毘古コラム(10)
毘古コラム (散策していて興味を引かれた事などを綴っています)
竹杭の帽子
街中にある道を歩いていて見かけました。
植え込みの脇に何本も並んでいる竹杭のひとつに被せられていました。
杭を守るためでもなかろうと思いながら眺めてみるに、逆さになった植木鉢のようでした。
次に使用するまでの間に、洗って干していたのでしょうか。
周囲が花びらのようになっていて、何とも可愛い形をしていました。
このような形の深い帽子を被っている女性を時折見かけることを思い出しながら、
竹杭の帽子のような植木鉢をしばらく味わっていきました。
黄金の衣裳
散策路の脇にある竹林の中で見かけました。
イネ科の植物のようなものが束ねられて幾つか並んで立っていました。
何だろうと思って近寄っていくと、籾のようなものが沢山付いた穂が伸びていました。
その中から青いタケノコが頭を覗かせているのもあったので、
どうやらタケノコの寒さ対策のために菰で包まれているようでした。
巻いてあるのが主食のイネだとすると、かなり大切に育てられているようです。
まるで黄金の衣裳を纏った御曹司のように思えてきました。
満員御礼
散策路の傍にある植林地の中で見かけた巣箱です。
道から少し離れた所にあったので、遠目には小鳥が顔を出しているように見えましたが、
近寄ってみると、厚さ1cmほどの木の板で出来た鳥なのでした。
普通の巣箱は、実際の小鳥のために掛けられるように思いますが、
これでは満員御礼で、小鳥が入っていかれません。
傍には同様の巣箱が幾つかありましたが、芸術のオブジェなのでしょうか。
巣箱だと思って飛んで来た小鳥はさぞ戸惑うことだろうと思いながら、暫く眺めていきました。
強い絆
林道の脇の岩壁で白く光っているものに目が止りました。
冷え込んだ日だったので、流れ落ちる雫が氷ったものなのかと思いましたが、
近づいていくと、細い金属片が曲がったものでした。
周りに付いている枯れ葉を除いてみると、岩にネジ止めされていました。
無理矢理ネジ込んでも岩が崩れそうに思えるし、何か特別な細工が施されているでしょうか。
触ってもグラつくことはなく、岩壁としっかりと一体化していました。
用途はよく分かりませんが、工事作業の時に何かをぶら下げていたのでしょうか。
強い絆で岩と結ばれている金属片なのでした。