佐島・大楠山のみち
散策:2002年09月下旬
【関東ふれあいの道】 佐島・大楠山のみち (神奈川県4番コース)
概 要 360度大展望の開ける三浦半島最高峰・大楠山登山と、 はるかに富士や伊豆の山並みを望む相模湾。海と山の両方を楽しめるコースです。
起 点 横須賀市 大楠芦名口バス停
終 点 葉山町 一色海岸バス停
ルート 大楠芦名口バス停…大楠山…前田橋バス停…立石公園…長者ヶ崎…一色海岸バス停(しおさい公園前)
所要時間 5時間30分
歩いて... 大楠山への登り道は無線送受信所への管理用道路にもなっていて、 木立ちの中をバードウォッチングしながらの緩やかな道です。 降り道は山道になりますが、よく踏まれていて歩きやすい道です。 前田橋バス停からは一転して車道になり、左に相模湾を望みながら歩いていきます。
関連メモ 大楠山, 天神島, 前田川遊歩道, 長者ヶ崎, 大楠山, 大楠山, 葉山海岸, 大楠山, 大楠山, 大楠山, 大楠山, 大楠山
コース紹介
大楠芦名口(おおぐすあしなぐち)バス停
逗子駅(JR横須賀線)から、 [逗4]大楠芦名口行きバス,[逗5]横須賀市民病院行きバス,[逗6]長井行きバス,または, [逗7]佐島マリーナ入口行きバスにて25分、1時間に5本程度の便があります。
バス停の手前に、左へ伸びる広い道があります。 関東ふれあいの道の案内図があるので、これからのコースを確認しておきましょう。 200mほど行くと道が左へ分かれているので、左側の道を進んでいきます。
佐島大楠山のみち
関東ふれあいの道は、一都六県を巡る長距離自然歩道です。 自分の足でゆっくり歩いて豊かな自然にふれ、歴史などを たずねながら、ふる里を見なおしてみませんか。 このコースは、県内17コースのひとつで、大楠山、立石公園、 長者ヶ崎、葉山しおさい公園がみどころです。 自然や文化財を大切にしましょう。
 (環境庁・神奈川県)
幅4mほどの道が続きます。 道は木々に覆われ、緑のトンネルの中を進んでいきます。 コース途中には、三浦半島に関することをクイズ形式で説明している看板が所々にあります。 大楠山頂までのこの道は芦名口コースと呼ばれていますが、 ほかに、前田橋コース,塚山・阿部倉コース,衣笠コースがあります。
NTTドコモ大楠山無線中継所やNTT大楠無線送受信所への入口を過ぎていきます。 木々の向こうに電波塔が見え隠れしてくると、大楠山はもうすぐです。 やがて、大楠山の山頂への登り口に着きます。 これからは山頂までの往復になります。 道標に従って右の山道の階段を登っていくと、100m位で山頂です。
大楠山
山頂には、休憩所やらせん階段の展望施設等があり、 三浦半島の最高峰(標高242m)からの眺めは最高です。
展望台からは、360度の大パノラマが広がります。 空気が澄んでいる日には、富士山、相模湾、江ノ島、油壺、東京湾などが見渡せます。
お願い 展望塔・休憩所屋上をご利用の皆様へ
・かけ足せず、しずかにのぼってください。
・幼児には大人の付添いをおねがいします。
・上から物をなげないでください。
・木の枝などを持たないでください。
・犬は下につないでおいてください。
・食事は広場でしてください。
・無線機は使用しないでください。
・防火のため、禁煙をおねがいします。
 (横須賀市 観光課)
山頂登り口の分岐まで戻り、先へ進みます。 NTT大楠平無線中継所と建設省大楠山レーダ雨量観測所の脇を通り、 前田橋コースを降っていきます。 ここまでの道とは違い、これからは山道になります。
よく踏まれた山道を降っていきます。 降り始めのところにコスモスのお花畑があり、秋には一面がコスモスで覆われます。 途中に何ヵ所か、防火用水が置いてあります。 山火事が多いのでしょうか。
前田川遊歩道
道の右側にコンクリート柵が続き、小川のせせらぎの音が聞こえるようになると、間もなく山道は終わりです。 前田川に架かる小さな橋を渡り、左へ曲がっていきます。 この道に沿って流れる前田川の川辺は遊歩道になっており、お国橋から尾形瀬橋まで1,380m続いています。
後日、2008年7月に来た時には、尾形瀬橋は風早橋という名前に変わっていましたが、 その後に再び尾形瀬橋という名前に戻されていました。
・雨あがりや雨のときは、急に水が増えますので入ってはいけません。
・増水時にはすぐに高いところに避難して下さい。
・動植物は取らないで下さい。
・すべりやすいので注意して下さい。
・ゴミは持ち帰って下さい。
・川の両側は個人の土地です。入らないで下さい。
お国橋
秋谷研修所を過ぎ、開道記念碑のところを左へ進んでいくと、やがてお国橋です。 橋を渡って少しいくと、国道134号の前田橋バス停に着きます。
前田橋バス停
ここからは国道を進んでいきます。 交通量はかなりあり、道を渡るのにも苦労します。 前田橋バス停からは逗子駅行きのバスの便が1時間に5本程度あります。
秋谷神明社
前田橋バス停から300mほど進むと、道路右側に秋谷神明社があります。 無事に下山できたことを報告していきましょう。
御祭神
天照大神,大日霊貴命,建御名方命,伊弉冉命,事代主命,木花咲耶姫
御由緒
当社は、元弘元年(1331)に若命基盛が祭神を奉載し、 相州葛原から秋谷へ移り、村民啓崇の守護神となったと 伝えられている。 以前は「神明宮」と称していたが、安政6年(1859)に神社号を許され、 以来「秋谷神社神明宮」となった。 現在は宗教法人「神明社」となっている。 現在の社殿は、天保7年(1836)に村民の寄進によって再建されたものである。 境内の八坂神社の祭礼は天王祭と称し、この日、神輿は 若者衆に担がれ村内を巡行した。 神輿は海辺の御仮屋に7日間滞在し、その前後に湯立神楽が奉納された。 御仮屋の行事は現在のところ行われていない。
境内社
八坂神社、日吉社、稲荷社、六所社、御嶽山神社
祭礼
春祭 2月中旬:祈年祭
夏祭 7月中旬:神輿渡御
秋祭 11月中旬:七五三祭
若命家長屋門
神明社の鳥居の手前右側には、市民文化資産の若命家長屋門があります。 屋根は瓦ぶきで、壁は漆喰、腰はなまこ壁の長屋門。 入口正面に向かって左手には納屋・米蔵があり、右手には畳部屋が付属する。 建立年代は江戸末期と伝えられる。
立石公園
国道をさらに進んでいくと、立石公園に着きます。 公園の前には海が広がっていて、昔から三浦七石の一つに 数えられている「立石」と呼ばれる岩が海面から突き出ています。 また、立石の先にある、松の姿が美しい台地が海に突き出している所を 「ぼんてんの鼻」と呼びます。 台地越しに、相模・伊豆の連山や中空の富士山を 望む風景は見事で、特に夕日はすばらしいです。 ここには神奈川県内の関東ふれあいの道の全コースの案内図もあるので、参考にしましょう。
横須賀風物百選 立石
波打ち際に空へ向かって突き出ている巨岩を「立石」と言い、 同時に、この付近の地名をも立石と呼んでいます。 この巨岩は、約2500万年前、海底に積み重なってできた地層が 固まって、長い間、波に削られてできあがったものです。 地質は凝灰岩で、高さ約12メートル、周囲約30メートルです。 「立石」は、奇岩としての価値よりも、「立石」の先に張り出ている「ぼんてん」と 呼ばれる岩場と、そこに自生する松、さらには海をはさんで、丹沢・箱根・伊豆の 連山や、その上に浮き出た富士の借景により絵画的な構図に真価を見いだせます。 伊勢の二見が浦の夫婦岩も同じことで、二つの岩を結ぶしめ縄と、その間から 昇る真紅の朝日があって、初めて夫婦岩が生きてきます。 江戸時代の風景画家、初代安藤広重は、ここ立石の絶景を 「相州三浦秋屋の里」と題して描いています。 この「立石」の風景は、空気の澄んだ晩秋から冬にかけてが最高です。 その季節になると、アマチュアカメラマンが「立石」に落日のかかるのを 辛抱強く待ち構えている姿を多く見かけます。
泉鏡花の文学碑
「草迷宮」は、泉鏡花が仮住まいのつもりであった逗子で執筆し、明治41年に出版された。
  大崩壊の巌の膚は、 (おおくずれのいわおのはだは、)
  春は紫に、夏は緑、 (なるはむらさきに、なつはみどり、)
  秋紅に、冬は黄に、 (あきくれないに、ふゆはきに、)
  藤を編み、蔦を絡い、 (ふじをあみ、つたをまとい、)
  鼓子花も咲き、 (ひるがおもさき、)
  竜胆も咲き、 (りんどうもさき、)
  尾花が靡けば月も射す。 (おばながなびけばつきもさす。)
主人公・葉越明が、幼い頃に亡き母から聞いた手毬歌をもう一度 聞いてみたいと、それだけを念願に豊前・小倉の故郷を出て 諸国を訪ね歩いた末、ついに三浦郡秋谷の里、鶴谷の別宅で 探り当てるという主題を軸にこの作品が描かれている。鶴谷邸の モデルは長屋門のある若命家と言われているが、フィクションも多い。 鏡花は、明治6年石川県金沢市に生まれ、本名は「鏡太郎」。 明治22年、尾崎紅葉の「二人比丘尼色懺悔」を読み感激。 翌23年、小説家となるため上京、一年の放浪生活の末、紅葉の玄関番として寄宿し門下生となる。 明治28年、「暗夜行路」や「外科室」を発表。ともに世評高く、 観念小説群の一角を占めた。その文壇に与えた衝撃は大きく、 鏡花の名は、新進作家として知られるに至った。 明治33年に「高野聖」、35年には「女仙前記」を発表。 小説界の第一人者となる。 9歳で母を亡くしたが、亡き母への憧憬は「照葉狂言」などに描かれている。 また、処女作「冠弥左衛門」をはじめとして、 世の貧しい不遇の人たちを描いた作品を数多く発表した。 生涯300有余の作品を世に送り、晩年には帝国芸衛院会員。昭和14年没。 代表作に「高野聖」、「春昼」、「春昼後刻」、「歌行燈」、戯曲「天守物語」 などがある。
 (横須賀市)
ぼんてんの鼻からの景色を堪能して、立石公園を後に海沿いの国道をさらに進んでいきます。 岩混じりの海岸に白い波が打ち寄せています。
禁止事項
この区域でのアワビ、サザエ、トコブシなど貝類、海藻類は絶対とらないこと
(法令により禁止されています)
注意に従わない人は警察に通報します。
違反者は20万円の罰金となりますので厳重に注意して下さい。
 (横須賀警察署、大楠漁業共同組合)
熊野神社
しばらく進んでいくと、左側にへちま加持の円乗院が、 その400mほど先の右側には熊野神社があります。
長者ヶ崎
熊野神社を後にしてさらに進んでいくと、1km程で長者ヶ崎です。
かながわのナショナル・トラスト寄贈 長者ヶ崎緑地
所在地 横須賀市秋谷字尾ヶ崎5676番1、葉山町下山口字白石2053番1
面積  10,670u
神奈川県では、優れた自然環境及び歴史的環境を保全して 後世に引き継ぐため、かながわのナショナル・トラスト運動を進めています。 この緑地は、鹿島建設株式会社の御芳志を受け、かながわのナショナル・トラスト 寄贈緑地として保全するものです。 自然を大切に、みんなの手でふるさと神奈川に豊かなみどりを残しましょう。
 (神奈川県)
駐車場の脇から砂浜へ降りていきます。 ここからは、葉山公園や御用邸が湾の向こうに見えます。
岸沿いに左へ向かって進むと、砂州の先、岩畳に囲まれた長者ヶ崎の先端に着きます。 真ん中には木が茂り、その周囲をぐるっと一周できます。 長者ヶ崎を後にして、海から少し離れていく国道を進んでいきます。 旭硝子の浴波寮・研修所のところの道を左へ入っていきます。 日本私立学校振興・共済事業団の相洋閣の前を通り、右・左と曲がりながら、 海の方向へと進んでいきます。
葉山公園
民家の玄関かと間違いそうになる門を入ると、駐車場になっています。 その中を通って進んでいくと、海に出て公園に着きます。
葉山公園利用の皆様へ
当公園は朝8:00〜夕6:00迄開園しますが、夜間は入口の扉をしめますので、 自動車・オートバイ等利用の方は、十分注意して下さい。
 (神奈川県横須賀土木事務所)
葉山公園海岸ご利用の皆様へ
安全で楽しくゴミのない綺麗な海岸を維持していく為、ご協力をお願いいたします。
1. 遊泳は、長者ヶ崎海岸の遊泳エリア内でお楽しみ下さい。
2. 葉山公園海岸は、マリンスポーツ・エリアです。
3. マリンスポーツは、事故なく安全に、ライフジャケットの装着など自己責任を持ってお楽しみ下さい。
4. 水上バイク、船舶等を持ち込む場合は、海岸中央部に在る海岸管理事務所に、 操船する人全員の海技免状・船舶検査書を持参し、ご登録下さい。 登録無料。免状等は、身近に置いて下さい。
5. 水上バイク等の出入艇・海岸近くの航行は、最徐行して下さい。
6. ウェイク等のトーイングは、湾外で直接的に、ターンは時計回りにお願いします。
7. 如何なる形態の営業活動も、管轄官庁・海岸組合の許可・承諾を得て行って下さい。
8. ゴミは、各自お持ち帰り下さい。
 (海岸管理者:県横須賀土木事務所・鎌倉保健所・葉山警察署・葉山町・葉山公園海岸組合)
葉山公園から海岸に降り、御用邸の塀を右に見ながら海沿いに進みます。 所々に警官が立って警備しています。 朱塗りの太鼓橋を渡ると、少し海に突き出たところがあります。 芝が生えており周りは岩場になっていて、眺めがいい場所です。
一色海岸(いっしきかいがん)バス停(しおさい公園前)
御用邸の塀沿いに更に進んでいくと国道に出ます。 左へ曲がっていくと、程なくして一色海岸バス停に着きます。
逗子駅(JR横須賀線)まで、逗子駅行きバスにて20分、1時間に4本程度の便があります。