民農園
この市民農園は、農業環境総合整備事業により整備しました。 市民の皆様が土と緑に親しみ、収穫の喜びを通じて、都市近郊農業の生産と消費に対する 理解を深めていただくために設置しました。
(利用心得)
1.周辺農地に立ち入ったり、迷惑をかけてはいけません。
2.ビニール類(燃えないゴミ)は捨ててはいけません。
  家に持ち帰ってください。
3.農園に工作物を設置してはいけません。
4.農園を第3者に貸してはいけません。
5.農園の土を持ち出してはいけません。
6.自動車利用の方は用水を使用できません。
7.区画以外の余白地を耕作してはいけません。
 (横須賀市経済部農林水産課)
往生院
津久井川に架かる小さな橋を渡り郵便局を過ぎていくと、右手に階段があります。 その階段を少し登ると阿弥陀三尊像が安置されている往生院があるので、 ちょっと立ち寄っていきましょう。
横須賀市指定重要文化財 阿弥陀三尊像
箕輪山往生院は、浄土宗で永禄元年(1558)の開創と伝えられ、 三浦七阿弥陀の第六番といわれる阿弥陀三尊を本尊とする。 中尊阿弥陀如来は、上品下生の来迎印を結び、観音勢至の脇待菩薩は、 わずかに膝を屈折して前かがみの姿勢をとる、いわゆる三尊来迎の形姿をあらわす。 像高は中尊99.2センチ、両脇待は各60センチで寄木造り、玉眼を入れる。 胎内等に墨書があり、永禄元年八月朔日に大仏師長勤によって造立されたことがわかる。 長勤は鎌倉仏所に属する仏師で法眼位にあり、当時広く活躍していた著名な仏師であった。 像は時代の特色を顕著にあらわしており、制作年代、作者等が明確な、 資料的に優れた室町期の仏像である。
 (横須賀市教育委員会)
田畑と民家が続く道を進んでいきます。 道脇の畑にはキャベツが一面に植えられていました。 立派に育っていて、そろそろ収穫の時期のようでした。
往生院から3分ほど行くと、ビニールハウスの建っている十字路があります。 左から合わさる道は、線路下を過ぎた所の正面の細い道から続いてくる道です。 津久井浜高等学校の横を過ぎた先のT字路を右折してくるとここに出ます。 この十字路を直進して、田畑が続く道を更に進んでいきます。
高田橋
往生院から10分ほど行くと、津久井川に架かる高田橋に着きます。 正面に立つ道標に従い、橋は渡らずに「三浦富士・武山」を示す右側の道を進んでいきます。
畑地が続く道を緩やかに登っていくと、やがてカーブミラーのあるT字路があります。 角には「武山・三浦富士」を示す道標があるので、これに従って左折して進んでいきます。 この辺りから民家は見かけなくなります。
オレンジルート分岐
田畑の中に続く道を緩やかに登っていきます。 12分ほど進んでいくと、オレンジルートを左に分けます。 ここに「津久井浜観光農園案内図」があるので、参考にしましょう。 道標「三浦富士・武山」に従い、正面の道をこのまま進んでいきます。 これまでの野菜畑は、この辺りからみかん園に変わってきます。
(左手の道は「武山」を参照)
分岐から3分ほどで、少し広くなったT字路に着きます。 道端にはキノコ型の愛らしい道標があります。 このキノコ型の道標は、三浦富士から武山へ至るハイキングコースに設置されています。 コースはこのまま正面の道を進んでいくのですが、 正面左手にあるこんもりとした所に浅間神社の鳥居があるので立ち寄っていきましょう。
ごみ捨て禁止
ごみを捨てると法律により処分されます。
 (横須賀市)
山火事防止
たばこの投げ捨て、たき火に注意
 (南部消防署)
浅間神社鳥居
「浅間神社」の扁額が架かる鳥居と、石燈篭が一対立っています。 鳥居越しに、これに相応しい社が山頂に建っているということなのでしょうが、 残念ながら余りにも遠くて、社は確認できませんでした。
鳥居を後にして、両側が生け垣の回廊のようになった緩やかな道を進んでいきます。 垣根の隙間からは、向う側にみかん園が広がっているのがうかがえます。
農耕者以外は進入禁止
 (横須賀市役所、浦賀警察署)
8分ほど行くとT字路があります。 右手には、警察犬や地震災害救助犬の訓練所があります。
山火事注意
火の始末 山に来るたび 歩くたび
タバコの投げ捨てはやめましょう
 (横須賀市)
美しい自然 きれいな環境
美味しい野菜の産地はここです
 (よこすか葉山農協青壮年部、横須賀市経済部農林水産課)
T字路を左折していくと、舗装道路が終わって山道に変わります。 よく踏まれていてしっかりとした道が続きます。 傾斜もそれほど急ではありません。 何だか特徴的な樹木が続いています。 三浦半島の先端に近い場所なので、海洋性の樹木なのでしょうか。
火の用心
Stop The Fire
 (南消防署)
5分ほど登っていくと、お地蔵さんが一体立っていました。 帽子や襟巻きをしてもらい、カラスウリを供えてもらっていました。 この先には横木の階段が見えています。
コンクリート製の横木の階段を2分ほど登っていくと、 右手に曲がって行く所で、細い道が分かれていきます。 正面の細い道は、三浦富士のまき道になっており、 山頂へは、右の広い方の道を登っていきます。
すぐに道の真ん中に手摺が現れます。 この階段を登りきると三浦富士の山頂に着きます。
三浦富士 (標高183m)
登り着いた所には「津久井村社 浅間神社奥宮」と記した石碑や、 「三浦富士」と記した看板が立っています。 大きな木の袂には、石造の小さな祠が建っています。 これが「奥宮」ということなのでしょう。 山頂はそれ程広くはありませんが、少人数ならシートを広げて弁当を食べられる程度はあります。
手前の樹木が邪魔をして、三浦富士からの眺めは今ひとつですが、何とか四方を見渡すことができます。 東京湾から房総半島・伊豆大島などの広大な景色が広がっています。
三浦富士の山頂にもキノコ型の道標があるので参考にしましょう。 祠の右手から降っていくのは京急長沢駅やYRP野比駅へ至る道で、 砲台山へは左手の道を降っていきます。
(右手の道は「三浦富士」, 「三浦富士」, 「三浦富士」, 「武山」を参照)
降り始めるとすぐに、山頂手前で分かれてきたまき道と合流します。 更に進んでいくと、やがて横木の階段が現れます。 その階段を登りきると尾根道になり、特徴的な海洋性樹木が続くようになります。 途中で小道が右に分かれていきますが、そんなに離れることなく並行して続いていて、 すぐに合流します。
左手の樹木が途切れて展望がいい場所を過ぎていくと、やがて林道に出ます。 この林道は麓から続いているようで、軽自動車が一台通っていきました。 道標「武山・砲台山」に従い、正面左手の方向へ進んでいきます。
オレンジルート分岐
しばらく林道を進んでいくと、少し広くなった場所に着きます。 ここに「武山オレンジルート観光案内図」があります。 左へ降っていく山道がオレンジルートですが、砲台山へはこのまま広い林道を進んでいきます。
(左手の道は「武山」を参照)
武山オレンジルート
津久井浜の自然を生かしたハイキングコースが出来ました。 名付けて「オレンジルート」。農園の四季をみなさまでお楽しみ下さい。
収穫シーズン
・みかん狩り10〜11月
・さつまいも堀り9〜10月
・落花生堀り9〜10月
・津久井浜メロン7月
・じゃがいも堀り5〜6月
・いちご狩り1〜5月
 (横須賀市)
見晴台
分岐から3分ほど林道を進んでいくと見晴台があります。 南側が開けていて、三浦半島の先端部やその先の房総半島や伊豆大島などを一望できます。
ゴミや空カンなどを崖下に投げたり、まわりに捨てないようにしましょう。
 (横須賀市)
砲台山分岐
見晴台から3分ほど進んでいくと、少し広くなった所で道が二手に分かれています。 分かれ道の真ん中に道標があります。 左手は武山への道ですが、右手の道を少し行くと砲台山があるので、ちょっと立ち寄っていきましょう。
砲台山 (標高204m)
広い林道を道なりに緩やかに登っていくと、3分ほどで砲台山へ着きます。 砲台山といっても大砲の台座の跡があるだけです。 山頂には第三管区海上保安本部の武山中継所の施設とアンテナがあり、こちらの方が目立っています。 回りは樹木に被われていて展望は得られません。 台座の跡は窪んでいて、その中でシートを広げて食事をしているグループがいました。
後日に来て見ると、南側が切り開かれて眺めが広がるようになっていました。
(「武山」, 「武山」を参照)
砲台山から先ほどの分岐まで戻り、武山を目指して進んでいきます。 7分ほど行くと、右手から道が合流していきます。 ここにもあるキノコ型の道標に従い、正面の広い道を進んでいきます。
後日に右手の道を歩きました。(「武山」を参照)
山歩く 心にいつも 火の用心
 (神奈川県)
しばらく進んでいくと、やがて横木の階段が現れます。 階段を登っていくと、道が二又に分かれています。 ここにもあるキノコ型の道標に従い、右手の階段を更に登っていきます。 左手の道は武山のまき道になります。
武山 (標高200m)
階段を登りきると無線中継所の電波塔が現れます。 金網の横を進み、武山不動院東門を入っていくと、武山の山頂に着きます。 山頂の広場では多くのネコ達にも出会えました。
不幸な猫を増やさないよう、野良猫の不妊手術のために募金にご協力下さい。 募金は本寺住職がお預かりしています。
 (地域猫対策フォーラム)
展望台
武山の山頂には展望台があり、360度の大パノラマを堪能できます。
ディスカバリー 武山の森クラブ
「武山の森」は、神奈川県・神奈川新聞社が主催した「かながわ未来遺産100」で、 三崎のマグロについで、第70位に選ばれました。 開山600年の歴史を誇る緑豊な武山山頂からの眺望は、眼下のIT先端技術を開発している NTT横須賀研究開発センターを初め、ランドマークタワー、ベイブリッジ、房総半島、 伊豆半島等を望むことができます。 このような環境に恵まれた武山の森には、あなたが発見することができる秘密が たくさん埋蔵されています。 さあ、宝探しにチャレンジしよう
武山の森は緑の宝庫
人は、呼吸で1年に360kgの二酸化炭素(CO2)を吐き出しています。 樹木の幹の太さからCO2吸収量を求めることができます。
幹の太さ
[cm]
落葉広葉樹・松類
[kg/年・本]
常緑広葉樹・松以外の
針葉樹 [kg/年・本]
中低木
[kg/年・本]
8cm未満1381
8〜11cm24164
11〜14cm39268
14〜24cm523910
24〜39cm19013039
39〜55cm390240100
55〜71cm520390
71〜86cm820520
86〜110cm1000820
110〜141cm19001300
141cm以上26001900
 (神奈川県地球温暖化防止活動推進員)
東京湾と相模湾越しに、房総半島・伊豆大島・伊豆半島を一望できます。 空気の澄んだ日には富士山を望むこともできます。 東京湾が鏡のように輝いてとても綺麗でした。
武山不動院
武山の山頂には武山不動院があります。 境内には、子安地蔵尊や身代り不動尊、筆塚などもあります。
横須賀風物百選 武山初不動
初不動は、例年1月28日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわっています。 ここに至る参詣道は、南武、一騎塚、須軽谷、北下浦と四方にあります。 それらの登山口には、必ず前不動と呼ばれる不動明王像が立っていて、 参詣人の案内役を勤めます。 不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身された姿で、 災害を覗き財宝を得る功徳があると言われています。 とくに、武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、 漁業関係者から厚く信仰されています。 沿岸漁業者にとっては、この山頂が魚場を定める基準として、あるいは、 港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも 信仰を深めた一因と思われます。 「武山の不動さん」と親しまれているこの寺院の正式名称は、 「龍塚山持経寺武山不動院」で浄土宗です。 ここの安置される不動尊は、後小松天皇の御代、応永4年(1397)に奈良東大寺の 沙門万務大阿闍利が、諸国行脚の途中に、現在の南武にあった持経院に立ち寄り、 高さ三尺九寸(約117センチメートル)の不動尊を彫刻して本尊としたものです。 その後、修験僧讃与見随が、この山頂に移したと伝えられています。 この山頂には、オオムラサキ、博多白、妙義山のツツジが約2000本あり、 毎年4月下旬に「武山つつじ祭」が行われます。また、この山頂は、一騎塚から現在地を経て 砲台山、三浦富士、津久井に至るハイキングコースの一拠点でもあります。
武山子安地蔵尊
お地蔵さまは、左手に宝珠、右手に杓杖をもち、衆生を救い、 慈悲の心の大切さを教えられている菩薩さまであります。 賽の河原で童子の救主として有名であります。 この子安地蔵尊は、子授、安産、また幼なくして他界された霊の菩提をとむらい、 子供のすこやかなる成長を願って建立されたものであります。 合掌
身代り不動尊由来
江戸末期文化の頃、豪雨の中、本堂脇のオオキの大木に落雷。 大木は真二つにさけ、焼焦げとなりました。 御本尊、御本堂も無事なるを見た人々は、御身代りと唱えました。 その大木、年代を経て芽を吹き、青き葉、枝をささえ、その旺盛なる力に感動し、 参拝の有信者が手を合わせ、身代の不動尊と唱え、これをまつりました。
筆塚由来
人は皆筆により智を幸を知る。その筆に感謝し、成長することを念じ、 ここに筆塚を信者の賛同御寄附を得て建立されました。 合掌
展望台からの景色を堪能したら、津久井浜駅を目指して下山します。 広場の左手にある武山不動院南門を出て横木の階段を降っていくと、 先ほどのまき道が左手から合流してきます。 ここにもキノコ型の道標がありますが、これまでの黄色とは違ってここのは茶色でした。
ゴミはお持ち帰り下さい!!
 (武山観光協会)
更に10分ほど降っていくと舗装道路に出ます。 ここに最後のキノコ型の道標があります。 右手には横須賀市水道局の須軽谷配水池の施設がありますが、 道標に従い、舗装道路を左へ降っていきます。
竹林の先の白い建物の脇を過ぎると、道が二手に分かれています。 この辺りから道標が乏しくなってきますが、 左手前方を目標にして降っていけば、やがて同じ所に着きます。 今回はここを左折していきました。 すぐに右折し、更に左折して舗装された坂道を降っていきます。
民家の間の坂道を7分ほど降っていくとT字路に出ます。 左手には津久井公園があります。 ここを左折して、更に降っていきます。 公園の前には庚申塔が並んでいました。 また、津久井浜観光農園案内図もあり、その先には観光農園の事務所が建っています。
高田橋
津久井浜観光農園の事務所の前を過ぎて道なりに進んでいくと、やがて高田橋に着きます。 高田橋を渡り、もと来た右手の道を津久井浜駅へと戻っていきます。
準用河川 津久井川
生命の宿る水、みのりある自然
 (横須賀市)
津久井浜(つくいはま)駅
津久井浜駅(京浜急行久里浜線)から家路に着きましょう。 横浜や品川へは1時間に6本程度の便があります。