峰の薬師へのみち
散策:2002年10月中旬
【関東ふれあいの道】 峰の薬師へのみち (神奈川県14番コース)
概 要 峰の薬師の歴史にふれながら、津久井湖や丹沢、城山湖の展望を楽しみ、東京都に至るコースです。
起 点 城山町 城山高校前バス停
終 点 八王子市 梅ノ木平バス停
ルート 城山高校前バス停…津久井湖園地…三嶋神社…峯の薬師…三沢峠…梅ノ木平バス停
所要時間 3時間20分
歩いて... 全体的に広くてなだらかな道が続き、歩きやすいコースです。 上中沢バス停までは車道を歩きますが交通量は余り多くありません。
関連メモ 草戸山, 三井水源林, 東高尾山稜, 小仏城山
コース紹介
城山高校前(しろやまこうこうまえ)バス停
橋本駅(JR横浜線)の北口から、[橋01]三ヶ木行きバス,または,[橋14]城山行きバスにて16分、 1時間に5本程度の便があります。
バス停のすぐ先の押しボタン式横断歩道を渡って50m程進むと三叉路があります。 ここを直進すると13番コース「山里から津久井湖へのみち」で、 本コースはここを右折して県道を進んでいきます。
津久井湖園地
右折してすぐのところに、津久井湖城山公園の一部の「水の苑地」があります。
県立津久井湖城山公園
県立津久井湖城山公園は、津久井湖の南西にそびえる城山(宝が峰)と城山ダム周辺の 苑地・展望台をあわせて98ヘクタールの広さです。城山の自然や湖周辺の美しい風景、 戦国時代の山城「津久井城」の遺構を守りながら「豊かな自然の中で、歴史とロマンを体感 できる公園」として整備しています。 「花の苑地」・「水の苑地」では、 ガーデンテラスや噴水・芝生広場など、「花と水」を テーマにした憩いの場として気軽に利用できます。 また、城山では、ハイキングやバードウォッチングが楽しめ、 山頂からはずばらしい丹沢の山並みや相模平野などの景色を見ることができます。
津久井城(築井城)
鎌倉時代初期(1200年頃)、三浦半島一帯に本拠を置いた三浦一族の津久井太郎次郎 義胤により築かれたとされています。その後、戦国時代(1500年頃)になり、 この地域が小田原北条氏と甲斐武田氏の勢力圏の境目に位置したことから、 北条早雲が家臣の内藤景定を城主にすえ、大規模は「根小屋式山城」として 修復したものの天正18年(1590)に豊臣秀吉の小田原攻により徳川勢により落城されました。 遺構は、山頂部の本城曲輪と飯縄曲輪を中心に小平場(曲輪):堀切、井戸、引橋跡などが、 ほとんど手つかずの状態で残されています。また、南麓一帯の緩斜面は「根小屋」と呼ばれ、 城主や家臣の日常生活の場であったとされており、城主館跡、家臣団屋敷跡、馬場跡などが 残されています。
津久井湖(城山ダム)
津久井湖(城山ダム)は、昭和40年に県下で3番目のダムとして誕生しました。 湖の面積は2.47平方キロメートル(横浜スタジアムの約190倍)、使える水の量は 51,200,000立法メートル(県庁新庁舎約368杯分)、水道用水や発電、洪水調整の 機能を備えた多目的ダムとして、県民の暮らしを支える重要な役割を果たしています。 なお、このダムの建設により11集落、285世帯の皆さんが、湖周辺や相模原市などに移転されています。
城山町中沢の小字名
明治初期、地元の安西要五郎が里見八犬伝の玉の名前にちなんで、 「仁義礼智孝忠信」の小字名(こあざめい)を付けたと伝えられ、 全国でも珍しい小字名とされています。
 (環境庁・神奈川県)
三嶋神社
中沢バス停のところの右側に三嶋神社の鳥居が見えます。 鳥居をくぐり石段を登っていくと社殿があります。 社殿の側にはスダジイの大木が木陰を作っています。
津久井の名木 スダジイ
科目ぶな科シイ属
樹高20メートル
樹齢推定400年
特徴 暖地に自生する常緑高木。高さ25メートル以上になる。 実は円錐状卵形の堅果で食用となる。 樹は防火樹、シイタケ原木などに用いられる。
所在地城山町中沢574
管理者三嶋社
 (かながわトラストみどり財団、津久井地区推進協議会、城山町)
三嶋神社を後にして、さらに県道を進んでいきます。 200mほど行くと上中沢バス停があり、峯の薬師への道が右へ分かれます。 ここに関東ふれあいの道の案内板があるので、これからのコースを確認しておきましょう。
峯の薬師への道
関東ふれあいの道は、一都六県を巡る長距離自然歩道です。 自分の足でゆっくり歩いて、豊かな自然にふれ、歴史などをたずねながら、ふる里を見なおしませんか。 このコースは、県内17コースの一つで、津久井湖、三嶋神社、峯の薬師などが みどころです。 貴重な自然を大切にしましょう!!
 (環境庁・神奈川県)
案内板を後にして、坂道を登って行きます。 やがて民家が途切れ、山道に変わります。 緩やかな登りの幅2〜3m程の道が続きます。 「峯の薬師650m」の看板のある分岐のところを、 道標に従って右へ進んで行きます。
峯の薬師
樹齢を経た杉の大木の中を蛇行しながら進んでいくと、やがて峯の薬師に到着します。
峯の薬師は、明応元年(1492)の創建と伝えられる古刹で、 東京の新井薬師、高尾山の薬王院、大山の日向薬師とともに、 武相(武蔵・相模)四大薬師の一つに数えられ、 昔から武蔵・相模の人々に、生命を守り、心身の病を治す薬師様として、厚く信仰されています。
本尊 : 薬師如来
貴重な自然を大切にしましょう
 (環境庁・神奈川県)
薬師堂
峯の薬師(寺号大覚山東慶寺)の由来
薬師如来を始め、日光菩薩、月光菩薩、十二神の一群は、人間の生命を守護する神々であります。 峯の薬師は武相四大焼くしの一、今を去ること480年前、 明応年間創立の古刹でありまして、昔から武相両国の人々から厚い信仰を受けております。 何事も祈りて成らぬことは無し。神佛の加護、衆生の恩一切の みなさんの幸福は信心から生まれます。
 向かって正面は薬師堂
 また右の通天橋をわたり祈願坂をのぼれば
 山頂に奥の院、みろく佛をまつる
 (大覚山東慶寺 峯の薬師)
路傍休憩所や薬師堂から眺める津久井湖、城山、遠く丹沢の山並みは素晴しいです。
薬師堂の右側から、静かな雑木林の中の道を登っていきます。 幅2mほどの歩きやすい道が続きます。
注意
峯の薬師東慶境内につき、植木植物採取一切禁止
又ほかの場所で取った植物をもった者通行禁止
 (東慶寺住職)
峯の薬師奥の院
しばらく行くと、右側に峯の薬師奥の院への石段があります。
この御堂の正面の本尊は弥勒佛です。 弥勒様は未来を救済する佛様です。 本日御参拝の御一家の未来の幸福を祈ってお参り下さい。 ゆたかなる世界つくらん。
人生一代開運のお守り 回天の偉業を成就せん
峯の薬師 世界曼荼羅 (筒入り説明書添付)
夫婦一家繁栄のお守り 無限の幸福を招来せん
奥の院の左側から道に出ます。 奥の院の石段を登らずにきた道を合わせ、雑木林の中の広い尾根道を進んで行きます。 電波塔の三井無線中継所や城山無線中継所を過ぎて行くと、道が二手に分かれます。 右は城山湖への道で、三沢峠へは左の降り気味の道を行きます。 城山湖への道の方が広いので、間違わないようにしましょう。
城山湖
本コースからやや外れますが、山深い谷間の周囲の季節を湖面に映し、 ひっそりと静寂を保つこの湖は、夜間の余剰電力を利用して津久井湖の水を ポンプアップし、昼間の需要時に発電するために造られた湖です。 ここから約1.5kmの所にあります。
三沢峠
城山湖との分岐から200m程進むと三沢峠に着きます。 津久井湖、大洞山・大垂水峠、城山湖、梅ノ木平への道が合わさり、 尾根の緩やかな鞍部にあるこの峠は、昔の懐かしい雰囲気を残しています。 ここにも関東ふれあいの道の案内板があります。 この尾根は、神奈川県と東京都の境になっており、 これから向う梅ノ木平までの道は東京都になります。
三沢峠のベンチで十分休憩して、正面に伸びている梅ノ木平への道を進んで行きます。 三沢峠から梅ノ木平までの区間は、東京都1番コース「湖のみち」の一部にもなっています。 国有林の立派な杉林が続きます。 伐採作業中だったので、切り出した木材が横たわり、 道を塞いでいるところもあります。
通行危険注意
この付辺の山林(国有林)内で伐採搬出中につき、 林ないに立ち入らないで下さい。
 (東京神奈川森林管理署、奥多摩林業)
谷川のせせらぎの音を聞きながら、林道を降っていきます。 一般車輌通行止めのゲートを過ぎていくと、高尾グリーンセンターがあります。 全国の林業の改良と普及を行っている協会です。 谷川を何回か渡ったり渡り返したりしながら降っていきます。
南高尾風景林
梅ノ木平国有林は国民の保健及び休養の用に供するために、 昭和48年4月1日にレクリェーションの森に指定された森林です。 入林にあたっては、自然を大切に、ゴミは持ち帰りましょう。
 (東京営林局)
梅ノ木平国有林
一.森林を愛しましょう。樹木は皆んなの資源です。
一.山ではたき火に注意しましょう。
一.たばこは歩きながらすわないよにしましょう。
 (平塚営林署)
やがて、白と水色の特別養護老人ホーム福寿園が見えてきます。 山村の道を降っていくと、趣のある山里の懐石料理「うかい竹亭」があります。 水車や竹林もあったりして、情緒たっぷりの料亭です。
あかつきの あけゆく空の ひかりかな あほぎで 生きん わが薬師佛
うかい竹亭を過ぎると、畑地の中のT字路に出ます。 道標に従って右へ進んで行きます。 しばらくして、左側の川沿いを行くようになります。
川沿いの道を進んで梅ノ木橋が見えてくると、国道20号です。 右に曲がってすぐの所に梅ノ木平バス停があります。
梅ノ木平(うめのきだいら)バス停
高尾駅(JR中央線)までのバスがありますが、便は非常に少ないです。
 土曜 6:42 7:25 8:11 9:12 17:03 20:28
 日曜 8:19 18:51 20:41
京王帝都高尾山口駅まで1.6kmなので、国道を歩いて行きましょう。 20分くらいで着きます。
高尾山口駅
込縄橋、案内橋を過ぎ、高尾自然科学博物館を過ぎると、間もなく京王帝都高尾山口駅です。