毘古コラム(6)
毘古コラム (散策していて興味を引かれた事などを綴っています)
ええ年寄りになりなはれ
明王峠の茶屋に掲げられている詩に描き込まれた挿絵です。
「ぼけたらあかんで 長生きしなはれ」という題の詩で、年寄りの処世術を表した内容でした。
  …(前略)…
  どなたからでも慕われる ええ年寄りになりなはれ
  ぼけたらあかんそのために 何か一つ趣味をもち
  せいぜい長生きしなはって ええ年寄りになりなはれ
そんな年寄りを表現したかのような、何とも穏やかな顔をした老夫婦です。
私もそろそろ心の準備をしなくては…
凍てつく手水場
武山不動尊で見かけた手水場です。
竹製の蛇口から流れ出る水が凍っていました。
蛇口から下の水溜めまでつながっていて、ツララのようになっていました。
流れている水は凍りにくいという話を聞きますが、
前夜はそれも凍ってしまうほど寒かったということなのでしょう。
水溜めの表面にも厚い氷が張っていて、これではお参り前のお清めは出来そうにもありません。
  北風に 手水取られて もらい水
参拝者が訪れるまでには何とかしなくてはね。
公園の守り猫
緑道の脇にある公園で見かけた彫刻です。
上部が尖った硬そうな石の一面に彫り込まれていました。
髭があって丸まった背をしているところからすると猫でしょうか。
前脚を丸めて箱座りしてをいるようでした。
二重線で囲まれた目が怖そうですが口元は微笑んでいるような気もします。
誰かがいたずらで彫ったのでしょうが、
硬い石に彫るのにはかなり長い時間がかかったのだろうと思います。
何だか公園を見守っている猫のようにも思えてきました。
抱っこする木
富士見台への尾根道を歩いていて見かけた樹木です。
大きな木が細い木を抱き込むようにして生えていました。
状況からすると、細い木が生えていた傍に太い木が後から芽を出して、
細い木を抱き込むように成長したように見えますが、
木の様子などからすると、細い木の方が若いようにも思えました。
そうだとすると、生えていた樹木の根本から幹を割るようにして伸びていって、
その傷跡を癒すようにして、このような形になったのでしょうか。
そんな植物の生命力を想いながら、抱っこする木をしばらく眺めていたのでした。
入らないでね
芝生の運動場がある小学校の入口で見かけました。
トトロのお腹に、犬や猫に対するお願い事が書かれていました。
  犬さん猫さんへ
  裸足で遊ぶ所なので入らないでね お願い!
芝が生えていて丁度具合が良いのでよく入ってきて、
忘れ物を頻繁に残していって困っているのでしょうか。
鎖などで繋がれている犬さんは兎も角としても、
外飼いされている猫さんには有効なのだろうかと思ったりもします。
大きすぎるニャ〜
浜辺で見かけた1歳前後の若い小振りの猫です。
ウツボでしょうか、浜に揚げられた大きな魚を見つけて興味津々です。
前脚でチョンチョンとつついてみたり、ちょっと噛んでみたりしても、
大きすぎてどうにも食べられそうにはありません。
前後をウロウロしたりもして、なかななその場を離れられません。
何とかして食べたいのにどうしようもないという焦燥感が伝わってきます。
この匂い、確かにあの食べ物なんだけどなぁ、
食べ易くなるように、誰か切り身にしてくれないかニャ〜。
揺らめく凧猫
民家の玄関先の樹木の枝から吊り下げられていました。
透けた網の向こうに布製の猫が張り付いています。
両手両足の爪を立てて網にしっかりとしがみ付いています。
下側には「WELCOME」の文字もあったので、来客を歓迎する飾りなのでしょうか。
それとも「この家には猫がいますよ」という注意標識なのでしょうか。
そよ吹く風に揺られて、まるで空を舞う凧のようにも思えました。
何とも可愛らしい凧猫なのでした。
ねこかぶり
葉山の街の民家の前で見かけた10cmほどの大きさの置物です。
ブロック塀の基礎部分に色々なキャラクタが並べられていました。
これはその内のひとつで、頬被りした猫です。
上目使いで口を開けて、何だか悪巧みでもしていそうな感じです。
ひと仕事して「しめしめ上手くいったわい」とほくそ笑んでいるようにも思えてきます。
猫が頬被りをしていて、まさに「猫被り」状態です。
何ともユーモラスな置物に、思わず笑みがこぼれたりしました。
妖精の舞い
山里の保育園の運動会で見かけた体育着姿の園児です。
可愛い妖精が踊っているようにも見えますが、
これは組対抗リレー競技でバトンタッチをしているところです。
私の子供の頃のバトンは30cmほどの筒状をしていましたが、
ここでは円い輪の形をしていました。
右手で受け取ってすぐに左手に持ち替えて走っていくやり方だったと思いますが、
受け取る時の体の向きが逆になってしまいましたね。
4・5歳児とのことですが、最近の子供は随分と大きくなりました。
猫横断中
ハイキングコースから住宅地へ降った所で見かけた警戒標識です。
山道を指し示す道標の支柱にネジ止めされていました。
猫の絵が描いてあって「CAT XING」と書かれています。
何て読むのだろうと思いましたが、「X」は「cross」と読んで「cat crossing」ということのようです。
日本語にすると「猫横断中」ということでしょうか。
道路標識に、鹿の絵が描かれた『動物が飛び出すおそれあり』という警戒標識がありますが、
この猫の標識は、猫を飼っている近所の人が設置したものなのでしょうか。
(同類の標識は海外で売られているようです)
赤子を抱く案山子
舞岡公園の谷戸に広がる田んぼの脇で見かけた案山子です。
稲藁で体を作って服を着せてもらっていました。
農家で働くお母さんを現わしたものでしょうか。
両腕にしっかりと赤ちゃんを抱いて、何とも優しい表情をしています。
お乳を飲んでお腹が一杯になったのでしょうか、
母親の腕の中で、安心しきった様子で赤ちゃんが眠っています。
以前には田畑の脇に子供を寝かせて、時々様子を見ながら農作業をしたものでした。
この案山子を眺めていると、そんな頃の暖かい気持ちが伝わってくるようです。
プチコーネさん
北鎌倉駅から明月院へと向かう線路沿いの道で見かけました。
民家の中がギャラリーになっていて、鎌倉の街並みや猫などの絵画が沢山展示されていました。
猫の絵にはそれぞれ簡単なメッセージが添えられていたりもしました。
そんなギャラリーの中に、仔猫の絵をあしらった傘がありました。
薄茶や濃茶のトラ模様の仔猫がずらりと描かれていました。
円らな瞳をしていて何とも愛らしい表情をした仔猫たちです。
こんな傘を差していると、雨の日もまた楽しいものになりそうです。
(プチ:petit、コーネ:猫、さん:傘)
ろくでなし猫
鎌倉の小町通りの甘味処の脇で見かけた猫の置物です。
首には大きな鈴を付け、兎の絵が書かれた褌をしています。
左手を挙げて福を招いているのでしょうか。
手前に置かれたお椀には小銭が沢山お供えされていました。
後ろ側には次のような文が掲示されていました。
一攫千金棚からぼたもち。魚もとらない。鼠も追わない。争い好まぬ平和猫。
黙って座れば人を呼び、にゃお〜と叫べば愛を呼ぶ。頭を撫でればツキを呼ぶ。
今日を生きてる自由猫。鎌倉茶近のろくでなし猫。
揺らめく招福
境川沿いにある神社で見かけた招き猫です。
手水場の上で風に吹かれてクルクルと揺らめいていました。
洗った手をこれで拭くと福が来るということなのでしょうか。
左手に「千万両」の大判を持ち、右手を上げて福を招くお馴染のポーズです。
麻のような薄い布に描かれていて、向こう側が透けて見えたりもします。
明るい未来を表しているというのは考え過ぎでしょうか。
神社の神様とこの招き猫の両方の御利益で、きっと福がやってくると思えたりします。
(動きを止めるために右下を摘まんで写したので少しシワが寄ってしまいました)
目久尻川のカッパ
目久尻川に架かる伊勢下村橋で見かけました。
橋の欄干の上に立っている身長50cmほどのカッパの像です。
赤い帽子と毛糸の半纏を着て、熊の縫いぐるみを首から下げています。
橋の両側に立っていて、もう一方のは青い半纏を着ていました。
その昔、目久尻川にはカッパが住んでいて、田畑の作物をよく荒らしたのだそうですが、
今ここに立つカッパの像は何とも穏やかな表情をしていて、
人間と仲良くやっているように思えてきます。
キノコの誘惑
畠山からの下山路で見かけたキノコです。
道端の太い樹木の幹の目の高さほどの所に生えていました。
直径15cmほどもある立派なキノコで、寄り添うようにして二つ並んでいました。
何という名前なのかは知らないのですが、
光沢もあって瑞々しく、いかにも美味しそうな雰囲気なのです。
家に持って帰って食べてみようかなどと思ったりもしましたが、
毒キノコかもしれないし、素人は手を出さない方がいいとも云うので、
後ろ髪を引かれる思いで、その場を去ったのでした。
久野の宝船
久野の里で見かけた宝船の絵です。
恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・寿老人・福禄寿・布袋尊の七福神が
宝物を満載した船に乗って、富士山を背景にして小田原の海をやってきます。
「開運七福神」の題が付けられていて、「笑門来福」・「招福開運」と添えられていました。
大晦日の夜に枕の下に敷いて寝るのが本来のやり方のようですが、
実際には元旦の夜に見る初夢として、元旦の夜に敷く方が多かったようです。
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
長き世の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り舟の 音の良き哉
藤野の庭富士
藤野の街で見かけた高さ数mの富士山です。
お食事処の駐車場の奥に聳えていました。
綺麗な花が植えられていて、周囲を巡る道もありました。
周りには五つの小さな池が取り巻いていて、
富士五湖の名前を書いた立て札があったりします。
河口湖が正面にあったので、山梨県側から見た姿なのでしょうか。
宝永山のような出っ張りはなく、綺麗なコニーデ型の姿をしていました。
実際の富士山もここから見えるのでしょうか。
苔むした石灯籠
鎌倉にあるお寺の竹林の脇で見かけた石灯籠です。
蝋燭を入れる所には扉があるところをみると、
現役の灯籠として利用されているのでしょうか。
丸いポッチの付いた屋根の部分には苔がびっしりと生えていて、
この石灯籠が経てきた長い歳月を物語っているようです。
山際に佇みながら、竹林の成長をずっと見守ってきたのでしょうか。
若木の一円玉
玄岳から丹那盆地へ降っていく途中で見かけました。
作業小屋の壁に掛けられていた直径50cmほどの一円玉の模型です。
自然の樹木の枝別れした所をうまく使って若木が表わされていて、
「日本国」の文字も小枝を組み合わせて出来ていました。
この若木が描かれている面が表で、「1」の数字がある面が裏のようです。
消費税の導入で活躍の場が増えてきた一円玉ですが、
その使用率とは裏腹に、価値は年々低下しているようにも思えます。
ガンバレ、一円玉!