まさかりが淵市民の森
散策:2003年11月下旬
【横浜市民の森】 まさかりが淵市民の森
概 要 民話の残るまさかりが淵と、それを取り巻く雑木林の森です。 森の中には広場や散策路が整備され、歩きやすくなっています。 森や広場にはディスクゴルフコースも併設されています。
起 点 横浜市 中村三叉路バス停
終 点 横浜市 中村三叉路バス停
ルート 中村三叉路バス停…まさかりが淵…淵の上広場…殿山見晴台…子供広場…中村三叉路バス停
所要時間 1時間40分
歩いて... 訪ねたのは小雨の降る日だったので、人出は少なくひっそりとしていました。 晴れた日には散策したりディスクゴルフを楽しむ人々で賑わいます。 晩秋とあって、雑木林の中は落葉の絨毯になっており、快適な散策ができました。
関連メモ まさかりが淵市民の森, 宇田川, まさかりが淵市民の森, 深谷市民の森
コース紹介
中村三叉路(なかむらさんさろ)バス停
戸塚駅(JR東海道線)西口の戸塚バスセンターから、 [戸60]大坂下・汲沢経由立場ターミナル行きバスにて11分、 1時間に6本程度の便があります。
バス停から10mほど戻った所に火の見櫓があります。 そこに市民の森の案内板があるので参考にしましょう。 「現在地」の位置がちょっと判り難い表現になっていますが、 火の見櫓の先の道に入っていきます。
まさかりが淵市民の森
所在地 戸塚区汲沢町316-1番地先
面 積 6.2ヘクタール
民話の残る宇田川「まさかりが淵(滝)」をとりまく山林です。 宇田川沿いに雑木林をぬけ「まさかりが淵」を眺める1.1kmの散歩道と、 木製遊具のある子供広場、軽スポーツの出来る淵の上広場、眺望のよい 殿山見晴台の3ヶ所の広場があります。
−利用にあたって守ること−
みんなで立派な市民の森づくり
市民の森は、それを利用する付近の人々によって適切に維持管理されるものです。 利用者も「自分たちの緑地」であるということを自覚し、清掃や管理運営などに 自主的に参加することのより、みんなで立派な市民の森をつくってゆきましょう。
少し行くとT字路に出ます。 正面に見えるこんもりとした森が、これから目指すまさがりが淵市民の森です。 横断歩道を渡り、その先の的場橋を渡ってすぐの所を左折して、宇田川沿いに進んでいきます。
ここは汲沢さつき町内会 宇田川水辺愛護会が美化活動をしています。 みなさんおご協力をお願いします。
みんなの川だよ、きれいにね
 (汲沢さつこ町内会、戸塚土木事務所)
殿山橋を見送って川沿いに進んでいくと、 次第に滝の音が近くに聞えるようになってきます。
みんなの川だよ、きれいにネ!
 (横浜市下水道局)
牛舎を過ぎると、まさかりが淵に着きます。 淵の上には、民話の主人公とされる彦八の供養塔があります。
この供養塔は、深谷町565番地に住む山田実さんの墓地にあったものを移したもので、 まさかりが淵の民話に登場する主人公「彦八」の供養塔ではないかと 語り伝えられてきたものです。
まさかりが淵の伝説
今から200年前のある日、彦八という若い木こりが あやまってまさかりを滝つぼに落としてしまった。 滝つぼをのぞくと美しい娘が機を織っており、 「あなたのまさかりが滝の魔物を退治してくれた」お礼にと 三日間ごちそうになった。 帰るとき「私はこの滝つぼの主。私のことを他人に言わないで。 言うとあなたの命がなくなります」 彦八が家にもどると三年前に死んだと思っていた家族に 問い詰められ、娘の話をしてしまい、そのまま死んでしまった。 こんな物語を小さな供養塔とともに語り続けてきた滝がこの まさかりが淵です。
「かながわのむかし話」より
供養塔の右手から宇田川に降りていく石段があります。 訪れたのが晩秋とあって、付近の木々が紅葉して綺麗でした。
あぶない!
大雨のときは、川が増水しますので、川の中には入らないで!!
やめよう!
川にゴミを捨てないで下さい。
 (横浜市下水道局)
まさかりが淵
石段を降りた所からまさかりが淵を間近に見ることができます。 流れ落ちる水がまさかりが淵で響きわたり、心洗われる気持ちになります。
まさかりが淵を後にして、宇田川沿いに進んでいきます。 よく整備された快適な散策路が続いています。
お願い
リスによる被害が周辺の住宅で発生していますので、 餌付けはご遠慮ください。
 (南部農政事務所)
橋を渡り、左手の道を登っていくと、広場への登り口の分岐があります。 以前訪れた時にはここに木製の説明板があったのですが、今回は見当たりませんでした。 その説明板にはつぎのような民話が記してありました。
まさかりが淵の民話
汲沢町小無行三百十番地先、宇田川にある幅約八メートル、高さ約三.五メートルの滝です。 この滝には、昔から次のような話が語り継がれています。
むかし、この滝のうらに大きな蛇がすんでいた。 深谷村の番場のあたりに、きこりがいて、この男が滝の上の山で木を切っていた。 男が一所懸命木を切っていると、持ったまさかりが吹とんで、滝の下に落っこちてしまった。 これはしまったと滝つぼをのぞいて見ると、なんと滝つぼの底は明るく、きれいで、 その水の中に、またきれいなお姫様が布地を織っていた。 きこりは、おそるおそるまさかりを落したことを話し、 そこにあるわたしのまさかりを取ってくれないか頼んだ。 すると、これですかと拾い上げて、 「私はここの主です。私がここにいることを人に言わないで下さい。 もし約束を破れば、あなたの命はたちどころになくなります」と言ってまさかりを渡してくれました。 きこりが、まさかりを肩に家に帰ってみると、近所の人や親戚の者が大勢集まって、 法事の最中であった。きこりが山にいったきり帰ってこないので、てっきり死んだと思い、 今日で三回忌の命日だと言う。そこえ、きこりが帰ってきたもので、皆んな驚いて、 いろいろ話を聞きたかったが決して話さなかった。しかし、父母がしつこく聞くもんで、 つい、まさかりの主の話をしてしまった。そしたら、その場にばったり倒れて、そのまま死んでしまった。 それから、この滝をまさかりが淵と言うようになった。
2005年6月上旬に訪れた時には新しい立派な解説板が設置されていて、次のような話が書かれていました。
まさかりヶ淵(鉞ヶ渕)
汲沢町小無行三百十番地先の宇田川には、「鉞ヶ渕」と呼ばれる幅約八メートル、高さ約三.五メートルの滝があります。 この滝には、昔から次のような話が語り継がれています。
むかしむかし、この滝うらの大きな「やご」に大きい大蛇が住んでいたとよう。 深谷村の番場のあたりに「さき山」がいてなあ、この男が滝の上の山で木を切っていたとよう。 この山はでっかい木がいっぱいでなあ、昼間も暗くすごかったとよう。 男が一所懸命、木を切っているとよう、持っていたまさかりが吹っ飛んでなあ、滝の下におっこちてしまったとよう。 「これはしまった」と滝つぼをのぞいて見たらなあ、なんとたまげるじゃねえかよう、 滝つぼの底は明るくてよう、きれえで、その水の中に、またまたきれえなお姫さまが機を織っていたとよう。 さきやまは、おそるおそるまさかりをおっことしたことを話してよう、 「そこにあるわっしのまさかりを取ってくださらんか」と頼んだとよう。 するとなあ、「これですか」とひろい上げてなあ、 「わたしはここの主です、わたしがここにいることを人に言わないでください」 「もし約束を破れば、あなたの命はたちどころになくなります」といって渡してくれたとさあ。 さき山が、まさかりを肩に家に帰ってみるとよう、近所の人や親類の者が大勢集って念仏を唱え、 法事のまっ最中だったとさあ。 これはなあ、さき山がまさかりヶ渕の上の山に木を切りに出たきり帰って来ないので、 てっきり死んでしまったことと思ってなあ、今日は三回忌の命日だと言うんだよう。 そこえさき山が、ひょっこり帰って来たもんでなあ、 みんな驚いてなあ、色々話を聞きたがったと。 でも、さき山は、まさかりヶ渕の主の、あのきれいなお姫様との約束があるのであなあ、 決して話をしまいと思っていたと。 ところがなあ、ちゃんや、おっかあがしつこく聞くもんでなあ、 つい、まさかりを取ってもらったことを話してしまったとよう。 そしたらその場にばったり倒れてよう、そのまま死んでしもうたとよう。 それからこの滝を鉞ヶ渕というようになったんだと。(汲沢小史より)
鉞ヶ渕の民話には、これとは異なるお話もあるようです。
右手にある横木の階段を登っていきます。 1分ほど登っていくと広場に出ます。
散策道以外は立らない。 毒ヘビ、マムシに注意して下さい。
広場は開けていて、ディスクゴルフコースのスタート地点になっています。
プレイ方法
ゴルフのように1番から順に「ホール」があり、 そのゴール目指してフライングディスクを投げていく競技で、 「フライングディスクをボールに見立てたゴルフ」のようなスポーツです。
ディスクゴルフコース
日本フライングディスク協会 推薦コース
神奈川フライングディスク協会 公認第2号コース
ディスクゴルフは、年齢を問わず誰でも楽しむことのできる、 アメリカ生まれのニュースポーツです。 競技方法や注意事項を守り、自然の中で楽しくプレーしましょう。
 (戸塚スポーツセンター、南西部農政事務所)
因みに、公認第1号コースは「瀬谷市民の森」にあるディスクゴルフコースです。
淵の上広場
ディスクゴルフの広場の左には、淵の上広場があります。 この地域の子供会が植えた花壇もあり、季節になると綺麗な花を咲かせます。
ぼくとわたしでうえました。ちいさなめとめをつまないで。
 (ぐみざわこどもかい)
豊かな緑心に花を咲かせましょう。 花と緑を大切に。自然を守ろう21世紀。
 (汲沢子供会)
淵の上広場の右手から雑木林の中に続く道を登っていきます。 道は落葉の絨毯でふわふわとしていました。 歩くとサクサクサクという音も聞えてきます。
殿山見晴台
雑木林の中の道を登り詰めると殿山見晴台に着きます。 「見晴台」といっても周囲は雑木林に囲まれていて、残念ながら展望は得られません。 ここにも市民の森の案内板があります。
火気厳禁
タキビ・花火など火災の原因となる行為は禁止です。
 (まさかりが淵市民の森愛護会)
殿山見晴台からU字形に戻るようにして左手の雑木林の中の道を進んでいくと、 正面が開けてきます。 この先には、子供広場が広がっています。
子供広場
子供広場は、上・中・下の三段になっています。 一番上の段には、ちょっとした木製の遊具や東屋やトイレがあります。 また市民の森の案内板もあります。
子供広場の左手から、中段・下段と降っていくと、浅い谷に農地が広がっています。 ここは「みどりの学校」になっていて、 土曜日と日曜日を中心として色々なカリキュラムが設定されています。
常時会員募集中
年会費:一家族当り\3,000
申込み:活動日の予定表をごらんの上、この場所へ
農地の左手の道を降ると十字路があります。 そこを右折していくと民家のある道にでます。 ここにも市民の森の案内板があります。
舗装道路に降りて少し行った右手に、登っていく横木の階段があるので、 その階段を登って雑木林の中を進んでいきます。
少し降っていくと、開けた雑木林になります。 その右手の階段を登ると、市民の森の東端に着きます。 ここにも市民の森の案内板がありますが、 以前からあった案内板は外されて横に置かれ、 新たなものが設置されていました。 図は立体感のない平面的なものに変わっていました。 以前の図のほうが良かったように思います。 また、説明文の後半も変更されていました。
まさかりが淵市民の森
−利用にあたって守ること−
土地所有者の善意の尊重
市民の森は、市民の所有地を期間を定めて緑地として整備し、 利用するものです。したがって期間が満了したとき、 または、所有者のやむをえない事情などにより、 市民の森が廃止されることもあります。 市民の森の利用者は、これらの事情をよく理解し所有者の善意を 十分に尊重してください。
左手の舗装道路を降り、正面に小屋がある所を左折して道なりに進んでいくと、 先ほどの民家の所に戻ります。
ふたたび「みどりの学校」のそばを通り、 その先の十字路を右手に降っていきます。
横木の階段を降っていくと、正面が開けてボードウォークが表れます。 その前の宇田川沿いの道を右手に進んでいきます。
小さな小無行橋を過ぎていくと、やがて、元の車道に出ます。 横断歩道を渡り、その先の道を進んでいくと、 火の見櫓の所に戻ります。道路の向かい側に、中村三叉路のバス停があります。
中村三叉路(なかむらさんさろ)バス停
戸塚駅(JR東海道線)まで、戸塚バスセンター行きバスにて11分、 1時間に6本程度の便があります。