歴史のみち
散策:2003年08月上旬
【関東ふれあいの道】 歴史のみち (東京都4番コース)
概 要 桧原村上川乗から浅間嶺を越えて払沢の滝に至るみちです。 浅間尾根は甲州中道といわれた古い官道で、 中世甲州街道として重視される一方、生活道路として利用されていました。
起 点 檜原村 上川乗バス停
終 点 檜原村 払沢の滝入口バス停
ルート 上川乗バス停…浅間尾根休憩所…浅間嶺…瀬戸沢の一軒家…峠の茶屋…時坂峠…払沢の滝…払沢の滝入口バス停
所要時間 5時間20分
歩いて... 上川乗から浅間嶺までの登りは単調で、 樹木の間から空が見える度に「頂上か?」と思いながら登っていきます。 浅間尾根は生活道路としてはかなり険しく、昔の人々の苦労が偲ばれます。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
上川乗(かみかわのり)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)から、数馬行きバスにて50分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 6:00 6:26 7:35 8:57 11:59
 日曜 7:05 8:55 10:19
本宿役場前バス停から道が左右に別れ、上川乗は左手に行きますが、 数馬行きバスは、右手の払沢の滝入口やその先のやすらぎの里経由で行きます。 逆向きに曲がるのでちょっと不安になりますが、また元に戻ってきて左側へ行きます。
バス停の先の鵜流橋(うながしばし)を過ぎていくと、右手に 「浅間嶺・時坂峠」への関東ふれあいの道の道標があります。 道標に従い、コンクリートの坂道を登っていきます。
やがて、杉・桧の植林帯の中をいく山道になります。 下からは谷川の音が聞こえてきます。 「熊出没注意」との注意書きに、少し不安になりながら登っていきます。 効果があるのかは分かりませんが、熊よけの鈴でも持ってくればよかったのにと思います。 しかし、いつも忘れてしまいます。
ゴミは持ち帰りましょう。
草木をとらないように。
熊出没注意。
 (檜原村)
登り道が続く途中にも、なだらかな所が時々あって、つかの間の息抜きができます。
分収育林契約地
契約面積0.67ヘクタール
契約期間自 平成2年1月31日、 至 平成26年1月30日
管理者(財)東京都森林整備公社
植林帯の中で展望も開けない道が続きますが、 関東ふれいあいの道の道標や里程標が所々にあって心強く感じます。 登るにつれて、せせらぎの音が次第に遠のいていきます。 気温がちょうどいい具合なのか、朝からヒグラシの鳴き声が梢から聴こえてきます。 「ヒグラシは夕方に鳴く」という常識(?)と違って、何か変な感じがします。
やがて、前方に浅間尾根休憩所が見えてきます。 浅間嶺の展望台への道が右手に分かれていますが、まずは直進していきます。
浅間尾根休憩所
上川乗バス停から120分ほどで浅間尾根休憩所に到着します。 これまでの狭い山道から開放され、ホッとした気持ちになります。 ここには、トイレ・休憩所・関東ふれあいの道の案内板や地図があります。 北側が開けていて展望も得られるので、小休止していきましょう。
歴史の道
このコースは、上川苔から浅間尾根へのぼり、時坂峠をへて本宿に至る8.0Kmのものです。 檜原村の中央を通り、地形も比較的ゆるやかな浅間尾根道は、中甲州道とも呼ばれ、 古代から重要な交通路となっており、江戸時代頃は馬によって木炭等の生産物を運び出し、 日用品等を運び入れる要路として、村人のほかに小河内や西原の人たちも利用していました。
 (環境庁・東京都)
関東ふれあいの道の案内板の右手の道を100mほど登っていくと、 桜の木でおおわれた小高い展望台があります。 案内板の左手の道を進めば、展望台を経由せずに時坂峠へ行けます。
捨てない 採らない 荒らさない
 (K.K山の会クリーンハイキング)
浅間嶺
浅間嶺は、標識とベンチがある広場になっています。 「展望台」とは言っても高い塔があるわけではありません。 天気がよければ、富士山や笹尾根を望めるとのことですが、 この日はモヤがかかっていて見えませんでした。
この先には適当な所がないので、少し早いですが、ここで昼食を取りましょう。
浅間嶺は南側と北側が開けていて、かなりの展望が得られます。
浅間嶺からは、桜の木で囲まれた緩やかな尾根道がしばらく続きます。 やがて桜の木も途絶え、明るい雑木林の中を降っていきます。 梢からは相変わらずヒグラシの鳴き声が賑やかに聞こえてきます。
関東ふれあいの道の道標を2つ通過していくと、 やがて展望台から15分ほどで谷筋になり、 浅間尾根休憩所から展望台を通らずにきた道と合流します。 ここからは、谷筋を通って小岩バス停までの道(2.3km)が分かれています。 時坂峠へはここを右折し、谷筋から離れて山腹へと続く道を降っていきます。
集う森 声かけ合って 火の始末
 (東京消防庁、秋川消防署)
雑木林の中を降っていくと、やがて植林帯に変ります。
樹木が途切れた所からは、向かい側の尾根に点在する湯久保の村が見えます。
関東ふれあいの道の里程標を過ぎてしばらく行くと谷筋になります。 せせらぎの音が次第に大きくなり、道には石が目立つようになってきます。 生活道路として使われていたという往時の名残なのでしょうか。
小岩バス停への分岐から30分ほど降ってくると、 道を塞ぐような大きな岩が見えてきます。 ここを過ぎると谷川に出ます。
この谷川の水は飲めるようで、「飲料水」と書いた説明板が立っています。 少し飲んでみましたが、冷たくて美味しい水でした。
次第に勢いを増していく谷川の流れの音を聞きながら谷筋を5分ほど降っていくと、 小さな木橋があります。
瀬戸沢の一軒家
木橋を渡って3分ほどで山道が終わって視界が開け、大きなかぶと造りの「瀬戸沢の一軒家」に着きます。 ここは「御休み処」として営業しており、飲み物や軽い食事などができます。 入口には水車が廻っていて、風情を醸しだしています。 その昔には、峠を行き交う人々の中継所として賑わったようです。 「歴史の道 お代官休憩処跡」の看板もありました。
浅間尾根と高橋家
浅間尾根は桧原の中央を歩く山道である。 南側は笹野・柏木野・出畑・下川苔・上川苔・人里・数馬で、 南の終点は三頭山であり、今の有料道路の頂上である。 北側は千足・白倉・大沢・神戸・小沢・小岩・藤倉、 北の終点は白岩の風張峠である。 浅間道は大正年間迄は、人里・数馬地区の生活道路として、 桧原村の特産物であった木炭を馬に背負わせて此の尾根道を本宿や五日市の 市場に運搬し、帰りには生活物資を求めて毎日十五・六頭以上の 駄馬が往復し、行きや帰りに瀬戸沢の高橋家に立ち寄り、 馬を休ませて湯や水を飲ませたりして荷次場としたのである。 小河内や小菅からも炭を運ぶ馬が風張峠を経て浅間道を通り、 瀬戸沢の高橋家を中継所として荷物の取次を行い、 仲買人などの物資交換等行い、毎日人の出入りが多かった。 又、浅間神社が有り、夏負けしないと云ってお詣りに来る人も多かった。 其の昔、寛文年間より数馬と白岩地区にある 月夜見山・毛手山・三頭山・白岩山の334丁8反歩余りが御林山といって、 幕府所有の山であり、此の山の管理に代官様が毎年、4回程浅間道を巡検道として 山検の行きや帰りに瀬戸沢の高橋家に立ち寄り、足を休めるお休み処として、 高橋家に長屋門をつけることを許された。 尚、浅間神社のそばに鐘き堂があり、その鐘に桧原村と刻んであるつり鐘が 不思議にも山梨県西原の宝珠寺に現存するとの事である。
 (平成元年10月12日、瀬戸沢14代)
瀬戸沢の一軒家を過ぎるとT字路があります。 道標はありませんが、左手に進んでいきます。
ここからは軽トラックが何とか通れるほどの道になります。
登山五ヶ条
一、登山計画書を提出しているか
一、計画に無理はないか
一、装備携行は万全か
一、家族への連絡は大丈夫か
一、山の日暮れは早い、早立ち・早帰りを
※不審者(物)、危険箇所を見かけたら通報を
 (五日市警察署山岳救助隊)
峠の茶屋
瀬戸沢の一軒家から7分ほどで舗装された広い林道になり、 そこに峠の茶屋「高嶺荘」があります。 高嶺荘の創業は古く、貞享3年(1686)とのことです。 ここでも、飲み物やうどんなどの軽い食事ができます。 店の前は少し開けていて多摩の山々が見渡せます。 関東ふれあいの道の道標と、浅間尾根周辺の案内図もあります。
峠の茶屋からは、森林浴コースを兼ねた広い林道を降っていきます。
7分ほど降っていくと、林道が右へ分かれていきますが、 道標に従い、時坂峠へはまっすぐに進んでいきます。
森林を守りましょう。
森林は水源をかん養し、山崩れ等の災害を防ぐなど、 環境を守る様々な働きをしています。 かけがえのないこの大切な森林をみんなで守りましょう。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課)
時坂峠
分岐から4分ほど林道を進んでいくと時坂峠です。 峠といっても林道が平坦に続いているだけで、 うっかりすると通り越してしまいそうです。 林道の右側に関東ふれあいの道の道標があり、 ここが時坂峠であることを示しているだけです。 そばには小さな祠と石像群が立っています。 ここから道標に従い、右下へ続く山道を降っていきます。
浅間尾根道
奥多摩の主稜線から風振峠でわかれ、東西にゆるやかな上下をくりかえすのが浅間尾根です。 浅間という名称は富士山の見られる所につけられており、この尾根からも時々、富士山が遠望できます。 この尾根につけられた道は、以前は南・北秋川沿いに住む人々が本宿・五日市に通う 大切な生活道路でした。また、甲州中道とよばれ、江戸と甲州を結ぶ要路となっていた こともあります。昭和の初め頃までは檜原の主産物である木炭を積んだ牛馬が帰りには 日用品を積んでこの道を通っていました。
山道を5分ほど降っていくと、先ほど分かれた林道に出ます。 正面にある「時坂路傍施設便所」の所を、道標に従って降りていきます。
屋根に登ったり物を置いたりしないで下さい。
 (東京都西部公園緑地事務所)
眼下には檜原中学校がぽつんと見えています。 民家を2軒ほど過ぎていきます。
6分ほど降っていくと、再び林道にでます。 ここを右手に進んでいきます。
林道を6分ほど降っていくとヘアピンカーブがあります。 カーブ先端の所に「北秋川橋バス停」を示す関東ふれあいの道の道標があるので、 再び山道を降りていきます。
大きな柿の木のある茅葺きの民家の前を過ぎ、 小さな谷川に沿って緩やかな道を降っていきます。 この辺りまでくると、セミの鳴き声も、ヒグラシからミンミンゼミへと変ってきます。
しっかりとした道が続きます。 蛇行している林道を歩くよりも、この道の方が距離も短く風情もあります。
6分ほど降っていくと、また林道にでます。 これで山道は終わりになります。 右手へ緩やかに降っていきます。
2分ほどで駐車場に着きます。
駐車場でのアイドリング・ストップにご協力を!
駐停車中はエンジンを止めてください。 (東京都の条例で禁止されています)
環境の美化にご協力を!
・ゴミは絶対捨てず全て持ち帰りましょう。
・トイレ等の公共施設はキレイに使いましょう。
・キャンプは指定されたキャンプ場で行いましょう。
 (東京都)
駐車場を過ぎて道は左へカーブしていきますが、 正面に見えるトイレの前の道を降り、払沢の滝へ立ち寄っていきましょう。 カーブのところに、払沢の滝への案内板があります。
森林を守りましょう。
森林は木材の生産、水源のかん養、山崩れ等の災害を防ぐほか、 疲れた心や身体をいやし、また野生鳥獣の棲息地となって、 私たちの生活や自然の環境を守るなど、様々な働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのない この大切な森林をみんなで守り育てましょう。
 (東京都労働経済局農林水産部林務課)
村ではゴミの持ち帰り運動を実施しております。 ぜひご協力下さいますようお願い致します。
 (檜原村役場)
2分ほど行くと、払沢の滝入口の看板があるので、そこを右に進んでいきます。
ひのはら陶芸館「やまびこ」や佛沢園や木工房「森のささやき」を過ぎ、沢沿いの道を進んでいきます。 次第に沢との高度差がなくなってきて、やがて沢に着きます。 ここから払沢の滝までは2分ほどです。
遊覧者の各位にお願い
この水流は村民の飲料水となる水源ですから、遊覧者各位は特に 左記の各項を堅くお守り下さい。
一、放尿等をしないで下さい。
一、弁当殻等その他塵芥を捨てないこと。
 (檜原村役場、五日市保健所、本宿水道部)
払沢の滝(ほっさわのたき)
払沢の滝入口から10分ほどで払沢の滝に着きます。 水量も多くて勇壮な滝です。
払沢の滝は日本滝百選に選ばれた美しい滝です。 皆様方のマナーもこの滝の美しさにはじないようお願い致します。
・ゴミは家まで持ち帰りましょう。
・タバコの投げ捨てはやめましょう。
 (檜原村)
流れ落ちる水の飛沫で冷やされた空気が、まるで天然のクーラーのように感じます。 しばらく休んで、火照った体を冷やしていきましょう。 滝のそばに解説板がありましたが、文字がかすれていて、 内容はよく分かりませんでした。
払沢の滝
・・・古くは払子の滝と呼ばれていました。滝の水が流れ落ちるさまが、 僧侶の払子(僧が煩悩を払う用具)を垂れたように見えるので払子の滝がある沢と呼ばれ、 さらに払子の滝沢となり、払沢の滝となりました。・・・
正面に檜原村の山々が広がる道を引き返していきます。
払沢の滝入口の看板の所を右折し、小さな橋を渡って行くと林道にでます。 ここにも関東ふれあいの道の案内板があります。
林道を右折してバス道路と合流した所に、払沢の滝入口バス停があります。 これまでの道標には「北秋川橋バス停」と書かれていました。 これが本名で「払沢の滝入口」は通称なのでしょうか。
払沢の滝入口(ほっさわのたきいりぐち)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)まで、武蔵五日市駅行きバスにて25分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 14:40 15:03 15:20 15:52 17:04 17:50
 日曜 14:50 15:14 16:10 17:01 17:35
待つようなら、800mほど先の本宿役場前バス停まで歩いていくと、バスの便がもう少し増えます。