鎌倉山
散策:2003年03月下旬
【里山散歩】 鎌倉山
概 要 鎌倉山は鎌倉市街地の西側にあり、桜で有名なところです。 丘陵が複雑に入り組み、谷戸が多いことでも知られています。 今でも周辺には僅かに里山風景が残っています。
起 点 鎌倉市 湘南深沢駅
終 点 鎌倉市 極楽寺駅
ルート 湘南深沢駅…三嶋神社…夫婦池…竹の子広場…鎌倉山…極楽寺…極楽寺駅
所要時間 2時間10分
歩いて... 宅地化の波の押されて、里山風景も残り僅かになっています。 ここを訪れるのは、桜が見頃になる春がいいでしょう。
関連メモ 極楽寺切通, 源氏山公園, 夫婦池公園, 鎌倉広町緑地
コース紹介
湘南深沢(しょうなんふかさわ)駅
大船駅(JR東海道線)から、湘南モノレールで5分、 1時間に8本程度の便があります。
県道32号を渡って笛田地区に入ります。 カーショップSUBARUや湘南記念病院を過ぎていくと、 宅地化の波に押されながらも、僅かに田畑が残っています。
わら屋根の民家がありました。 一昔前まではもっと多くあったのでしょうが、今回はこの1軒しか見かけませんでした。 コンクリートやレンガの今風の家よりも、木と紙と土でできた日本古来の家の方が温もりを感じます。
私の実家もわら屋根の家でした。 引き戸をくぐって土間に入ると、ひんやりとしていました。 縁側に祖母と座り、よく日向ぼっこをしたものです。 前の山の笹藪にはオオカミがいるので行ってはダメだと聞かされたことを思い出します。 子供のことなので素直に信じていましたが、今になって思うと、 オオカミはずっと前に絶滅していたはずなのです。 崩れたりして危険だから近寄るなということだったのでしょう。
殆どの犬は見知らぬ人には吠えて威嚇してきますが、 この犬はすっかり鈍ってしまったのでしょうか、 寝そべったまま、ちょっと顔を向けるだけでした。 犬もみんなこうだと有難いのですが、 近くを通りかかっただけで吠え立ててくるのは勘弁してほしいものです。
鎌倉観光いちご園
イチゴやトマトの直売所がありました。 野菜等の直売所は郊外に行くとよく見かけますが、 都市部に近い鎌倉でもあるものですね。
いちご狩り
  日曜日開園 1/5〜5/末日 AM10:00〜PM3:00頃まで
ミニとまと摘み
  土曜日開園
  日曜日はいちご狩りが終了次第開園します。
  10名以上のグループは平日でも出来ます。(要予約)
あそびにきてね!
笹竹を綺麗に剪定して生垣にしている家がありました。 常緑の低木を単に並べて囲いにしているのはよく見かけますが、 壁みたいに形が整えられた竹の生垣は珍しいです。 手入れが大変かも知れませんが、 コンクリートブロックの塀よりもずっと趣きも温かみもあるように思います。
三嶋神社
鳥居をくぐって石段を登り、更に鳥居をくぐって石段を登っていくと、三嶋神社がありました。 かなり歴史がある神社のように思えました。 この地区の鎮守として祀られているのでしょうか。
夫婦池
背の高い笹で覆われた幅数メートルの道を挟んで2つの池がありました。 池の手前には観察用の木道がありますが、老朽化のため今は閉鎖されています。 池に流れ込んだり出ていく川は見当たりません。 釣りをしている人を数人見かけましたが、釣れるのでしょうか?
私の故郷にもこの数倍ほどの広さの池がありました。 幅数メートルの川が流れ、周りには水田もあり、この池よりは見通しのいい所でした。 子供の頃、木で骨組みを作り、外側をベニヤ板で葺き、 その上からコールタールを塗って防水処理を施した(つもりの)舟を作って 池に浮かべ、対岸まで漕いで行ったことがありました。 子供の作った物なので、少し沖まで出たら水が入ってきてしまい、 沈没寸前のところで何とか対岸までたどり着いたというハラハラする体験でした。
竹の子広場
広場の片隅に可愛いおもちゃ入れがありました。 埃だらけになっていないところを見ると、今でも子供たちに大切に使われているようです。
おもちゃ入れ「たんぼぼ」
 ・あそんだら もどしてね
 ・使わなくなった おもちゃ おねがい
 (鎌倉山ベビー&プチの会)
みんなのひろば
 ・ご近所の迷惑になりませんように
 ・ゴミは必ず各自持ち帰りましょう
 ・犬の散歩はご遠慮ください
 (鎌倉山町内会)
鎌倉山
バス通りに沿って植えられた桜並木は樹齢を重ね、鎌倉を代表する桜の名所です。 この日は時期が少し早かったためか、桜はまだ3分咲き程度でした。
鎌倉山住宅地は、昭和初期、郊外型の高級住宅地として開発され、鎌倉の名を全国的にしました。 日本で初めての自動車専用道路によって大船駅に結ばれ、自然の山並みを極力変えず、 緑の中に住宅が点在する住宅地がつくられました。
鎌倉山の浅い谷に、少しだけですが畑地が残っていました。 草で覆われた土手や畦道、それに続く畑。昔のままの里山風景です。 以前はこんな景色がずっと向こうまで続いていたのでしょうが、 今ではちょっと先へ目をやるだけで、もう宅地が迫ってきてしまいます。
畑の脇にスカンポが生えていました。 こういうのを見て「美味しそう!」と思うのは、子供の頃によく食べた経験からなのでしょう。 これくらいの大きさがちょうど食べ頃で、瑞々しくて美味しいです。 もう少し大きくなると硬くてスカスカした感じになってしまい、食べるのには向かなくなります。 陽当りの状況にもよりますが、3月末から4月中頃までが旬の季節です。 その場所での養分の違いによるのでしょうか、外見が同じでも美味しくないのがあります。 試しに1本採って食べてみましたが、ここのはあまり美味しくありませんでした。
草花工房
自然を楽しむ創作の店 ご案内
庭づくりデザインから施工、草取り、選定、年間管理
花苗づくりタネの量り売り、ワイルドフラワー
野菜づくり自然農法、無農薬野菜
住まいづくり古民家をリフォーム
草花工房の小さな庭からのメッセージ
草花や木々によって慰められたり、元気をもらったりしたことはありませんか。 いろいろな庭のスタイルがありますが、草花工房はヒーリング効果のある 庭を目指します。慰められ、やすらぎ、癒されるガーデンです。 そこから声は発せられませんが、表現豊かな形、無限大ともいえる色・ 芳しき香り、これらは人の心と体に良い影響をもたらします。小さな 庭ですが、ヒーリング効果をどうぞ味わってゆかれて下さい。
笛田地区から極楽寺地区へと抜けるトンネルです。 路幅は狭く、軽トラックが1台やっと通れる位しかありません。 でも、山道では荷車は通れないので、このトンネルができたことで、 利用者は大変重宝したことだと思います。
トンネルを抜けると宅地が続いています。 そんな中にぽっかりと里山風景が残っていました。 鎌倉市の生産緑地地区に指定されていて、近郊農業が守られています。
月影地蔵
道路の左手に月影地蔵がありました。 祠には赤い衣装を纏ったお地蔵様が安置されていました。
導地蔵
桜橋の手前の左側に導地蔵がありました。
極楽寺
桜橋の手前を右手に少し行くと極楽寺があります。 山門が萱葺き屋根になっていて、風情を醸し出しています。
霊鷲山極楽寺と号し、開山は忍性菩薩です。 忍性は広く慈善救済事業を行ない、人々から尊崇されました。 本尊の釈迦如来立像は秘仏で重要文化財に指定されています。
境内一円(指定喫煙所を除く)
たき火・喫煙禁止
違反すると消防法により罰せられます。
 (鎌倉市消防本部)
極楽寺(ごくらくじ)駅
導地蔵前の朱塗りの桜橋を渡ると、関東の駅百選にも選ばれている江ノ電の極楽寺駅です。
鎌倉駅(JR横須賀線)まで、江ノ電にて7分、 1時間に5本程度の便があります。
逆方向には、江ノ島駅まで16分、藤沢駅まで27分です。
極楽寺切通
極楽寺開山忍性が開いた道と伝えられ、京都・鎌倉間の往還路だった。 鎌倉・南北朝時代の武将・新田義貞は、元弘3年(1333)5月、一族を集めて討幕の挙兵をした。 各地の合戦で幕府軍を撃破し、鎌倉に迫ると、義貞は軍勢を三隊に分け、 極楽寺切通、巨橋呂坂、化粧坂の三方から攻めた。 一方、幕府軍も三方に手分けして防戦。 「太平記」(巻第十 稲村崎干潟と成る事)はこの合戦のありさまを次のように記している。
さる程に、極楽寺の切通しへ向はれたる大館次郎宗氏、本間に討たれて、 兵ども片瀬・腰越まで引き逃きぬと聞えければ、新田義貞、逞兵二万余騎を率して、 21日の夜半ばかりに、片瀬・腰越をうち回り、極楽寺坂へうちのぞみたまふ。 明け行く月に敵の陣を見たまへば、北は切通しまで山高く路けはしきに、 木戸をかまへかい楯を掻いて、数万の兵陣を並べて並みゐたり。
 (鎌倉市教育委員会、鎌倉文学館)