鳥のみち
散策:2003年06月下旬
【関東ふれあいの道】 鳥のみち (東京都2番コース)
概 要 東海自然歩道の起点から高尾山を経て陣場山に至るみちです。 景信山から陣場山に至る周辺一帯は生息する鳥の種類も多く、 運が良ければ、夏にはオオルリが見られます。
起 点 八王子市 高尾山口駅
終 点 八王子市 陣馬高原下バス停
ルート 高尾山口駅…薬王院…高尾山…一丁平…小仏城山…小仏峠…景信山…明王峠…奈良子峠…陣馬山…和田峠…陣馬高原下バス停
所要時間 8時間10分
歩いて... 薬王院までの坂道はかなり急ですが、その後は比較的なだらかな道が続きます。 距離は長めですが息が切れることもなく、広い尾根道の快適な散策ができます。 山頂からの素晴らしい眺望も楽しみです。
関連メモ 北高尾山稜, 木下沢林道, 陣馬山, 小仏城山, 小仏城山, 景信山, 高尾山, 堂所山, 小仏城山, 小仏城山, 高尾山,
高尾山, 景信山, 陣馬山, 高尾山, 小仏城山, 景信山
コース紹介
高尾山口(たかおさんぐち)駅
高尾山口駅(京王高尾線)から、ケーブルカー清滝駅の方向へ歩いていきます。
解説
高尾山は標高600mほどの山である。昔から信仰上、政治的また軍事的に庇護され、 明治には皇室御料林として保護されてきたため、自然林の趣をそのまま残し、 動植物の宝庫となっている。特に植物は、暖地性のものから寒地性のものまでと広く、 日本の全植物の約1/4にあたる1600種あまりがみられる。昭和25年(1950)都立高尾陣馬自然公園に、 そして昭和42年(1967)には明治百年の記念事業として明治の森高尾国定公園に定められた。 昭和45年(1970)には大阪府箕面市までの東海自然歩道の起点として整備され、 また現在は関東ふれあいの道ともつながり広域のハイキングの出発点となっている。 高尾山は関東屈指の修験道の道場としても有名で、山頂近くにある古刹薬王院には 多くの修験者や参拝者が訪れている。
小川沿いに進み、小さな橋を渡っていくと、正面に「高尾山薬王院」の標柱が見えてきます。 左手はケーブルカー清滝駅で、関東ふれあいの道は右手のコンクリートの道を登っていきます。 歩き始めた所に東海自然歩道起点の標柱が立っています。
東海自然歩道 起点
東海自然歩道は、「明治の森高尾国定公園」と、大阪の「明治の森箕面国定公園」を結ぶ、 緑豊かな自然と貴重な歴史を伝える文化財をたずね、心身の健康と安らぎを与える 全長1,342.7kmの長距離自然歩道です。
 (東京都多摩環境事務所、環境庁、東京都)
少し先には自動車止めの柵があり、高尾山自然休養林の大きな標識が立っています。
ようこそ高尾山国有林へ
林野庁・関東森林管理局は高尾山国有林(452ha)を自然休養林に指定し、 皆様の保健休養の場として利用戴いております。
注意 自動車運行禁止時間
平日 午前9:30〜午後3:00
日・祭日 午前9:00〜午後5:00
通行許可証のない車は一切通行を禁止する。
 (高尾警察署)
緑に包まれた道を登っていきます。 かなり急な坂道なので速く歩くと息が切れます。 城見台を過ぎエコーリフト山上駅を過ぎると、坂道も終わりです。 ケーブルカー高尾山駅の前にはベンチが設置されていて、見晴らしもいいので、 ちょっと休憩して呼吸を整えていきましょう。
高尾山からのお願い
・自動車の乗り入れは禁止されています。
・草木を摘んだり、虫をつかまえるのはやめましょう。
・ゴミは各自で持ち帰りましょう。
 (東京都高尾自然公園管理センター)
売店や、イベント案内所になっているログハウスがある「かすみ台」を過ぎ、 改修工事で休園中の猿園・野草園の入口を過ぎていくと、「たこ杉」があります。
市指定天然記念物 たこ杉
高さ37m、目通り幹囲約6m、樹齢およそ450年の大杉で、 高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。 「蛸杉」とは、「昔参道開削の際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから、 伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に曲折した」との伝説と、 その根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。
 (八王子市教育委員会)
たこ杉を過ぎると薬王院の山門があります。 山門をくぐった所に神変堂があります。
神変堂
神変大菩薩は、又の名を役の小角或は役の行者と申され、奈良時代の山岳行者であります。 後世、修験道(山伏)の開祖と崇められております。役の行者は、日本全国の霊山・霊場に 修行して、数々の不思議な御霊験を残されましたが、ここ高尾山においても、 諸願成就の御誓願をたてられて、このお堂に安置され、多くの御信徒の信仰をあつめております。 御法号は「南無神変大菩薩」とお唱えします。
 (高尾山)
妙童鬼・善童鬼
こちらに並ぶ二匹の鬼の像は、むかって右側が前鬼(妙童鬼)、左側に後鬼(善童鬼)といいます。 その昔、赤目と黄口という鬼の夫婦が現われて、村の子供をさらっていきました。 村人に相談された役行者(神変大菩薩)はたちまちに山奥の鬼の住処を探すと、 反対に鬼の子供を一匹隠してしまいました。それに気付いた鬼の夫婦は、怒って役行者に 襲いかかりますが、役行者の験力にかなう筈がありません。たちまちに降参した鬼の夫婦は、 心を悔い改めて人の為に尽くす心を持つのを条件に、子供を返してもらい、 そのまま役行者の従者として仕えるのを誓いました。 赤目は前鬼(妙童鬼)となり、水瓶を持ち役行者の山中修行にはかかせない水を汲み、 黄口は後鬼(善童鬼)となり、背中に笈を担ぎ手には斧を持ち役行者が修行する道を切り開き、 薪を切り役行者に尽くすのです。この前鬼・後鬼の像は、自分の為ではなく、まず先に 人々の救済、そして幸せを願うという心、すなわち菩提心を表わすと共に、 人につくし許しあい信じあう仏の慈悲を象徴する姿でございます。
 (大本山高尾山薬王院蔵書)
高尾山略記
開創 当山は天平16年(1200有余年前)、行基菩薩が聖武天皇の勅願を奉じ、東国鎮護の総祈祷寺として開山された。
中興 今から600年前、俊源大徳がこれを中興し、併せて飯縄大権現を祀かかい修験道の根本道場とした。
宗派 現在は新義真言宗智山派に所属する大本山であり、高尾山薬王院有喜寺と称する関東三山の一つである。
お護摩 お護摩の火は智慧の火であり、護摩木は煩悩をあらわし、この火を通じて全てのものを清浄にし、 御本尊の無限の力と信ずる者の力が一体となるとき、「お護摩の功徳」が生ずる。
杉苗の奉納 当山を信仰する人々が御本尊に祈願をこめる時、また、祈願成就の御礼に奉納下さるわけで、 大自然林の育成に力添えすることである。
坊入りについて 遠来の御信徒、ご講中参拝団並びに一般のご信徒の方々に、 精進料理をご接待いたします。詳しくは本坊にてお尋ね下さい。
 (高尾山薬王院)
両側に赤い灯篭が並ぶゆるやかな坂道を進んでいくと、「南無飯縄大権現」の標柱があります。 左手には「百八段の石の階段」があります。 ふれあいの道は、右側の道を進んでいきます。
百八段の石の階段
この石段は百八段あります。百八とは人間の限りない悩みや苦しみの心を意味するものです。 御本尊の加護により、かかる苦しみ悩みを踏み越えて心身健康に安心立命の境地に 到達することが出来ますよう、この石段を力強くお登り下さい。
 (大本山高尾山薬王院)
高尾山自然休養林
高尾山国有林は、国民の保健及び休養の用に供するために、 昭和52年3月30日に、レクリエーションの森に指定された森です。 入林にあたっては自然を大切に、ゴミは持ち帰りましょう。
 (東京神奈川森林管理局)
高尾鳥獣特別保護地区
この高尾山国有林では古くから自然の保護がなされてきたので、 野鳥・小動物・昆虫等が多いことで知られています。 国ではこれら野鳥類の保護と繁殖をはかるため、鳥獣特別保護地区を設けて、 鳥やけものを捕らえることを禁止し、また鳥たちの好きな食べ物と棲家を用意しています。 近くにある食餌木(鳥の餌になる実のなる木)、巣箱のほか、給餌台・バードバス (鳥の水浴場)も設けられております。この付近にはシジュウカラ・オナガ・メジロが 多く住んでいます。
 (関東森林管理局)
高尾山の杉並木
この巨大なる杉並木は、昭和34年と同41年の2回の台風災害により、その数は大変少なくなりました。 しかし、現存する杉のうち、大きなものは目通り4〜5米もあり、樹齢は壱千年ともいわれ、 東京都内では他に例のない杉並木といわれております。
都天然記念物 高尾山のスギ並木
高尾山薬王院境内に接する参道に植えられたこのスギ並木は、参道下にある巨杉とともに、 都内ではまれに見るもので、その数およそ十数本ある。 昭和41年9月24日に襲った台風26号によってかなりの被害を受けたが、 青梅市の御岳神社参道のスギ並木よりも巨樹がそろっている。 このスギ並木の中での巨樹は、目通りが幹囲約7m、高さ約45mに達している。 なお、すでに老杉であるため、根もとに近いところが空洞化しているものもある。
お杉苗の御奉納について
古来より高尾山信仰の特色として、お杉苗のご奉納があります。 これは信徒の方々が御本尊に御祈願をなされ、その願い事が成就した御礼詣りの時に、 お山へ御杉苗料を奉納されます。 当寺はこの浄財をもって山林の護持に勤めて参りました。 人々の篤い信仰心と温い愛情の蓄積の賜ものとして、樹齢千年に及ぶ大樹もございます。 ご来山の皆様方にこの大自然保護につきまして深い御理解と御協力を御願い申し上げます。
 (高尾山)
天狗の腰掛け杉
高尾山に住むと伝えられる「天狗様」が腰掛けて物見をしてござると語り伝えられるのがこの大杉。 天狗様は高尾山の精霊とも言うべき存在で、御本尊飯縄大権現の信仰の霊域を護るため、 この大杉の高みの枝に腰掛けて登山参詣の人々を見守ってござる、と云うのである。 天狗様は高尾山の生きとし生ける物を代表する正義の味方。それを宿す御霊木である樹齢700年以上と 言われる注連縄の懸けられた杉の木を大切に守ってゆきたい。
 (高尾山薬王院、高尾山武相講)
四天王が安置されている山門や仁王門をくぐっていきます。
四天王像
広目天 軸と筆とを手にもって 澄んだまなざしさしむける 広く見る目でしっかりと 大きな社会を守ります
多聞天 宝塔槍を手にもって すなおに耳をかたむける 福徳たちまち集って 豊かな社会を守ります
持国天 よろいかぶとに身をかため するどい独鈷を光らせる 心の悪魔をうちくだき 清らかな社会を守ります
増長天 剣を手にして勇ましく 無数の鬼をこらしめる おごれる心をうちのめし 安らかな社会を守ります
仁王門
三間一戸八脚門、一重、寄棟造り。 間口の寸法は3.63m、奥行2.72mある。 高尾山不動堂(薬王院奥の院)が寛永年間の建築であり、 鐘楼にかける銅鐘が寛永9年(1632)の鋳造であることから、 この門も大体、江戸初期の創建と考えられる。 昭和34年の伊勢湾台風により破損を受け復元した。 仁王像を安置してあり、その胎内収蔵木礼銘に 「告貞亨元甲子年六月吉祥日、奉再営仁王当山本尊薬師堂、 延宝5年11月晦日煙焼、其時・・・」とある。
 (東京都教育委員会)
薬王院
高尾山では、飯縄大権現様を御本尊として、毎日大本堂でお護摩修行をしております。 お護摩は、高尾山の最も大切な儀式で、御宝前に護摩壇を設け、供物・護摩木を焼いた火焔・ 煙りを天上世界に捧げ、皆様のさまざまなお願い事を祈願する真言密教の秘法であります。 飯縄大権現様の智慧の火によって、煩悩(苦の源)を焼き尽くし、円満な悟りを体現することを 目的にしています。
つもり違い十ヵ条
一、高いつもりで低いのは 教養
二、低いつもりで高いのは 気位
三、深いつもりで浅いのは 知恵
四、浅いつもりで深いのは
五、厚いつもりで薄いのは 人情
六、薄いつもりで厚いのは 面の皮
七、強いつもりで弱いのは 根性
八、弱いつもりで強いのは
九、多いつもりで少ないのは 分別
十、少ないつもりで多いのは 無駄
本堂先の石段を登り、薬王院飯縄権現堂、高尾山奥の院不動堂を過ぎていき、 裏門から薬王院を出ると、道には木板が敷きつめらていました。 やがて土の道になり、数分進んでいくと、日影バス停まで続く「いろはの森」への分岐がありますが、 高尾山を目指して左手へいきます。
いろはの森
この森林には「いろは」48文字をそれぞれ頭文字とする樹木を選んで表示してあります。 中には、昔から愛されている地方名で示したものもあります。 選んだ樹木の大部分は高尾山に自生しているものです。 きれいな花の咲く木、赤い実のなる木、常緑の木、落葉する木、太い木、細い木など、 様々なものがあります。 皆さん、「いろはの森」で森林浴を楽しみながら、48種類の樹木と友達になって下さい。(行程:約60分)
 (関東森林管理局、高尾森林センター)
しばらく広い道を進んでいくと、高尾山を取り巻いている自然研究路5号路が横切っています。 ここから山頂までは2分ほどです。
高尾山を歩くみなさまへ
高尾山一帯は、国定公園の特別地域に指定されています。 自然公園を維持するため、お願い事がたくさんあります。 ご協力をお願いします。
ゴミ持ち帰り運動実施中。生ゴミも動植物に悪い影響を及ぼします。
歩道や広場以外には入らないでください。山頂周辺は植生復元運動を行っています。
動植物はもちろん落ち葉や枯れ枝もたいせつに。すべてのものが自然界の一員です。
キャンプ(テント張り)は禁止です。(キャンプ指定地を除く)
たき火禁止です。コンロ等を使用する際には、火元に注意してください。
その他、施設利用上、制限させていただく事があります。
 (高尾自然公園管理センター)
高尾山
高尾山頂はとても広く、茶店などもいくつかあります。 ケーブルカーで気軽に登ってくることもでき、休日には多くの人で賑わっています。 山頂の十三州大見晴台からは、八王子の街並みが一望できます。 自然に親しみ自然と人とのルールを学ぶための施設「高尾ビジターセンター」もあります。
緑とふれあう高尾山
東京の都心から西へ約50kmに位置し、東京都八王子市高尾山とその周辺には、 約1200haの国有林があり、東京か縄が森林組合が管理しています。 高尾山国有林は、モミや広葉樹の天然林と、スギ・ヒノキの人工林がほどよく調和した 森林のため、この地域の国有林をレクリエーションの森として、森林との「ふれあい」の場を みなさんに提供しています。 四季を通じて、自然に親しみながら、森林浴・バードウォッチング・自然観察・ハイキングなどを 楽しんでいただき、一般の方々に広く利用されています。 また、自然環境の保全、水資源の涵養など、森林のもつ様々な機能が充分発揮できるよう、 それぞれの森林の特徴に合せた管理を行っています。 なお、高尾山は明治の森高尾国定公園と、都立高尾陣場自然公園に指定されています。
 (林野庁、関東森林管理局)
「高尾山頂」の標識のところから右手に降っていきます。 やがて石段になり、自然研究路5号路と交わります。
もみじ台
「これより奥高尾」の道標を過ぎていくと、やがてもみじ台に着きます。
広い尾根道を進んでいきます。 周囲には樹木が生い茂って見晴らしはよくないのですが、 途中で、樹木が途切れて見晴らしのいい所がありました。
さらに快適な尾根道を進んでいくと、大垂水峠への分岐があります。 道標に従い、正面の一丁平への道を進みます。
大垂水歩道
この道では、私たちになじみ深い杉や桧の整然とした人工林が見られます。 人工林は天然林と異なり、人の手によって育てられた苗木が植えられます。 その後、数十年に渡る長い年月の間、自然の力と人間の知恵との調和によって、 立派な森林が造り上げられるのです。 この道筋では、次の造林地が見られます。
・カラマツ、けやき造林地
・明治百年記念造林地
・すぎ、ひのき人工林
 (関東森林管理局)
一丁平
高尾山から30分ほど歩くと、道が広がって一丁平に到着します。 ここにはベンチやトイレが設置されています。
明治の森高尾国定公園
この公園は国の明治100年記念事業の一つとして、東京都八王子市郊外の 高尾山麓から高尾山頂大見晴、一丁平、小仏城山にかけての標高600メートル程度の 山稜部一体で、高尾山国有林を中心として指定されたものです。 高尾山は古寺薬王院の寺領時代からの、もみ、あかまつ、かや、すぎ、ぶな、かし、 などの針広混交の高齢巨木の自然林を構成して、東京近郊ではまれにみる自然状態を保有している。
  (林野庁、東京都)
高尾山
高尾山は、奈良時代の昔から信仰の山として、その後も江戸時代の幕府直轄、明治以後の御料林、 そして戦後の国有林と、さまざまな形で森林が保護されてきました。 さらに昭和25年には、高尾山、陣場山を中心とした美しい景観を守り、広く都民に利用してもらうために、 都立高尾陣場自然公園としての指定を受けました。その後、昭和42年には、明治100年を記念して、 高尾山を中心とした地域が明治の森高尾国定公園に指定され、今日に至っています。
高尾山の森林は、南斜面に多く残るカシ林、北斜面上部のイヌブナ林、尾根筋のモミの林などの自然林と、 コナラ・クヌギなどの雑木林、スギ・ヒノキの植林もあります。そして、この変化に富んだ森林の それぞれの環境に応じて1200種類近くの植物が生育し、ムササビ、タヌキをはじめとした25種類以上の 哺乳類、その他たくさんの動物がすんでいます。
この高尾山には、自然を観察し、皆さんに自然に親しんでいただくために、自然研究路をはじめとする 遊歩道がいくつも整備してあります。いろいろなコースを歩いてみて、林の様子の違いや生き物などを 比べてみると、きっとたくさんの発見やおどろきがあることでしょう。
 (東京都高尾自然公園管理センター)
・みんなの広場です。
・なかよくきれいにつかいましょう。
・ごみは家まで持ち帰りましょう。
 (林野庁・関東森林管理局・高尾森林センター)
ベンチを後にしていくと小高いピークがあり、大垂水峠からの道が左から合流します。
東海自然歩道
一丁平から小仏城山までの歩道の両側は、山ザクラの並木となっていて、 花の季節にはすばらしい眺めとなります。また、この付近は小鳥の声が よく聞かれるところです。
一丁平歩道
この道は、大垂水峠に降る近道です。尾根筋の防火線を利用して作った道なので、 傾斜がやや急になっています。防火線は、尾根などを利用して一定の巾で林と林とを区切り、 山火事の延焼を防ぎ、消火活動を便利にするために設けられています。 山火事は、たばこの火や、たき火の不始末から起きる場合が多く、 毎年40%以上の件数を占めています。山火事を起こさないようこ協力ください。  (関東森林管理局)
更にいくと二分岐があります。「城山山頂近道」を示す左方向へ進んでいきます。 やがて左から関東ふれあいの道「湖のみち」が合流します。 「高尾山国有林」の大きな道標や「湖のみち」の説明板があります。 ここから小仏城山の山頂までは100mほどです。
小仏城山 (標高670m)
山頂が東京都と神奈川県の境界で、東京都側は明治の森高尾国定公園、 神奈川県側は県立陣場相模湖自然公園であり、東海自然歩道の神奈川県内66.7kmの 基点となっています。神奈川県内コースは東海自然歩道全コースを通じて、 もっともけわしい所とされていますが、広大な景観やさわやかな小鳥のさえずりなど 自然の姿が歩く途中で充分堪能できるでしょう。 また、歩道の土地周辺の樹木等はすべて個人の所有する財産であり、 これらを善意により無償で利用させて頂いておりますので、樹木等を損傷させたり、 タバコの不始末による火災発生のないよう注意して利用して下さい。
 (神奈川県)
城山の山頂はとても広く、売店や多くのベンチがあり、大休憩するのにはいい所です。
関東ふれあいの道 鳥のみち
このコースは景信山・明王峠・陣馬山と尾根道をたどり、 和田峠にくだって陣馬高原下バス停まで歩きます。 高尾山からの縦走路として四季を通じて利用者も多く、 奥多摩・丹沢・道志方面の眺望にすぐれています。 また、雑木林から杉・桧の植林地まで植生の変化に富んでいるため、 生息する野鳥の種類も多く、四季折々にその姿・鳴き声が楽しめます。
 (環境庁・東京都)
小仏城山からは植林地を歩いていきます。 陣馬山までのこの尾根道は東京都と神奈川県の都県境になっています。
ここから明治の森高尾国定公園です
国定公園は優れた自然の風景地の保護と利用をはかるため、 環境庁長官が、関係都道府県の申出により指定するものです。 この公園は、明治100年記念事業の一つとして昭和42年12月に、 約770haが指定されました。 高尾山国有林や、古刹薬王院の社寺林には、大杉並木や、 モミ・ブナ・カシ等の針葉樹と広葉樹が混在した高令巨木の自然林があり、 東京近郊ではまれに見る自然状態を保有しています。 公園内の自然は、自然公園法により保護されています。
 (東京都多摩環境事務所)
小仏峠 (標高560m)
さらに進んでいくと休業中の茶店があり、その前にはベンチが設置されています。 そこから3分ほどで小仏峠に着きます。 鞍部にある小仏峠では、裏高尾から相模湖へ抜ける「旧甲州街道」が交わっています。 以前には関所が設置されていたようですが、今ではハイカー以外は行き交う人もなく、すっかり寂れています。 茶店も2軒ありますが、この時はすべて休業中でした。 散策路が茶店の中を通っており、昔の関所を偲ばせる雰囲気があります。
神奈川県の自然公園
自然公園は、すぐれた自然の風景地を保護するとともに、その利用を通じて国民の保健・休養・教化に 役立てることを目的に指定されています。 ここけんりつ陣馬相模湖自然公園は、富士箱根伊豆国立公園箱根地区を始めとして、丹沢大山国定公園、 県立丹沢大山自然公園、県立真鶴半島自然公園、県立奥湯河原自然公園についで、県内6番目に 指定された自然公園です。
 (神奈川県)
小仏峠のお地蔵様
このお地蔵様は、昔この地に関所があった頃、道行く人の安全を願って建てられたものです。 200余年を経て修復されました。右側は同年代の庚申様です。 時代は変わってもお地蔵様はいつも此の地に立って道行く人の安全を守って呉れています。 合掌
(お地蔵様の管理と供養は関係有志と小仏茶屋主の奉仕によって行われています)
お地蔵様の脇を通って、景信山を目指して進んでいきます。 しっかりとした歩きやすい道が続きます。 樹木が途切れたところからは、眼下に相模湖町が見渡せます。
景信山 (標高727m)
景信山にも茶店が2軒あります。 景信山の山頂は全体としてはかなり広いのですが、少し起伏があったり樹木が生えていたりして、 1ヶ所から360度見渡せるという訳ではないので、広いという印象はそれほど受けません。 しかし各方角には開けていて、すばらしい展望が得られます。
景信山を後にして、尾根道を進んでいきます。 広くてよく踏まれていて歩きやすい道が続きます。
夏鳥
春から初夏にかけて日本に渡ってきて子を育て秋に去ってゆく鳥を夏鳥と呼んでいます。 夏鳥にはすばらしい名歌手がそろっており、夜明け頃に訪れると空が白みはじめると共に 森の奥から谷間から湧き上がってくる小鳥達のコーラスに圧倒されます。
やがて堂所山への分岐があります。 案内図に従って、堂所山のまき道になっている左側の道を進んでいきます。
お願い
当番地は、水源かん養保安林であり、また保健保安林指定予定地であるため、 ハイキングコースに沿って境界測量杭が入っています。 現在、東京都で手続き中なので、破損しないようお願いします。
 (東京都南多摩経済事務所、八王子市上恩方町案下共有林)
底沢峠
底沢・千木良方面と陣馬高原下方面への道が交わっており、石標も立っています。 道標にバスの出発時刻が書かれていましたが、現在の時刻表とは若干違っているようです。
保健保安林
森林の緑は、安らぎを与えてくれます。 森林は、汚れた空気をきれいにし、森林浴などの森林レクレーションの場を提供してくれます。 このような森林の働きを発揮させるため、指定されているのが保健保安林です。 みんなの森林を大切に守るため、火の始末に気をつけましょう。
 (東京都林務課)
明王峠
底沢峠から7分ほどで明王峠に着きます。 茶店が1軒あり、朗らかなおばさんが迎えてくれます。 明王峠は南側が開けていて、相模の街や山々が見渡せます。
(この明王峠は藤野町十五名山に選定されていて、今ではその旨の標柱が立っているようです)
・美しい町、一人ひとりの捨てない心。
・持ち帰りましょう。ここにくずかごはありません。
・今捨てたわずかなゴミが山となる。
・今捨てたあなたのゴミが山となる。
 (相模湖町役場)
奈良子峠
明王峠から7分ほど尾根道をいくと、奈良子峠に着きます。 山道が続いているだけで、展望は得られません。
あなたは、山と恋人を愛する人? 山と良心を汚す人?
ゴミも恋人も捨てないでね
奈良子峠からもよく踏まれた広い道が続きます。 やがて、「陣馬高原山の家」への分岐があります。 ここから「陣馬高原山の家」までは300mとのことですが、 直進して陣馬山頂を目指します。歩程400m・8分ほどで着きます。
カラ類の群
冬枯れの雑木林を歩いていると、カサコソと小さな音をたてながらゆっくりと移動してゆく 鳥の群によく出あいます。よく見てみると、たいがいは数種類の鳥を見分けられます。 カラ類の混群です。春夏の繁殖期には別々に行動していたシジュウカラ・ヒガラ・ヤマガラ・ コガラ・エナガ等のカラ類に、ときにはメジロ・ウグイス・コゲラ等も加わって、 一緒に行動するようになるのです。
陣馬山 (標高857m)
道が次第に広がってくると、間もなく陣馬山の頂上に着きます。 陣馬山の山頂からは、遮るものが何もない360度の大パノラマが広がります。 茶店も3軒ほどあるので、ゆっくりと本コース最後の展望を満喫しましょう。 関東ふれあいの道の案内板もあります。
陣馬山について
陣馬山は、東は東京都八王子市上恩方町、西は神奈川県藤野町佐野川字和田峠、 南は同町沢井字陣馬に接し、標高857メートルで、山頂には三等三角点があります。 陣馬山の名は、戦国時代に北条氏と武田氏が対陣したことから、陣張山と言われたものが、 後に陣馬(陣場)と呼ばれるようになったと伝えられています。 天正年間には、甲斐武田氏の狼煙台があったとのことです。 360度、まさに十三州の眺望は、昔から展望の山として有名です。 頂上附近はカヤを主とした草原で、子供や高齢者でも登れ、交通の便も良く、 都心から手軽に日帰りできるハイキングコースとして、親しまれている山です。
関東ふれあいの道
関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、 総延長は1,665kmです。東京都八王子市梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、 大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。 美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。 より多くの人々が利用できるよう、10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、 それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。
東京都のルートは、起点の八王子市梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、 奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。 明治の森高尾国立公園、都立高尾陣馬自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を 通って奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
 (環境省・東京都)
陣馬山から良く晴れた日に見える主な山々
南から西へ360度順に、房総半島・三浦半島・江ノ島・仏果山・大山・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・大室山・ 道志山塊・富士山・三ッ峠・南アルプスの赤石岳と悪沢岳・滝子山・小金沢山・大菩薩峠と大菩薩嶺・ 奥秩父の金峰山・北奥千丈岳・国師岳・三頭山・生藤山・鷹ノ巣山・御前山・大岳山・尾瀬の至仏山・ 燧岳・日光白根山・男体山・女峰山・赤薙山・筑波山・東京都内・横浜市内等が見えます。
 (神奈川県自然環境保全センター、藤野町役場)
陣馬山からのすばらしい眺望を満喫したら、和田峠を目指して下山します。 「陣馬高原山の家」経由の道が右方向にありますが、今回はまっすぐに和田峠への道を降ります。
和田峠への道は、かなり急な横木の階段が続きます。 森の中を降っていくだけで展望も得られないので、 「陣馬高原山の家」経由の道を選んだ方がいいかも知れません。
佐ノ川官行造林地
この造林地は国が市町村有地に植林した大切な森林資源です。 みんなで草木を愛しましょう。
 (東京営林署)
和田峠
陣馬山頂から15分ほど急な山道を降っていくと、視界が開けて和田峠に着きます。 和田峠には、東京都と神奈川県の境の山塊を車で通行できる数少ない林道が通っており、 この林道完成の碑も建っています。
和田林道完成記念碑
和田林道の開設は、神奈川県当局が全額県費負担事業として採択され、 昭和37年5月着工以来6年有余の歳月と1億3千9百万円の巨費を投じて、 延長3253メートル、幅4メートルの産業観光道路として、地域開発に対し 深い理解と地主各位の用地無償提供及び地域住民の熱意等関係者の 協力の結果により、完成されたものである。 これを永く後世に伝え、本道路を愛護し発展の礎となることを願い、ここに碑を建てる。
 (神奈川県)
和田峠からは舗装された林道を降っていきます。 沿道にゴミ投棄禁止の看板が立ち並んでいました。 不法投棄が後を絶たないのでしょうか。 そばを流れる案下川のせせらぎの音が次第に大きくなってきます。
森林を守りましょう
森林は、木材の生産、水源のかん養、山くずれなどの災害を防ぐほか、 疲れた心や身体を癒し、また野生鳥獣の棲息地となって、私達の生活や 自然の環境を守るなど、様々な働きをしています。 山村の人達にとっても、都会の人達にとってもかけがえのないこの大切な森林を、 みんなで守り育てましょう。
森林、林業に関するお問い合わせは、 東京都労働経済局農林水産部林務課、 東京都西多摩経済事務所林務課、 東京都南多摩経済事務所林務課まで。
「豪雨・豪雪・地震時は通行止」のゲートをくぐっていくと、やがて民家の中を行くようになります。 小さな橋を渡った所のT字路を左へ曲がると、陣馬高原下バス停はすぐそこです。 和田峠から45分ほどで着きます。 ここにも関東ふれあいの道の案内板があります。
鳥のみち
景信山から陣馬山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
富士見のみち
東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、 起伏に富んでいる。生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。
陣馬高原下(じんばこうげんした)バス停
JR八王子駅や京王八王子駅まで、八王子駅北口経由京王八王子駅行きバスにて50分、 1時間に1本程度の便があります。