葛葉の泉
散策:2003年03月上旬
【里山散歩】 葛葉の泉
概 要 葛葉の泉は、表丹沢・三ノ塔の南裾野に広がる菩提の里にあります。 この辺りには名水が多く、ヤビツ峠の護摩屋敷の名水、戸川の竜神の泉などと並んで、 全国名水百選にも選ばれています。 小川や段々畑や田んぼなどの昔懐かしい里山風景に出会えます。
起 点 秦野市 菩提バス停
終 点 秦野市 菩提原バス停
ルート 菩提バス停…桜沢林道改築記念碑…くずは青少年野外センターキャンプ場…くずは青少年野外センター…葛葉の泉…菩提原バス停
所要時間 3時間10分
歩いて... 小川や段々畑や田んぼなどの昔懐かしい里山風景に出会えます。 葛葉の泉の水を汲んで、記念に持って帰りましょう。
関連メモ 今のところ、関連メモはありません。
コース紹介
菩提(ぼだい)バス停
秦野駅(小田急小田原線)から、[秦51]菩提経由渋沢行きバス,または, [秦50]横野入口行きバスにて15分、 1時間に3本から4本程度の便があります。
畑から幾筋もの煙が空へ上がっていました。 何人もの人が出て、枯れ草などを一緒に燃やしているようです。 仲間意識も感じられて、どことなく風情がある光景です。
葛葉川に沿って緩やかな坂道を進んで行きます。 変に護岸工事などが施されていなくて、自然に近いのが嬉しいのですが、 休みの日だというのに、そこに子供たちの姿が見られません。
私の故郷にも丁度こんな感じの小川がありました。 石を並べて水路を作り、魚を追い込めて捕ったり、カニを捕って遊んだりしました。 少し深くなっている所では泳いだりもしました。 こんないい所なのに、子供たちの姿がそこに見えないというのは寂しいかぎりです。 自然の中で泥んこになって遊ぶ子供たちはもういなくなったのでしょうか。
川のそばには水田が広がっています。 小川と水田と里山・・・のんびりと時間が流れていた昔に戻ったようです。
葛葉川から分かれ、斜面に開かれた畑の中に続く道を行きます。 堂屋敷沢を流れる新田川に沿って、里山風景が続いています。
小川に架かる小さな橋、なんでもないようなものですが、 なぜか昔懐かしい気持ちになります。 四季があり水や緑が豊富な環境を、いつまでも守っていきたいものです。
新田川から山へ向かって段々畑が続いています。
ここにゲンジボタルが棲息しています。みんなで大切に保護しましょう。
ゲンジボタルの生活史
6月上旬〜下旬0.5〜0.6mm
第一令幼虫7月ごろ1.5〜2mm
第七令幼虫11月中旬20〜25mm
土まゆ
3月下旬〜4月上旬20〜25mm
成虫6月中旬〜下旬20〜25mm
小路のそばにネコヤナギの木がありました。 冬が終わり春がくることを告げる植物です。 少しばかり育ちすぎた感じもしますが、 ふんわりとした綿毛に覆われて暖かそうです。 猫のしっぽに似ているからこの名前になったようですが、 コタツで円くなっていた猫も、春が来て喜んでいることでしょう。
この辺りは丹沢の南山麓にあって日当りがいいためか、 お茶の木を栽培している畑が多くあり、自園自製の茶園もいくつか見られました。
桜沢林道改築記念碑
この桜沢林道は、昭和25年、延長3,043メートル・巾員3メートルで完成したが、 以来、風水害などで通行困難となり、加えて牛馬車は自動車に変り、 改修を希む声は高まった。又、昭和47年、表丹沢林道8,325メートル・巾員4メートルも 県営で完成した。しかし、菩提への接続はなく、地域の利用度の増大をはかるため、 一段と早期の改築がさけばれて来た。 国・県・市に懇願し、昭和52年、市営事業で着工、6箇年の歳月を費し、 延長3,286メートル・巾員4メートルの林道が完成した。 昭和56年入会林野の整備も終え、組合有林255.4ヘクタール、個人有林125.5ヘクタールの 森林経営に努め、郷土の発展のためにこの林道を活用したい。
 (菩提生産森林組合)
一般車輌通行禁止
この林道は、林業経営のためにつくられたものです。 一般林道と異なり、急カーブや転石の危険がありますので、 林業関係者・地元関係者以外の車両の通行を禁止します。
林業関係者・地元関係者の皆様へ
1.制限速度 20km/h以下
2.制限重量 14t以下
3.大雨・降雨時は通行禁止
 (林道管理者、秦野市役所)
くずは青少年野外センターキャンプ場
みんなで食中毒予防
 ・生水は口にしない。
 ・なま物は口にしない。
 ・調理する前には必ず石鹸で手を洗う。
 ・まな板、包丁などの器具および食器は、熱湯をかけてから使いましょう。
 ・食品、特に肉類は十分加熱して調理しましょう。
 ・調理した料理はすぐに食べましょう。
 (秦野市教育委員会青少年課)
道標(みちしるべ)
山は山へとつづき森は森へとつづく
道もまたすべて山へつづき森へつづく
太古の神々の心は山の無言の言葉となり
森はまた木の葉たちに
いのちの重さを語らせつづける
遠い祖父よ父よ母よ祈りは深く美しかったか
山へ来ると生きている嬉しさがわかる
森に入ると生きてゆく明日がわかる
 (光山樹太郎)
くずは青少年野外センター
野外センターの前にある広場からは、秦野の街なみが見渡せます。
植樹祭記念会場
昭和63年5月29日、当地秦野市くずは青少年野外センターを 主会場にして、第39回神奈川県植樹祭が開催されました。 この事業は緑化思想の高揚をはかり、豊かな住みよい郷土づくりと 活力ある森林造成をめざして、杉・桧・さつき1,400本を植樹しました。
 (秦野市長)
野外センターからの登り道の途中には、このようなオブジェが多く見られます。 各々には「森の叫び」や「森の神様」といった思い思いのタイトルがつけられています。
葛葉の泉の広場
この広場は、多くの人たちが山に親しみ、水に親しめるよう整備した広場です。 誰もがきれいな広場を使えるよう、次のことを守ってご利用下さい。
  ・ゴミは必ず持ち帰って下さい。
  ・危険区域には入らないで下さい。
この広場は公園ではありません。 各自の責任でご利用下さい。
トイレは、約300m下方の左側の青少年野外センターにあります。
 (秦野市菩提生産森林組合、菩提滝の沢保存会)
菩提山ノ神社
葛葉沢に沿って右岸を少し進んでいくと、杉林の中に小さな菩提山ノ神社がありました。
三ノ塔指標団地
この指標団地は、秦野市が昭和61年度に指定を受け、 昭和62年度から事業着手している新林業構造改善事業(国庫補助)の一環として整備しました。 この指標団地の目的は、地域林業の振興を目指して合理的な森林施業により、 森林経営の定着化を図ろうとするものであり、 昭和62年度から平成2年度にわたって、国(5/10)、県(3/10)、市(1/10)の助成を受けながら、 北秦野森林組合が事業主体となり、森林の適正な保育・管理の指標となるよう、 枝打・間伐を集団的に施業し整備しました。
 (森林施業経営指標団地整備事業)
名水 葛葉の泉
葛葉川源流域の林道脇に湧くのが「葛葉の泉」です。 丹沢へと向かう登山者や沢登り客に人気のスポットです。 ペットボトルを大量に携えて地元の人々もやってきます。 表丹沢の生み出す柔らかな味わいが特徴です。
葛葉の泉のそばには小さな菩提水神社がありました。
菩提水神社
水は、生活に欠くことのできない大切なものです。 ミネラルを多分に含み、健康増進に、ご利益のある霊験あらたかな名水「葛葉の泉」の 保護のため、菩提水神社を建立いたしました。ご参詣ください。 浄財は、この名水の維持・管理費として有効に活用させていただきます。
 (菩提滝の沢保存会)
春になって、土手の緑も次第に色づき始めました。 すべての生き物に新たな息吹が吹き込まれる春は、心が浮き浮きする季節です。
土手には早くもスカンポが顔を出していました。 先がニワトリの鶏冠のような形をしているこの草は、 3月から4月にかけて新たな芽を出します。
このスカンポ、ちょっと酸っぱい味ですが、食べると結構いけます。 子供の頃には、このスカンポやイタドリをよく採って食べたものです。 葉も食べられなくはないのですが、なぜだか葉は食べず、 薄皮をむいて茎だけを食べていました。 スカンポは酸っぱいので「すいすいぐさ」、 イタドリは折るとポンと音がするので「たいぽんぽん」などと仲間うちでは呼んでいました。 懐かしくなって、思わず一本採って食べてみました。 う〜ん、この味、この味。あの頃と同じだ。
川沿いのフェンスに稲藁が干してありました。 季節外れのような気がしますが、何に使おうとしているのでしょうか?
菩提原(ぼだいはら)バス停
秦野駅(小田急小田原線)まで、[秦50]秦野駅行きバス,または, [秦51]秦野駅行きバスにて14分、 1時間に3本から4本の便があります。