鍾乳洞と滝のみち
散策:2003年08月下旬
【関東ふれあいの道】 鍾乳洞と滝のみち (東京都5番コース)
概 要 この道には、三段になって落ちる天狗の滝や、綾滝、大滝があります。 大滝から養沢に通じる林道の途中には、東京都指定の天然記念物の大岳鍾乳洞があります。
起 点 檜原村 払沢の滝入口バス停
終 点 あきる野市 上養沢バス停
ルート 払沢の滝入口バス停…千足…天狗の滝…綾滝…つづら岩…富士見台…大滝…大岳鍾乳洞…大岳鍾乳洞入口バス停…上養沢バス停
所要時間 7時間20分
歩いて... つづら岩までは急な登り、大滝までは急な降りになります。 距離はそれほどありませんが、かなりハードなコースです。 石伝いに沢を渡るところもあるので、滑りにくい靴を履いて臨みましょう。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
払沢の滝入口(ほっさわのたきいりぐち)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)から、払沢の滝入口行きバス,小岩行きバス,または,藤倉行きバスにて25分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 7:03 8:01 9:24 9:57 10:55
 日曜 7:03 7:32 7:58 8:35 9:24 9:44 9:57 10:52
バス停そばのトイレ横に関東ふれあいの道の案内板があります。
鍾乳洞と滝のみち
このコースは、北秋川橋から千足へ、そして馬頭刈尾根へのぼり、 大岳鍾乳洞をへて上養沢に至る延長9.0kmのものです。 途中には、三段になって落ちる天狗滝、その上流に綾滝と美しい滝が続きます。 馬頭刈尾根にはつづら岩、眺望の良い富士見台、又大岳沢を降ると水量の豊かな大滝があり、 林道をしばらく行くと全長300mの大岳鍾乳洞があります。
バス停からはバス道路を進んでいきます。 すぐの所の北秋川橋に並行している人用の北秋川橋人道橋を渡っていきます。 北秋川沿いの道を8分ほど進んでいくと、川向うに円錐型の「やすらぎの里」が見えてきます。
千足(ぜんぞく)
更に8分ほど車道をいき、民家が増えてくると千足の集落に着きます。 千足バス停のすぐ先の右手に関東ふれあいの道の道標があります。 「天狗滝・綾滝」を示す道標に従って、コンクリート舗装の坂道を登っていきます。 小岩行きバスか藤倉行きバスに乗った場合は、この千足バス停で下車してもいいでしょう。
村社御霊 檜原神社
50mほどいったところに、杉の木立に囲まれた檜原神社があります。 鳥居の先に続く短めの石段を登り、これからの散策の安全を祈っていきましょう。
北秋川から分かれた支流に沿って、民家が点在する坂道を登っていきます。 やがて小さな橋を渡って川の反対側を行くようになります。 檜原神社から8分ほど行くと、延長365mの林道柳沢線の起点があります。
通行者注意
ここは柳沢林道です。林業用道路のため、一般の車両の通行はご遠慮願います。
1.道路が狭く急カーブが多い。
2.路肩の軟弱なところが多い。
3.路面の凸凹が多く冬は凍る。
4.急傾斜で落石崩土が多い。
5.車の交換場所が少ない。
 (桧原村)
川面が近づき、水が勢いよく流れているのが間近に見えるようになります。
お願い!!
この川の水は下流の住民が飲料水として使用していますので、 どうぞ御協力お願い致します。
 (千足沖水道組合)
8分ほどで林道は終わりになります。
檜原村多摩森林整備・林業振興推進地区
三都郷推進地区
この森林は、木材生産及び水源かん養・国土保全・保健休養等の機能を 最大限に発揮させるために、森林所有者、森林組合、村が一体となって 森林の手入れを共同で行う推進地区を認定し、間伐等の森林整備を 計画的に進める事業です。
指定面積 464ヘクタール(柳沢林道、八割林道)
 (檜原村)
林道の先に続いている細い山道へ入っていくと、 すぐに沢を渡ります。滑らないように注意しながら石伝いに渡ります。 本コースにはこのような沢渡りをする所が何箇所もあるので、 滑りにくい靴を履いて臨みましょう。
天狗滝・綾滝分岐
沢を渡ってすぐの所に、天狗滝と綾滝との分岐があります。 右は樹林帯を綾滝へとジグザグに登っていきますが、 まっすぐに沢沿いに続く天狗滝への道を進んでいきます。 滝の飛沫のためか、辺りの石や切り株はコケで覆われていました。
綾滝との分岐から7分ほどで、天狗の滝の下滝に着きます。 水量も多く、流れ落ちる飛沫でヒンヤリとした空気が漂っています。 滝を後にして5分ほど樹林帯を登っていくと、切り立った崖があります。 その前を通り小さな岩を越えていくと、目の前に天狗の滝が現われます。
天狗の滝
天狗の滝は三段になっているとのことですが、先程の滝とこの滝の他に もう一つあることになりますが、見ることはできませんでした。 先程の滝よりも規模が大きな滝で、 カメラを縦向きにしても全体を写真に収めることは出来ませんでした。 天狗の滝は落差もかなりあって勇壮な滝です。 崖を流れ落ちる滝の飛沫で、辺りはヒンヤリとしています。 天然のクーラーの前で、しばらく涼んでいきましょう。
この場所で岩登り及び救助訓練が行われる場合がありますので、 登山者の方は「落石などに十分注意」して通過してください。 なお、岩登り及び訓練を実施される登山者は、下部に危険を回避できる見張りをおくなどの 処置を施してから実施してください。
 (東京都山岳連盟遭対委員会)
滝の前の沢を石伝いに渡り、正面に続いているかなり急な山道を登っていきます。 100mほど登っていくと、先ほどの綾滝への分岐から分かれた道と合流します。 ここからは少し緩やかな道になります。
植林帯の中に続く山道を4分ほど進んでいくと沢を渡ります。 関東ふれあいの道の道標や里程標を確認しながら植林帯の中を20分ほど行くと、また沢を渡ります。 石の上に大きな蛙が一匹いました。 人の気配を感じてか、重そうな体を揺らしながらゆっくりと沢に入っていきました。
綾滝
沢を渡って3分ほど行くと、ベンチがいくつか設置された綾滝の前に出ます。 綾滝は、天狗の滝よりも規模は小さいものの、かなりの水量がある滝です。 滝のそばには三郷不動明王の祠が建っています。 水が勢いよく流れ落ちる滝壺には小さな虹が架かっていました。 どこか神秘的な雰囲気の漂う滝です。 ここからの登りに備えて、滝の冷たい水を補給していきましょう。
綾滝を後にして植林帯を100mほど行くと、小さな尾根に出ます。 ここからつづら岩のある馬頭刈尾根まではかなり急な登りになります。 「この先 道悪し」の案内板も立っています。 杉・桧や雑木の混じる森の中の急な道を登っていきます。 足場の悪い所もあるので、一歩一歩着実に登っていきます。
山火事注意!
下山時はケガや滑落事故に気をつけて!
 (東京消防庁、秋川消防署)
小尾根から40分ほどの急登で、馬頭刈尾根に出ます。 道がΔ形に交わっていて多少分かりにくいかも知れません。 尾根道から5mほど外れていますが、 綾滝から登ってきた正面につづら岩があります。
つづら岩
つづら岩は切り立った岩崖になっています。 ロープを使ってロッククライミングの練習をしている人達を見かけました。 つづら岩の上に行けばいい景色が広がっているのでしょうが、 岩の下からの展望はありません。 急登してきて乱れた呼吸を整えるため、ここで小休止していきましょう。
つづら岩から富士見台をめざして馬頭刈尾根を進んでいきます。 小さなアップダウンはあるものの、これまでの急登に比べれば 比較的歩きやすい尾根道が続きます。
25分ほど進んでいくと、鉄製の急な階段があります。 階段を登り尾根道を10数分進んで横木の階段を過ぎると、富士見台まであと5分ほどになります。
再び横木の階段になります。 階段の途中で、左へ分かれていく道を進んでいくと富士見台に着きます。 階段をそのまま登っていっても同じ所に着きますが、左手の道の方が近道です。
富士見台 (標高1054m)
富士見台はかなり広い所で、 休憩舎やテーブル・ベンチ、関東ふれあいの道の案内板があります。 富士山も望めるとのことですが、この日はモヤっていて見えませんでした。 富士見台は夏草に覆われていましたが大休憩するのにいい所です。 ここで昼食をとりましょう。
関東ふれあいの道
北秋川橋から上養沢までの9.0kmのコースは明るい尾根歩きと、天狗滝、綾滝、 大滝の三つの滝、さらに古くから知られている大岳鍾乳洞など、変化にとんだコースです。 ここ富士見台からは富士山はもちろん、大岳山、御岳山などの眺望が得られます。 又ここからは大岳山、御前山、御岳山へ、そして馬頭刈山、高明山をへて十里木へ 進むことができます。
 (環境庁、東京都)
山を汚す登山者に、蛙たちも呆れかえる。
空き缶・ゴミ・良心は持ちかえろうね。
富士見台を後にして、横木の階段を降っていきます。 階段を過ぎると、植林帯と雑木林の境界の尾根道を行くようになります。
展望台
尾根道を9分ほど行くと小高いピークがあります。 ここは南西側が開けていて奥多摩の山々が一望できます。 4畳半ほどの狭いところですが「コの字」型にベンチが設置されていて、 ちょっとした展望台になっています。
大岳山・大滝分岐
展望台から笹が生い茂る馬頭刈尾根を9分ほど進んでいくと、分岐があります。 正面は大岳山へと続く馬頭刈尾根で、大滝へは右手の道を降っていきます。
しばらくは薮で覆われそうな狭い道が続きます。 そこを過ぎると、明るい雑木林の中を降るようになります。 18分ほど降っていくと、石が敷き詰められた道に変わります。 かなり急な降り道で、石の表面が濡れていて滑りやすいので、注意しながら降っていきます。
大岳沢
下の方から聞えてくる沢の音が次第に大きくなってきます。 分岐から25分ほどで大岳沢の上流に着きます。 ここを右折して、大岳沢沿いの山道を降っていきます。
沢沿いに5分ほど降っていくと、関東ふれあいの道の里程標があります。 その先に沢に降りられる所がありました。 沢を流れ下る水の飛沫が木漏れ陽に照らされて、光りのカーテンを作っていました。 とても幻想的な光景に、しばらく見入ってしまいました。
沢沿いの雑木林の中を5分ほど降っていくと沢を渡ります。 小さな沢ですが、滑って転ばないように注意しながら渡ります。 沢を渡るとしばらくは植林帯が続きますが、また雑木林に変ります。 沢を渡ったり渡り返したりしながら降っていきます。 最初は小さな流れだった沢も次第に大きくなり、勢いも増してきます。
小さな水の溜まり場を渡っていくと、再び植林帯になります。
オリンピック記念大岳都行造林地
所在地東京都西多摩郡桧檜村
植栽面積20.6ha
植栽年度昭和43年〜昭和50年
植栽樹種すぎ・ひのき
注意
この森林は都行造林地です。許可なく林内の立入り及び林産物の採取等の 行為は出来ません。
 (東京都西多摩経済事務所)
植林帯を4分ほど行くと、沢に架かる木橋があります。 木橋を渡ったすぐ先に大滝への分岐があります。 大岳沢に降りてから40分ほどで着きます。 道標に従って右の道を降っていくと、すぐの所に大滝があります。
大滝
大滝は綾滝と同じくらいの規模の滝です。 後ろ側に引きがなくて、滝全体を綺麗に写すことは出来ませんでした。 大滝には鉄製の階段と木橋が架けられていて、 沢伝いに側まで行くことはできませんでしたが、 水が勢いよく流れ落ちる勇壮な滝を見ながら、火照った体を冷やしていきましょう。
大滝を後にして大岳沢沿いの道を降っていきます。 4分ほど降ると、小さな木橋のある分岐があります。 橋を渡って左手から合流してくる道は、大滝の直前で分かれてきた道なのでしょう。 道標に従って「大岳鍾乳洞・上養沢」を示す正面の沢沿いの道を降っていきます。
沢を石伝いに渡っていくと、やがて雑木林の中に杉が混じるようになってきます。 大滝から10分ほどで、沢に架かる木橋があります。
橋を渡ると山道も終って林道に出ます。 ここには、関東ふれあいの道の案内板や秋川周辺案内図があります。
野鳥の密漁は犯罪です
野鳥は環境大臣又は都知事の許可がなくては、捕ることも飼うこともできません。 これに違反すると罰金刑、懲役刑など厳重に処罰されます。 違反者を目撃された方は下記へご連絡下さい。
 (東京都多摩環境事務所)
森林を守りましょう
森林は、木材の生産、水源のかん養、山くずれなどの災害を防ぐほか、 疲れた心や心体をいやし、また野生鳥獣の生息地となって、私達の生活や 自然の環境を守るなど、さまざまな働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのないこの大切な森林を、 みんなで守り育てましょう。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課)
大岳沢沿いの快適な林道を降っていきます。
ご通行中の皆様へ!!
この道路は林業用に作られたもので、カーブが連続したり急坂も多く、 特に降雨、降雪による落石の危険がありますので、十分注意してご通行してください。
 (東京都)
小滝
林道を10分ほど降っていくと、左手に「小滝」があります。 先程の「大滝」に対して付けられた名前なのでしょう。 落差はこちらの方が高いように思えましたが、水量は大滝の方がずっと多くて勇壮です。
大岳鍾乳洞
小滝から2分ほどで、右手に大岳鍾乳洞があります。 橋を渡ったところに、鍾乳洞の入口にもなっている売店休憩所があります。
大岳鍾乳洞探洞経過
大岳鍾乳洞は、昭和36年10月23日発見され、同年12月8日探洞工事に着手、 翌年4月15日全長180メートルを開洞発表す。 昭和37年8月8日より見学させる一方、第2期工事に着手、翌年10月6日貫通工事に成功、 全長300メートルの一周コースを開洞す。その間の失敗コースは50メートルに及ぶ。 40年11月上野俊一氏、松井氏等により洞内の実測地図が作成され、それにより 東京都教育委員会より41年3月「保存が良好であること、学術上貴重であること」により、 都天然記念物に指定される。 洞内は、鍾乳石、石筍、石柱、石灰華等がよく発達し、周囲の石灰岩には、ウミユリの 化石が発見され、又鍾乳洞特有のメクラチリゴミムシ等が棲息しています。 又鍾乳石は100年に3〜7センチ程度しか延びないと言われ、大変貴重なものです。
後日に、「メクラチゴミムシ」は「メクラチゴミムシ」の誤りではないかとの情報を頂きましたが、 ここでは現地の案内板に記されていた通りに載せておきます。
注意とお願い
見学中、電燈・電球のいたづらと、案内板・金網・鍾乳石を叩くこと、写真撮影、 棒・袋・カナヅチの持込・使用等、一切厳禁致します。 洞内は皆々様の憩いの場として大自然の神秘な姿をいつまでも保存する様努力して居りますので、 特に御協力の程、お願い申し上げます。
 (発見者、管理人)
売店休憩所の左手から階段を登り木戸をくぐると鍾乳洞の入口があります。 入口にはヒンヤリとした冷気が漂っていて、辺りが白くモヤっていました。 狭い入口から身を屈めて入っていきます。 洞内はかなり狭くて立って歩ける所はほとんどなく、 大部分は身をグッと低くしないと通れない高さしかありません。 リュックを背負っていると天井につかえてしまうので、売店休憩所で預かっておいてもらいましょう。 ポタポタと滴り落ちる水を避けながら狭い洞内を進んでいきます。 今では洞内に電燈が付けられているので暗くはありませんが、 昭和49年4月までは付いていなかったのだそうです。 懐中電灯でも持って入ったのでしょうか。 15分ほどで一周して、またこの入口に戻ってこられます。
大岳鍾乳洞を出て、大岳沢沿いの林道を降っていきます。 5分ほどいくと、正面に採石場になって裸になった山が見えてきます。 手前の作業用トンネルを抜け、更に林道を降っていきます。 大型のショベルカーが作業のために時々行き来しているので注意しましょう。
ヤマメ禁漁
10月1日より翌年2月末まで一切の漁業を禁じます。
お願い
ヤマメの稚魚を放流しました。12センチ以下は放してください。
 (秋川漁業協同組合)
トンネルから15分ほど降って杉並木を抜け、川向こうに小屋を見ながら更に2分ほど行き、 正面に朱塗りの大岳橋が見えてくると、林道もまもなく終わりになります。
林道 大岳線
林道の規格・構造は公道とは異り、路肩の保全・法面の落石防止等の処置が十分でありませんので、 利用される方は、次の事を承諾厳守のうえ通行してください。
1.林道関係以外の車両の通行はご遠慮下さい。
2.車のスピードは、20km/時以下としてください。
3.降雨降雪時には、スリップまたは落石の危険があります。
4.見通しの悪い箇所での駐車は避けてください。
 (東京都)
通行者注意
これから先は大岳林道です。林業用道路のため、一般の車両の通行はご遠慮願います。
1.道巾が狭く急カーブが多い。
2.路肩の軟弱なところが多い。
3.路面の凸凹が多く冬は凍る。
4.傾斜が急で落石崩土が多い。
5.車の交換場所が少ない。
 (東京都)
大岳鍾乳洞入口バス停
林道を出ると、大岳橋のそばに大岳鍾乳洞入口バス停があります。 飲物の自動販売機やトイレも近くにあります。
JR武蔵五日市駅まで、武蔵五日市駅行きバスにて34分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 14:28 16:36 17:42 19:36
 日曜 14:10 15:14 16:01 17:04 18:46
養澤神社
バス停のそばには養澤神社があります。 無事に下山できたことを報告していきましょう。 大岳鍾乳洞入口バス停から更に200mほどバス道路を行くと上養沢バス停があります。 始発である上養沢から乗ってくる人も多いので、時間に余裕があれば、 このまま上養沢バス停まで歩いて行きましょう。
上養沢(かみようさわ)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)まで、武蔵五日市駅行きバスにて35分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 14:27 16:35 17:41 19:35
 日曜 14:09 15:13 16:00 17:03 18:45