山草のみち
散策:2003年11月上旬
【関東ふれあいの道】 山草のみち (東京都7番コース)
概 要 御岳駅から岩茸石山、ゴンジリ峠を越えて上日向に至るみちです。 岩茸石山から棒ノ嶺に至る一帯はスミレの種類が多いことで知られています。
起 点 青梅市 御嶽駅
終 点 奥多摩町 上日向バス停
ルート 御嶽駅…惣岳山…岩茸石山…名坂峠…黒山…ゴンジリ峠…棒の嶺…奥茶屋…百軒茶屋…上日向バス停
所要時間 7時間30分
歩いて... コースの大半は植林帯や雑木林の中を歩きますが、途中には展望の開けた所も何ヶ所かあります。 岩茸石山と棒の嶺の山頂からの眺めは素晴らしいので、それを楽しみにして歩きましょう。
関連メモ 高水三山
コース紹介
御嶽(みたけ)駅
御嶽駅(JR青梅線)から歩いていきます。 駅の隣には御岳インフォメーションセンターがあります。 付近の散策マップや関東ふれあいの道のガイドマップを入手できます。
駅前の国道411号を左へ少し行くと、左へ登っていく道があります。 「惣岳山・岩茸石山」を示す関東ふれあいの道の道標に従い、 この坂道を進んでいきます。 少し手前に「高水三山登山口」と書かれた看板のある急な階段があります。 その階段を登っていっても同じ所に出ます。 「高水三山」とは、惣岳山・岩茸石山・高水山のことで、 駅から近いこともあって、これらの山々を巡るコースは多くのハイカーに人気があります。
慈恩寺
坂道を少しいくと茅葺の「玉川屋」の前に、左へ戻るようにして登っていく道があります。 道標がなくちょっぴり不安になります。 この道を登りJRの踏切を渡った所に道標があるので、この道でよかったのだと確認します。 道路の向かい側にある慈恩寺の石段を半分ほど登り、赤い前掛をしたお地蔵さんの手前を左折して、 お寺の左手を巻くようにして登っていきます。 境内には高水三山の案内図がありました。 途中の岩茸石山までは同じコースになるので、参考にしましょう。 惣岳山までは1時間30分、岩茸石山までは更に40分とのことです。
コンクリートで舗装された道を2分ほど登っていくと、道の脇に小さな祠がありました。 何と言う名前なのかは分かりませんでしたが、これからの散策の安全をお祈りしていきましょう。
祠を過ぎると土の道に変わります。 植林帯の中の急な山道を登っていきます。
関東ふれあいの道の道標を過ぎていくと、祠から13分ほどで送電線の鉄塔の下に着きます。 両側が開けていて展望が得られます。 谷を挟んだ向うに見えているのは御岳山や日の出山でしょうか。
あぶない!!
のぼるのはやめましょう。
ここから暫くは緩やかな道が続きます。 杉や桧が両側に立ち並び回廊のようです。
樹木を大切に
火気に注意
 (東京電力 八王子工務所)
里程標を過ぎていくと、先ほどの鉄塔から10分ほどで再び送電線の鉄塔があります。 先ほどのよりもずっと大きくて立派ですが、見晴らしはそれ程ではありません。
たばこ・たき火はよく消そう!
山火事注意
 (東京都、森林国営保険)
小さなアップダウンを繰り返しながら6分ほど登っていくと鞍部に着きます。 左は丹縄への道、右は沢井駅への道です。 惣岳山へは正面の道を進んでいきます。
山火事注意
たばこの投げすて、たき火は火事のもとです。 注意してください。
 (青梅消防署・消防団、青梅防火協力会)
鉄塔の側を過ぎ、里程標を過ぎていきます。 20分ほど登っていくと、見晴らしのいい場所がありました。 正面に見える稜線は、これから向う惣岳山なのでしょうか。
山火事を防ごう!
災害発生時の119番通報は、下記の防災ポイント名をお知らせ下さい。
 (青梅山林災害対策協議会、青梅消防署、青梅市消防団)
しめつりの御神木
更に15分ほど登っていくと「しめつりの御神木」がありました。 ここから神域ということなのでしょう。 道の両側の大きな杉の木の間に注連縄が張り渡してありました。
御神域
しめつりの御神木
 (青渭神社)
里程標を過ぎていくと、御神木から12分ほどのところに分岐があります。 右は沢井駅や軍畑駅へと続くまき道で、惣岳山へは左の道を進んでいきます。
井戸窪
左折してすぐの所に小さな祠がありました。 その下からは水が流れ出ていました。 こんな山腹に水が湧き出るなんて、ちょっと不思議な気がしました。
御神域
井戸窪
 (青渭神社)
惣岳山 (標高756m)
井戸窪から8分ほど登ると惣岳山の頂上に着きます。 山頂は広めですが、周りに樹木が生い茂り展望は得られません。 登り始めて1時間40分ほど経ったので、ここで小休止していきましょう。 山頂には青渭神社が建っていますが、何故だか周囲を金網で囲ってありました。
青渭神社
この山の名 惣岳山(そうがくさん)
この社 青渭神社(あおいじんじゃ)、延喜式内の社
まつる神 大国主命(おおくにぬしのみこと)
この社殿 弘化2年(1845)再建
 ふもとの横尾子に拝殿や神楽殿などがある
例大祭 4月18日(現在は第3日曜日)
山火事注意
たき火・たばこのあとしまつ
 (青梅市、青梅消防署、青梅市消防団)
たき火禁止
たばこ注意
 (青渭神社)
惣岳山からは尾根歩きになります。 坂道を10分ほど降っていくと右手からまき道が合流します。 右側は樹木が伐採された後のようで、見通しがよくなっていました。 谷底から吹き上がってくる風が心地よい涼しさを運んできます。
更に2分ほど進んでいくと、左手が大きく開けた所がありました。 しばらく足を止めて雄大な景色を堪能しましょう。
小さなアップダウンを繰り返しながら、植林帯の中を進んでいきます。
あら危ない 私 火事の玉子なの
 (たば子)
里程標を過ぎ、ちょっとした岩場を登りきると分岐があります。 正面へ降っていく道は高水山を経由して軍畑駅へと続く道で、 岩茸石山へは左手に登っていく道を進んでいきます。 ここから岩茸石山の山頂までは100mほどです。
岩茸石山 (標高793m)
少し急な道を6分ほど登っていくと岩茸石山の頂上に着きます。 頂上は結構広くて細長く続いています。 先の方まで行くと北側が開けていて、素晴らしい展望が得られます。 この先の黒山まではまだ大分あるので、 少し早いですがここで昼食を摂りましょう。 多くの人が展望を楽しみながら食事をしていました。
紅葉の向うに、これから向かう黒山・ゴンジリ峠・棒の嶺の山々が連なっているのが一望できます。 棒の嶺までは、まだまだかなりの距離がありそうです。
ここは東京における自然の保護と回復に関する条例に基づいて指定された森林環境保全地域です。 豊な自然を回復し保護するために、地域の方々やボランティアとともに保全活動をおこなっていますので、 ごみを捨てたり、森林を傷つけたりしないようご協力下さい。
 (東京都)
頂上からのすばらしい展望を満喫したら、 「黒山・棒ノ折山」の道標に従って、黒山を目指して雑木林の中を降っていきます。 棒の嶺は別名「棒ノ折山」とも呼ばれています。
名坂峠
8分ほど降っていくと、鞍部にある名坂峠に着きます。 左は大丹波へ降っていく道です。 右にも道らしきものがあり、 以前には成木川沿いに上成木バス停へと降っていけたようです。 しかし今では途中で通行止めになっているようです。 黒山へはそのまま正面の道を進んでいきます。
山火事に注意!
タバコの吸い捨て、焚火の後始末に注意しましょう!
 (奥消一分団第四部)
10分ほど行くと視界が開けた所がありました。 奥多摩の山々が向うの方まで連なっていました。
植林帯や雑木林の中の尾根道を進んでいきます。 小さなアップダウンを繰り返しながら、少しずつ高度を稼いでいきます。
40分ほど進んでいくと、岩が谷側へ突き出した所がありました。 木の柵がしてあって下を覗くことができました。
里程標を過ぎて植林帯の坂道を登っていくと小さな尾根がありました。 西側が開けていて景色のいい場所でした。 岩茸石山から1時間ちょっと歩いてきたので、ここで小休止していきましょう。
逆川ノ丸 (標高841m)
呼吸を整えたら更に登っていきます。 10分ほどいくと小さなピークに着きます。 関東ふれあいの道の道標の袂に「逆川ノ丸841m」と浮き彫りされた板がありました。 このピークの名前なのでしょう。 周りは樹木に覆われていて展望は得られません。
逆川ノ丸から黒山までは緩やかな尾根道が続きます。 里程標を過ぎていくと、20分ほどで正面が明るくなってきます。 関東ふれあいの道の道標が、黒山まで後100mであることを示しています。
黒山 (標高842m)
明るい尾根道を進んでいくと、程なくして黒山の頂上に着きます。 岩茸石山から1時間50分ほどで到着です。 周囲は樹木に被われていて展望はあまり良くありませんが、南側は少し開けています。 ベンチがいくつか設置されているので、小休止していきましょう。
黒山の山頂の右手には小沢峠への尾根道が続いていますが、 ゴンジリ峠へは左手の雑木林の中の道を進んでいきます。 ここから棒の嶺までは、東京都と埼玉県の都県境を歩いていきます。
雑木林はいつしか植林帯へと変わります。 真直ぐに伸びた杉林の中に道が続いています。 黒山から20分ほどでゴンジリ峠に着きます。
ゴンジリ峠 (標高893m)
道標によると、ゴンジリ峠は「権次入峠」と書くようです。 「権次」というのは人の名前なのでしょうか。 その人とこの峠とに何か関連があり、そのために名付けられたのでしょうか。 ここに関東ふれあいの道の埼玉県コース「水源のみち」の案内板がありました。 上日向バス停からゴンジリ峠までは、本コースと水源のみちとはルートが重なっています。
水源のみち
このコースは、棒ノ嶺から権次入峠、岩茸石へと尾根道を行き、 白谷沢をくだり、有間ダムを経て河又バス停へと続く5.2kmの変化にとんだコースです。 コースの中心白谷沢には、美しい白孔雀の滝があり、ゴルジュ(両岸の岩壁が狭った細い谷筋)の 通過はスリル満点です。初心者向きの沢歩きが楽しめる、関東ふれあいの道の中では 異色のコースです。
 (環境庁・埼玉県)
ゴンジリ峠からは左手に続く尾根道を進んでいきます。 尾根道の脇にはカエデが綺麗に紅葉していました。
イロハカエデ
埼玉県内の低山帯に広く分布し、庭園にもよく植えられています。 4〜5月頃、新しい枝の先に暗紅色を帯びた花をつけ、果実には翼があります。 カエデの中でも、特に秋の紅葉が美しく、単にモミジとも言い、 別名タカオモミジとも言われています。紅葉で有名な京都の高雄のモミジは この種類です。カエデはカエルの手に似た葉の形に由来し、 イロハは、葉の烈片を「イロハニホヘト」と七つ数えられることからついたともいわれています。
 (環境庁・埼玉県)
里程標を過ぎていくと、正面に横木の階段が見えてきます。 一体何段あるのでしょうか、上の方までず〜と続いています。 挫けそうになりながらも気を取り直して、一歩一歩ゆっくりと登っていきます。 木の間の土が流れ出して抉れてしまい、歩き難いったらありません。
山火事注意
火の後始末を確実に
 (埼玉県)
棒の嶺 (標高969m)
横木の階段と格闘すること9分で、やっと棒の嶺の頂上に到着します。 腿の筋肉が悲鳴を上げています。しばらくの休憩が必要です。 棒の嶺の山頂はとても広くなっており、休憩舎やテーブルやベンチも設置されています。 ここに関東ふれあいの道の案内板があります。
山草のみち
「山草のみち」は御岳駅〜棒ノ折山〜上日向の間をいいます。 このコースは杉や桧の植林帯、沢沿いの道、尾根道と変化に富み、 山野草の種類も多いところから名付けられました。 とくに岩茸石山から棒ノ折山の間に続く雑木林は、 スミレの種類が豊富なことで知られています。
  (環境庁・東京都)
北側が開けていて大展望が得られるので、 本コース最後の広々とした大パノラマを堪能しましょう。
すばらしい景色を堪能したら、百軒茶屋を目指して下山します。 「百軒茶屋・上日向」の道標に従って、植林帯の中の急な山道を降っていきます。 20分ほど降っていくと里程標があります。 ここから百軒茶屋まで1.4kmとのことです。
里程標を過ぎると横木の階段が始まります。 先ほどの登りの時の階段に比べると、ずっと歩きやすくなっていました。
15分ほど降っていくと沢に出ます。 降りた所に小さな祠がありました。 お茶を飲んだあとのペットボトルが供えて(?)ありました。 いけませんよねぇ、こんなものを「供え」ちゃあ。
ここからは沢沿いに降っていきます。 水が綺麗なのか、わさび田が続いていました。 右・左と何度か沢を木橋で渡りながら降っていきます。 沢の水の飛沫のためか、道にある石の表面が濡れています。 石の上に足を乗せると滑って危ないので、避けて歩きましょう。
沢に出てから25分ほど降っていくと、正面が次第に明るくなってきます。 橋が見えてくると山道も終わりになります。
奥茶屋
大丹波川に架かる木橋を渡ると奥茶屋があります。 手造りさしみこんにゃくが名物とのことです。
散歩のときも、つないでください!
犬の飼い主の遵守事項
犬の飼い主は、犬を綱、鎖等で確実に保持して、移動又は連動させること。
東京都動物の保護及び管理に関する条例
 (東京都衛生局、保健所)
入山される皆様へ!
奥多摩の山には、熊が生息しています。 入山する際は、鈴等音の出るものを携帯するなど、 十分注意して行動してください。
 (青梅警察署、奥多摩町)
奥茶屋の左手の道を登ると車道にでます。 ここからは、大丹波川に沿って車道を歩いていきます。 車道を3分ほど降っていくと、公衆トイレを過ぎた所に「大丹波散策まっぷ」がありました。 奥多摩町産のヒノキ材でできた立派なものでした。
森林を守りましょう
森林は、水源をかん養し、山崩れ等の災害を防ぐなど、 環境を守るさまざまな働きをしています。 かけがえのないこの大切な森林をみんなで守りましょう。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課)
 (東京都西多摩経済事務所、東京都南多摩経済事務所)
禁漁
期間 10月1日〜翌年3月末日まで
大丹波川全域禁漁(国際釣場内を除く)
やまめ産卵期増殖のため禁漁
 (奥多摩漁業協同組合第六区)
百軒茶屋
奥茶屋から5分ほど行くと百軒茶屋があります。 大丹波川の流域はキャンプ場になっているようで、 夏にはキャンパーや川遊びの人で賑わうとのことです。 茶屋などの休憩処を何軒か見かけました。
清東橋バス停
清東橋を過ぎていくと清東橋バス停がありますが、バスの便は非常に少なく、 午後には1便しかありません。
 土曜 15:45
 日曜 16:50
3つ先の上日向バス停まで行くともう少し便が増えるので、 民家が散在する道を歩いていきましょう。
上日向(かみひなた)バス停
奥茶屋から30分ほどで上日向バス停に着きます。 川井駅(JR青梅線)まで、川井駅行きバス、または、奥多摩駅行きバスにて10分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 15:49 16:30 18:00 18:54
 日曜 16:54 18:00 18:54
待つようなら、川井駅まで歩いて行きましょう。 距離は3.3kmで、ゆっくり歩いても40分あれば着きます。