富士見のみち
散策:2003年07月上旬
【関東ふれあいの道】 富士見のみち (東京都3番コース)
概 要 和田峠から笹尾根(都県境)を辿るみちです。 美しい新緑や鮮やかな黄葉の中から望む富士山の展望はみごとです。
起 点 八王子市 陣馬高原下バス停
終 点 檜原村 上川乗バス停
ルート 陣馬高原下バス停…和田峠…醍醐峠…醍醐丸…連行山…茅丸…生藤山…三国山…熊倉山…浅間峠…上川乗バス停
所要時間 6時間50分
歩いて... 和田峠までは舗装された林道歩きですが、その先からは一転して、 アップダウンのかなりある狭い山道になります。 終点まで売店がないので、水の準備など、しっかりとした山歩きの準備をして臨みましょう。
関連メモ 陣馬山, 生藤山, 醍醐丸, 陣馬山
コース紹介
陣馬高原下(じんばこうげんした)バス停
京王八王子駅から、陣馬高原下行きバスにて50分、 1時間に1本程度の便があります。
 土日曜 7:10 8:10 9:10 10:10 11:10
バスはJR八王子駅(北口)を経由するので、JR八王子駅から乗ってもいいでしょう。 本コースの終点「上川乗バス停」でのバスの便が少ないため、 早起きして、出来れば7:10発、遅くとも8:10発の便には乗りましょう。 バス停の側に、関東ふれあいの道の案内板があるので、 これからのコースを確認しておきましょう。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、 総延長は1,665kmです。東京都八王子市梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、 大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。 美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。 より多くの人々が利用できるよう、10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、 それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。 東京都のルートは、起点の八王子市梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、 奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。 明治の森高尾国立公園、都立高尾陣馬自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を 通って奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
 (環境省・東京都)
鳥のみち
景信山から陣馬山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
富士見のみち
東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、 起伏に富んでいる。生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。
バス停先のY字路を道標に従って右へ曲り、和田峠を目指して行きます。 民家が散在する道を6分ほど進んでいくと、「豪雨・豪雪・地震時は通行止」のゲートがあります。
注意
上野原方面へは幅員が狭く、2t車以上の通行が困難です。
熊出没注意
最近、この附近にて熊の目撃情報が寄せられています。 入山の際には充分注意して下さい。 熊を目撃された方は、至急農林課まで連絡して下さい。
 (八王子市農林課)
砂防ダムを過ぎて更に林道を登っていくと、やがて林道南郷線が左へ分かれていきます。 新ハイキングコースの案内板がありました。 林道から分かれて、別のハイキングコースを通って陣馬山まで行くことができるようです。
林道南郷線
これから先は林業経営のため開設された林道です。 一般車両の通行はご遠慮ください。 止むを得ず乗入れる場合は、次の事項にご注意ください。
1.道幅が狭い
2.急カーブ、急勾配の連続
3.路面未舗装、落石、崩土が多い
4.単車線で交換場所が少ない
 (管理者:東京都林業事務所浅川林務出張所)
山のマナーを守りましょう
1.樹木を傷つけないようにしましょう。
2.山野草の採取は出来ません。
3.動物や昆虫を大切にしましょう。
4.たき火はできません。
5.ゴミは各自が家まで持ち帰りましょう。
 (八王子観光協会)
時々自動車が通過していく林道を進んでいきます。 そばを流れる案下川のせせらぎの音が次第に遠のいていきます。 やがて谷川から離れて、道が大きく蛇行するようになります。 樹木が途切れた所からは、山並み越しに八王子の街が遠くに見えます。
森林を守りましょう
森林は、木材の生産、水源のかん養、山くずれなどの災害を防ぐほか、 疲れた心や身体を癒し、また野生鳥獣の棲息地となって、私達の生活や 自然の環境を守るなど、様々な働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのないこの大切な森林を、 みんなで守り育てましょう。
森林、林業に関するお問い合わせは、 東京都労働経済局農林水産部林務課、 東京都西多摩経済事務所林務課、 東京都南多摩経済事務所林務課まで。
和田峠
陣馬高原下バス停から55分ほどで、和田峠に着きます。 ここには茶店がありますが、この日は休業中でした。 ここにも関東ふれあいの道の案内板があります。 和田峠からコース終点の上川乗バス停まではトイレがないので、ここの簡易トイレを利用しましょう。 この峠を越えていく林道の完成を記念する碑が建っています。
和田林道完成記念碑
和田林道の開設は、神奈川県当局が全額県費負担事業として採択され、 昭和37年5月着工以来6年有余の歳月と1億3千9百万円の巨費を投じて、 延長3253メートル、幅4メートルの産業観光道路として、地域開発に対し 深い理解と地主各位の用地無償提供及び地域住民の熱意等関係者の 協力の結果により、完成されたものである。 これを永く後世に伝え、本道路を愛護し発展の礎となることを願い、ここに碑を建てる。
 (神奈川県)
茶店のベンチで小休憩してから、和田林道の記念碑の左側にある林道醍醐線に入っていきます。 和田峠から三国山までは、東京都と神奈川県の都県境を歩きます。 歩き出して2分ほどで、土の道から舗装された道へ変わった所に、 水源の森林づくりの説明板があり、水源林管理道が左手に分かれていきます。 案内板のすぐ先に、関東ふれあいの道の道標があります。 ここで林道と別れて、狭い山道を醍醐丸へと登っていきます。
かながわ水源森林づくり
森林から流れだす水は、私達だけでなく多くの生き物を育む命の水となっています。 県では、森林を森林所有者や県民のご協力を得ながら、保水機能の高い森林に整備する 「水源の森林づくり」事業を行っています。
1.森林は緑のダム
森林に降った雨は、森林が作り出した柔らかい土にしみ込んで蓄えられ、ゆっくりと時間をかけて徐々に、 しかも絶えず湧き水や沢の水となって流れ出します。森林は、このような働きをすることから、 緑のダムと呼ばれています。
2.水源の森林づくり
「水源の森林づくり」は、私たちの生活に欠かすことのできない良質な水を安定的に確保するため、 水源地域の保水機能の高い100年生以上の巨木林、高い木と低い木からなる複層林、針葉樹と広葉樹が 混じった混交林、そして活力のある広葉樹林に整備していきます。また、「水源の森林づくり」は、 森林ボランティア活動への参加や寄付など、県民の皆さんの参加と協力を戴きながら進めています。
 (神奈川県水源の森林推進室、神奈川森林づくり公社)
神奈川県和田峠水源林管理道
この道路は水源林の管理のために、間伐材を利用して設置したものです。 目的外の利用はしないで下さい。 この管理道に関するお問い合わせは、神奈川県津久井地区行政センター林務部森林保全課まで。
植林地の急な山道を5分ほど登っていくと、緩やかな尾根道になります。
佐ノ川官行造林地
この造林地は、国が市町村有地に植林した大切な森林資源です。 みんなで草木を愛しましょう。
 (東京営林署)
醍醐峠
関東ふれあいの道の道標を2つほど過ぎていくと、やがて醍醐峠です。 和田峠から25分ほどで着きます。 和田バス停・藤野駅への道と、市道山への道が交わる鞍部で、展望は得られません。 ここから醍醐丸までは500mほどです。
醍醐峠から4分ほどで、生藤山へのまき道が分かれていきますが、 道標に従って、醍醐丸を目指して右側の道を登っていきます。
醍醐丸 (標高867m) 八王子市最高峰
まき道との分岐から12分ほどで醍醐丸に着きます。 北側が開けており、ベンチも設置されているので、小休止していきましょう。
桧原南部都自然環境保全地域
この地域は、自然林へ移り変りつつある雑木林が、まとまって残っています。 植物相豊かなこの林は、多くの野生鳥獣の良好な生息地となっています。 この貴重な自然林を将来の世代に引継ぐため、東京都は、土地所有者の御協力を得て、 この地域を保全地域に指定しました。 保全地域は、身近な自然を保護して私達の生活をより豊かにするためのものです。 ハイカーの皆さん!次のことを守りましょう。
・ゴミを捨てない。落ちていたら拾いましょう。
・たき火やたばこの投げ捨てをしない。山火事防止に御協力下さい。
・自然の中の小さな生命を大切にしましょう。
 (東京都多摩環境保全事務所自然保護課)
醍醐丸を後にして、低い笹が生えている道を進んでいきます。 横木の階段を降っていくと、醍醐丸の手前で分かれたまき道が合流します。 大きなクヌギの木のすぐ先に再びまき道が分かれますが、 道標に従って右側の道を登っていきます。
痩せた急な山道を5分ほど登ると、尾根道になります。 尾根道を5分ほど進んでいくと、先ほどのまき道が合流する鞍部に着きます。
自然環境保全地域特別地区
この附近は、保全地域に指定されています。 動植物の保護と自然環境の保全にご協力ください。
 (東京都)
大ゾウリ山
鞍部から更に10分ほどいくと、小さなピークがあります。 そばの木に「大ゾウリ山」と書かれた板が括り付けてありました。
樹木が途切れたところからは、藤野の街が見渡せます。
大ゾウリ山から5分ほどいくと、和田バス停・藤野駅への道との分岐があります。 道標の側には、「山の神」,「奥山の神」と刻まれた石がありました。 小さな石も乗せられていて、信仰の対象なのでしょうか。
小さなアップダウンが続く痩せ気味の尾根道を進んでいきます。 分岐から40分ほどで、少し開けたピークがあります。 シートを広げて休憩している人がいました。 手前は樹木に覆われていますが、何とか展望が得られます。 ここから連行山までは2分ほどです。
連行山 (標高1016m)
連行山は北側が少し開けているだけで、それ程の展望は得られません。 ベンチがいくつか設置されているので、小休止していきましょう。
連行山から4分ほど降っていくと、柏木野バス停への道が右へ分かれていきます。 道標に従い、左手へ2分ほど進んでいくと、道が二手に分かれています。 「まき道」という表示もないので、どちらへ進めばいいのか迷いますが、 いずれもアップダウンの少ない道で、2分ほどで合流します。
合流してさらに5分ほどいくと、生藤山へのまき道が分かれていきます。 道標に従い、茅丸を目指して、右手の道を登っていきます。 かなり急な山道ですが、4分ほどで茅丸の山頂に着きます。
茅丸 (標高1019m)
茅丸の山頂はそれ程広くはありません。 手前の樹木に遮られて、展望も今ひとつです。 東京都コースの中での最高峰ということですが、感慨は今ひとつです。
茅丸の山頂から急坂を降っていきます。 2分ほどで、先ほどのまき道と合流します。 まき道と合流して、なだらかな尾根道を5分ほどいくと、 三国山へのまき道が右手に分かれていきます。 道標に従い、左手の道を登っていきます。 ここもかなり急な登りになりますが、生藤山の山頂までは100mです。
生藤山 (標高990m)
生藤山の山頂もそれ程広くはありませんが、茅丸よりはずっと良い展望が得られます。
山を汚す登山者は、山に登る鹿くなし。
鹿に叱られぬよう、空缶・ゴミ・良心は持ち帰ろうね。
生藤山からの展望をしばしの間、堪能しましょう。
生藤山の山頂から4分ほど降っていくと、先ほどの三国山へのまき道が右手から合流してきます。 そこから更に少しいくと、上岩への分岐があります。 道標に従って、右手の道を登っていくと、2分ほどで三国山の山頂に着きます。
三国山(三国峠)
醍醐丸からのいくつかのピークに比べると、 この三国山の山頂は広さがあります。 ここには関東ふれあいの道の案内板があります。 テーブル2席のほかにベンチもいくつか設置されていて、大休憩するのに丁度いい場所です。
関東ふれあいの道 富士見のみち
このコースは、奥多摩の名山「三頭山」から派生する長い尾根道の一部分をたどるものです。 コース中程の「三国山」は、東京都と神奈川県・山梨県の境が接しているところです。 コース周辺はニホンザル等の野生の生き物が豊富なところで、東京都自然環境保全地域に 指定されている場所もあります。 夏には草深い尾根道も、冬になると雪をいただいた富士山や丹沢・奥多摩・奥秩父の山々の姿を楽しめます。
 (環境省・東京都)
三国山の山頂は遮るものも少なく、かなりの展望が得られます。 空気の澄んだ日には富士山が綺麗に望めるのでしょうが、 この日はモヤっていて全く見えませんでした。
三国山から浅間峠までは、東京都と山梨県の都県境を歩きます。 雑木林の中の尾根道を5分ほど進んでいくと、 軍刀利神社の「奥の院・本殿」と「元社」への分岐がありますが、 「元社」の方向にまっすぐ進んでいきます。
軍刀利神社 元社
分岐から6分ほどで、平らで開けた場所にある軍刀利神社の元社に着きます。 軍刀利神社のある所の南側は開けていて、かなりの展望が得られます。
この地は日本武尊が御休憩所で、軍長等をここに召出され、陪従の諸軍皆到着し、軍を整えた場所です。
又、軍刀利神社には3倉あり、津倉、神倉、熊倉が有ります。
元社より奥の院に至る約300mには古い石段跡が有り、所々に古い石段が残されています。
天然記念物大桂の樹齢は未だ不明で、2本の桂木が抱き合っているので、縁結びの木とも言われています。
軍刀利神社の大祭は、4月19日、10月19日で、山梨、神奈川、東京をはじめ、多くの信者が開運、 交通安全、家内安全、商売繁盛を祈願に拝っています。
軍刀利神社の由来
第12代景行天皇の御代、東方の12道の荒ぶる神、服従しない人達を平らげて来いとの詔による 御東征を成し遂げられた日本武尊が、帰国の途中、率いる兵士を整え、草薙剣を神実として 御親祭された処です。その後、原始祭祀の祭場とし、又永承3年5月、社が創建され、 天文7年7月、北条氏康の軍率の狼藉により社殿が破却されたため、今の奥の院の処に 御遷宮されるまで祭典が続けられた処です。現在此の地は軍刀利神社神奈備の中枢であり、 東京・神奈川・山梨のまほろばであります。
軍刀利神社から尾根道をしばらく進んでいくと、小高いピークがあります。 何という名前なのか標識はありませんでしたが、関東ふれあいの道の道標があります。 南側が開けていて、藤野の街が見渡せます。 ここから熊倉山まで400mです。
南郷都有林
所在地 東京都西多摩郡檜原村南郷
植栽面積 20.00ha(総面積102.13ha)
植栽年度 昭和34年〜昭和36年
植栽樹種 すぎ・ひのき
注意 この森林は都行造林地です。許可なく林内の立入及び林産物の採取等の行為は出来ません。
 (東京都西多摩軍経済事務所林務課)
熊倉山 (標高966m)
軍刀利神社から15分ほどで熊倉山に着きます。 ベンチもいくつか設置されています。
熊倉山の山頂は広くありませんが南側が開けていて、かなりの展望が得られます。
熊倉山から尾根道を4分ほど行くと、 道にはみ出すように大きな木があります。 その根元にはキノコが生え、そばには道祖神と山之神社の石碑がありました。
栗坂峠
さらに雑木林の中の尾根道を進んでいと、熊倉山から40分ほどで栗坂峠に着きます。 「栗坂峠」と書かれた小さな板が木の枝に架けられていました。 ここから7分ほど行くと、浅間峠に着きます。
浅間峠
浅間峠では、十字に道が交差しています。 左は日原バス停・上野原駅への道、正面は槇寄山・三頭山への道、 右は上川乗バス停への道になります。 東屋もあるので、しばらく休憩して行きましょう。 関東ふれあいの道の案内板も設置されています。
あなたは、美しい山を守る人? 汚れた山を作る人?
空き缶・ゴミ・良心は持ちかえってね。
山の救急事故を防ごう。
 (秋川消防署、秋川地区災害防止協会)
浅間峠からは、上川乗バス停を目指して山道を降っていきます。 雑木林から次第に植林帯の中を行くようになります。 40分ほど降っていくと、やがてせせらぎに架かる木橋があります。 この橋を渡ると間もなく車道に出ます。
車道を右方向に降っていくと民家が見えてきます。 さらに道なりに降っていき、南秋川橋を渡った所の信号を右折していくと、 上川乗バス停はすぐそこです。
上川乗(かみかわのり)バス停
武蔵五日市駅(JR五日市線)まで、武蔵五日市駅行きバスにて50分、 バスの便が少ないので、事前に確認しておきましょう。
 土曜 13:36 14:45 15:59 17:23 17:48 19:32 20:03
 日曜 13:45 15:29 16:17 17:44 19:10 20:04
バス停の近くにトイレはありますが、売店や自動販売機はありません。